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【9】波形を歪ませる
アナログシンセといえば「減算合成」で音が出るという先入観がある。よく引き合いに出されるのが「MoogやKORGは減算だが、Yamaha DXシリーズはFMなので複雑な波形を作れる」という常套句だ。
しかし。VCO→VCF→VCAという「減算」のテンプレートがシンセのすべてではない。実はこの定番の信号の流れは「東海岸方式」とも呼ばれており、これに対して「西海岸方式」がある。1960年代から1970年代にかけてアメリカ西海岸で開発された「Buchla」や「Serge」は後者であり、簡単な波形から複雑な倍音構造を合成する回路がいくつも開発されていた。ただし量産されなかったこともあり、その神秘的な機能はごく一部のマエストロたちにしか活用されていなかった。
現に筆者も「Serge」を20年間使ってきたが、この原稿を執筆する前の日になってやっと「西海岸方式」の真骨頂が、目立たないモジュールの中に隠されていたことを知った。そのモジュールとは「Waveshaper」だ。波を「シェイプ」する機能を持つ同一の回路が3個つながっている。それぞれの回路は2通りのCVを受けるインプットを持っおり、全部で6通りのCVを同時に受けられる。これらのCVをアニメーション、いやアニマトロニクスのように連携して操作すれば、他にはない音を作り出すことができる。
たとえばのこぎり波のように倍音構造が簡単な波形を「Waveshaper」に通すと丸みを帯びた形へと変形され、元の音にはなかったベース音も加えられる。また、同じのこぎり波を先にVCFに通し、少しだけでもQ(レゾナンス)をかけておけば「Waveshaper」をくぐった時に複雑で華やかなスペクトラムが出現する。この模様をオシロスコープで確認できる動画を作成したので、是非ご覧いただきたい。
波形をシェイプする (画像クリックで再生)
「減算」方式のシンセならば、VCO → VCF から後は音がこもり、VCAに通して仕上げる。しかしモジュラーシンセはそのお約束に限定されない。VCFのローパスを「Waveshaper」に接続すれば倍音は減るのではなく、増える。この時VCFのカットオフ、レゾナンスのどちらを増減させても「Waveshaper」は敏感に反応する。したがって簡単なパッチを組んだだけでも最大8系統のCVで音色を変化させるという選択肢がある。8つの糸がついたマリオネットを動かすようなものだ。
「Silent Way」の設定 (画像クリックで拡大)
お互いに関連付けられたパラメーターを同時に動かす際に、「同じ速さのLFOをずらしながらCVとして送る」というテクニックが役に立つ。これは「Silent Way」プラグインで容易に実現できる。例えば少し前倒しにつぶした正弦波と三角波を同時に出力したなら、図のように2系統のCVとなる。
つぶした正弦波と三角波を同時に出力 (画像クリックで拡大)
2つのLFOは形が異なるため、時間の中でずれながら作用する。仮につぶれた正弦波と三角波を単純に足しあわせても、図のように複雑な波形となる。
つぶれた正弦波を「Waveshaper」のCVの1つにあてがい、三角波をVCFのカットオフにつなげたなら、パラメーターがずれながら変化するのでパッチには微妙な表情が追加される。仮に6系統のLFOで丁寧に組み立てたならば、かなり複雑なアニメーションが可能になるだろう。
単純な足しあわせで複雑な波形に変化 (画像クリックで拡大)
続いて、このシリーズではそろそろお約束になりつつあるがダブステップのドロップも作ってみた。「よぃー」というフォルマントのウォブル(揺れ)を発生させるには、2つのVCFを使う。バンドパスフィルターを高めに、ローパスをやや低めに設定。これらのカットオフを同一のCVに対して反対方向に動くように調節すれば、フォルマントが登場するまでにそれほど時間がかからない。
終わりに、 今回のアイデアはすべて「Serge」の魔術師の一人であるDoug Lynner氏からインスピレーションを受けたものであることを明記したい。実は「Waveshaper」の極意はネット上にも記述がほとんどなく、同氏のチュートリアルに出会って初めて開眼したのだった。次のライブは5月24日だが、間違いなく「Waveshaper」を使うことになるだろう。
【参考資料】
☆☆ライブのお知らせ☆☆
5月24日・土曜 西麻布「BULLETS」にてモジュラー・シンセを持ち込んだライブをやります。
詳細はこちらまで
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モーリー・ロバートソン プロフィール
日米双方の教育を受けた後、1981年に東京大学に現役合格。日本語で受験したアメリカ人としてはおそらく初めての合格者。東大に加えてハーバード大学、MIT、スタンフォード大学、UCバークレー、プリンストン大学、エール大学にも同時合格。1988年ハーバード大学を卒業。在学中に作曲家イワン・チェレプニンに師事、モジュラー・シンセを専門的に学んだ。現在はテレビ、ラジオ、講演会などで活躍中。
2014年4月に独自の英語塾「リアル・イングリッシュ」を開催。
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