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04
Jul.2024
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ZOOMが誇るコスパ最強のエフェクターペダル、MS-50G+、MS-70CDR+、MS-200D+を徹底レビュー!操作性、視認性、収録エフェクトなど更なる進化!

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ZoomのマルチエフェクターMultiStompシリーズは、コンパクトなストンプボックス1台に多彩なエフェクトを凝縮した“マルチなストンプボックス”という製品コンセプトで、発売以来「コスパ最強エフェクターペダル」として世界中のギタリストに愛用された人気シリーズです。

昨年から発売されたMultiStompシリーズ待望の新モデル「MS-50G+」「MS-70CDR+、MS-200D+」は、いずれもマルチエフェクターの豊富な機能やサウンドはもちろん、操作性や視認性などもよりパワフルに進化!

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私もこのZOOM MultiStompシリーズのユーザーで(MS-50GやMS-100BTといった製品を長年愛用)、話題の人気3製品デモ機を実際に使ってみてどのように進化したのか、その機能や魅力をご紹介していきたいと思います。

3製品共通の進化とは!?

●操作性や視認性が格段に進化!アプリによるエフェクト追加も

・ギターを演奏しながら、カーソル型フットスイッチで、操作性が格段に進化!

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まず新たにカーソル型フットスイッチが4つついたことで大幅に向上した操作性と視認性が向上しました!エフェクトを探したりパッチメモリーの設定といった基本操作がかなり使いやすくなり(いちいち座り込まずとも)足元の操作が行えるようになりました。パッチメモリーなら右上、左上を押すことで切り替わり、それぞれのパッチに接続されたエフェクトも最大6エフェクトを接続順で確認可能に(パッチを選んだ瞬間に何個繋がっているのか表示されてわかるのも嬉しい進化です)

・選択中のエフェクトに応じて色が変わるLCDバックライト!

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さらに3台とも現在選択されているエフェクトの種類が、色によって容易に識別できるようになりました。これはステージなどで本当に便利です。

MS-50G+:赤はドライブ、青はディレイ、オレンジはフィルターなど、エフェクトの種類に応じて7色に変化。
MS-70CDR+:コーラスは水色、ディレイは青、リバーブは緑など、エフェクトの種類に応じて6色に変化。
MS-200D+:オーバードライブは黄色、ファズは赤、ブースターは水色など、エフェクトの種類に応じて6色に変化。

・エフェクトがアプリから追加可能!

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前機種MS-100BTは、アプリからエフェクトを追加できる世界初のBLUETOOTH対応ストンプボックスとして話題になりましたが、今回の新製品にもその系譜が受け継がれています。

3台ともiOS用アプリ「Handy Guitar Lab」から、追加エフェクト/プリセットパッチの入手、パッチメモリーの編集が可能です。USB接続されたスマートフォンから、エフェクトの追加、プリセットパッチの入手、パッチメモリーの編集が可能に。エフェクトライブラリを、さらに拡張することができます。アプリで操作できるというのが現代的で、若いユーザーにも使いやすいですね。

MS-50G+:専用アプリ「Handy Guitar Lab for MS-50G+(iOS版)」を利用
MS-70CDR+:専用アプリ「Handy Guitar Lab for MS-70CDR+(iOS版)」を利用
MS-200D+:専用アプリ「Handy Guitar Lab for MS-200D+(iOS版 )」を利用

それ以外にも下記のような機能があります。

・ツマミで音色調整可能
音色調整が直感的に行える4つのエンコーダーノブを搭載。一般的なストンプボックスと同じ感覚で、音作りが行うことができます。

・チューナー機能も付属
オープンチューニングやドロップチューニングにも対応

・7時間の電池駆動
単3アルカリ電池2本で、7時間の連続駆動。別売ACアダプタ(AD-16)や、市販USBモバイルバッテリーによる電源供給も可能です。

3製品を使ってみた!

Setting

ここからは実際にデモ機を使ってみた印象と共にお伝えします。試奏動画ではアンプをクリーントーンにして、それぞれのエフェクターを接続してみました。

●MS-50G+ :102種類のギターエフェクトを内蔵するマルチなストンプボックス

MS-50G+

MS-50G+は歪みから空間系、コンプレッサーやフィルター、飛び道具的なSFXまで幅広く80種類搭載されているので、基本的なエフェクトを揃えたい方にはぴったりです。

歪みもOver DriveからDistortion、FUZZまで用意されていますが、MS-50G+はコンプレッサーが搭載されているのが特徴です。ギタリストに人気の定番MXR Dyna Comp風のコンプレッサーや、お馴染みUREI 1176LNのモデリングのコンプレッサーも用意されているので、これはギタリストにとって大きなポイントですね。

そしてもう一つ大きな特徴がアンプ接続用に最適化された「マルチレイヤーIR搭載の22種類のプリアンプモデル」が収録されている点です。ここにはMarshallやFenderといった代表的なアンプが搭載されていますが、そもそもこの「IR」とは何でしょうか、詳しくわからない方のために解説します。

★IR(Impulse Response)とは

IR(Impulse Response)とはテスト信号(Impulse)を実機のアンプで鳴らして、音の変化(Response)を測定データとして収録。この測定データ(IR)を利用して、同じ音の変化を再現する方法です。ただIR収録時と同じ音量であれば高い再現度が得られますが、小さい音だと違和感のある音が出てくる(例えば優しいタッチで演奏しているのに箱鳴りしているような音色になる)そういったことを解決するのが、MS-50G+に収録された「マルチレイヤーIR」です。

「マルチレイヤーIR」ではラウド、ミディアム、ソフト3つの音量で取り込まれた3つのIRを動的にブレンドする方式です。優しく弾くとスピーカーだけのIR1が鳴り、思い切り強く弾くとスピーカーだけでなくキャビネットまで振動したIR3が鳴る、といった具合です。これによって1種類のIRを搭載したモデルよりもさらにリアリティーのあるアンプサウンドを再現し、ギタリストのエモーショナルな演奏にも追従してくれるという構造になっています。

最後にMS-50G+プリセットパッチですが、ここには古今東西の有名ギターサウンドをコレクションしたサウンド85種類が収められています。そのままパッチメモリーを使ってギターを弾いても楽しめますが、そのサウンド設定や接続順などを参考にして自分オリジナルのサウンドを作ることも可能です。MS-50G+のパッチメモリーに最大6台同時接続できるので、エフェクトペダルボードの省スペースにもなりますし、シンプルなセッティングを実現することも可能です。

パッチメモリーのリストはこちら

★MS-50G+試奏動画(基本操作の解説も含めて)

気になったエフェクトとして、SFX系に搭載された個性的なエフェクトを紹介しておきます。

・LOOP ROLL(動画01:15〜)
フットスイッチの操作で演奏をサンプルホールドすることのできるエフェクトです。アイディア次第で効果的なプレイができそうです。

・LINE SELECTOR(動画01:23〜)
LINE SELECTORは入力された信号の出力先を次のエフェクト(ON)/OUTPUT端子(OFF)で切り替えます。押した瞬間後ろに繋いでいたエフェクトが一気にONになるので、例えばライブでバッキング時とギターソロ時に音色を切り替える(歪み+ロングディレイなど)時などに役に立ちます。ラインセレクターなどを使わずにこれだけで代用できるのはエフェクターボードの省スペースにもなって便利です。

エフェクトのリストはこちら

製品概要:MS-50G+

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主な特徴
・80種類のギターエフェクト(有名ブティックペダルのモデリングを含む)
・マルチレイヤーIR搭載、ギターアンプ接続用に最適化された22種類のプリアンプモデル
・100種類のエフェクトパッチをメモリー可能(85種類のプリセットを内蔵)
・自由な接続順で、最大6エフェクトを同時使用可能

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★より詳細な情報はこちら

Zoomが人気マルチエフェクターシリーズの新製品『MS-50G+ MultiStomp』を発売!

ZOOM
MultiStomp MS-50G+
¥12,900
本体価格:¥11,727
117ポイント還元

●MS-70CDR+ :ディレイ、リバーブ等の149種類の空間系エフェクトを搭載する、新世代マルチストンプ

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MS-70CDR+は空間系に限定しているとはいえ、この価格でこれだけの機能が搭載されていることに最も驚いた製品でした。

エフェクトも前期種「MS-70CDR」は86種のエフェクト(コーラス16、ディレイ26、リバーブ29) に対し、MS-70CDR+は149種類(コーラス/モジュレーション43種類、ディレイ29種類、リバーブ33種類、ダイナミクス/フィルター/SFX系エフェクト44種類を内蔵)の搭載となりましたので、かなりサウンドのバリエーションも充実が図られました。また最近話題の色々なブティックペダルをモデリングしたエフェクトが収録しているのも大きな特徴です。Strymon blueSkyのShimmerモードをモデリングした幻想的な「SHIMMER REVERB」や、Eventide Spaceのオリジナル・リバーブをモデリングした「DUAL REVERB」「TREMOLO REVERB」「MANGLED SPACE REVERB」などが収録されているのも大きな特徴です。

エフェクトのリストはこちら

ディレイやピッチシフターといったエフェクトは曲に合わせた設定をしなくてはならないので、誰もが簡単に使いこなせるというわけではありません。使う側のセンスなども問われてくるエフェクターですが、うまく使いこなせば楽曲に絶大な効果をもたらしてくれるエフェクトでもありますので、個性的なサウンド作りを目指したいという方は、MS-70CDR+を駆使して取り組んでみてはいかがでしょうか。

★MS-70CDR+試奏動画

パッチメモリーで見つけた印象的なエフェクトを試してみました。

パッチメモリーのリストはこちら

製品概要:MS-70CDR+

MS-70CDR+

主な特徴
・43種類のコーラス/モジュレーション、29種類のディレイ、33種類のリバーブ、44種類のダイナミクス/フィルター/SFX系エフェクト
・クリアでオープンなサウンドを実現する、フラットな位相特性のアナログ入出力回路
・フットスイッチのトリガーで、無限に続く残響を創出するホールドディレイ&ホールドリバーブ
・シンセサイザーも接続できるステレオ入力端子、空間系エフェクトのステレオ効果を活かせるステレオ出力端子

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★より詳細な情報はこちら

ZOOMがコーラス/ディレイ/リバーブ等の空間系を中心としたマルチなストンプボックス「MS-70CDR+ MultiStomp」を発売!

ZOOM
MS-70CDR+
¥15,685
本体価格:¥14,259
157ポイント還元

●MS-200D+:200種類の歪みを搭載する、歪み専用の新世代マルチストンプ

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今回一番試奏が楽しみだったのが、「200種類の歪みを搭載!?」とスペックを見て驚いたこちらのMS-200D+です。

23種類のブースター、60種類のオーバードライブ、51種類のディストーション、44種類のファズといった豊富なエフェクト数だけでも十分魅力的ですがMS-50G+のところでも紹介した「マルチレイヤーIR搭載の22種類のプリアンプ」も収録されていて、これらはMS-200D+では最大2つのエフェクトを同時使用可能なので、そのプリアンプ+歪みエフェクトの組み合わせで多彩なサウンド作りが可能になっています。プリアンプには定番ものからちょっとレアなブティックアンプまでありますが、実際試奏してみるとマルチレイヤーIRによるサウンドが予想以上にリアリティーと迫力のあるサウンドであったことに驚きました。このように多彩な歪みエフェクトとプリアンプをうまく組み合わせることで、自分のギターに合ったオリジナルなギターサウンドを作り出すという楽しさがMS-200D+にはあります。

また歪み以外にもNOISE GATEやEQなども搭載しているので、それらを併用して音作りができるのも魅力的です。ブースター+歪みエフェクトの組み合わせで、ライブ時のギターソロなどにも使えそうです。

エフェクトのリストはこちら

★MS-70CDR+試奏動画

パッチメモリーで見つけた印象的なエフェクトを試してみました。

パッチメモリーのリストはこちら

製品概要:MS-200D+

200D+

主な特徴
・23種類のブースター、60種類のオーバードライブ、51種類のディストーション、44種類のファズ
・22種類のプリアンプエフェクト(アンプ接続用に最適化された、マルチレイヤーIRを使用)
・最大2エフェクトを同時使用可能、パラレル接続もサポート
・250種類のエフェクトパッチをメモリー可能(200種類のプリセットを内蔵)

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★より詳細な情報はこちら

ZOOMが200種類の歪みエフェクト内蔵ストンプボックス「MS-200D+ MultiStomp」を発売!

ZOOM
MS-200D+ MultiStomp
¥11,800
本体価格:¥10,727
0ポイント還元

●3台接続してみた!

最後、実験的に3台のエフェクターを接続してみました。それぞれの特色を活かすことでどんなサウンドが出来上がるのか取り組んでみました。

組み合わせテスト①
1176Limiter(MS-50G+) + Blooming Booster(MS-200D+) + Shimmer Reverb(MS-70CDR+)

組み合わせテスト②
POLYPHONIC OCTAVER(MS-50G+) + SLASH DEMON DISTORTION(MS-200D+) + MODULATION DELAY(MS-70CDR+)

組み合わせテスト③
AUTO WAH(MS-50G+) + ZEN O.DRIVE(MS-200D+) + SLICER(MS-70CDR+)

総評

★こんな方におすすめ!

MS-50G+:まずは一台ほしい方に!

80種類のギターエフェクトが揃っていますので、バランスよくエフェクトを揃えて試してみたいという方、まずはMS-50G+を導入してみてはいかがでしょうか。特にこれからエフェクターを覚えていきたいギタービギナーの方には、エフェクト一つ一つのサウンドの特徴などもこれ一台で理解できます。

MS-70CDR+:音にこだわる方に!
ディレイやリバーブ、ピッチシフターなどの空間系のエフェクトが多彩に揃っているので、サウンドにバリエーションをつけたい、ちょっと他の人とは違うサウンドを作りたいといった、音にこだわる方には最適だと思います。またギターだけでなくシンセに接続しても効果的なエフェクトペダルです。

MS-200D+:歪みにこだわる方に!
楽曲に合わせて歪みのタイプを変えたり、使っているギターやアンプに合わせた最適な歪みサウンドを追求したい方には、長く楽しめる製品です。エフェクトを2つ同時接続できるので、それによって生まれる音のバリエーションをライブやレコーディングでも実現できます。

ZOOMは優れた技術と開発力を持ちながら、ユーザー視点に立ってコストパフォーマンスに優れた製品を長年生み出し続けているところに、多くのユーザーが信頼を寄せています。3製品とも、定番のエフェクトから「よくぞこのエフェクトを!」と唸りたくなるようなちょっとマニア心をくすぐるようなブティックペダルまで、この価格で取り揃えているという点は評価されるべきポイントかと思います。

さらに進化して多彩なサウンドが存分に楽しめるMultiStompシリーズの新製品。3台とも長く愛用できる製品ですが、まずはどれか1台気になったものを試してみるのも良いかと思います(3台揃えてそれぞれ用途に合わせて使い分けるというのも効果的)

ライブやレコーディングなど様々な用途に使える「コスパ最強エフェクターペダル」として、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

Writer.サチュレート宮崎

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