群雄割拠のモニタースピーカーの中で黄色いウーファーに目を奪われるのがご存知KRK。スタジオ・モニター・スピーカーの定番としてロングセラーを誇ったVXTシリーズの後継機がVシリーズとなり登場しました。その実力を知るには音を聴くのが一番。Rock oN渋谷店でもっとも人気のV4を展示中です。思う存分お楽しみください!
ここからは店頭で試す前の予習として、もっとVシリーズを知っていきましょう。ロングセラーの先代機から進化したポイントにご注目ください。
ラインナップ
V4 S4 | V4 S6 | V4 S8 | |
system | 2-Way Active Studio Monitor | 2-Way Active Studio Monitor | 2-Way Active Studio Monitor |
Low-Frequency | Woofer, 4″ cast aluminum frame, Kevlar cone, ferrite magnet | Woofer, 6.5″ cast aluminum frame, Kevlar cone, ferrite magnet | Woofer, 8″ cast aluminum frame, Kevlar cone, ferrite magnet |
High-Frequency | Tweeter, 1″, Kevlar dome, ferrite magnet | Tweeter, 1″, Kevlar dome, ferrite magnet | Tweeter, 1″, Kevlar dome, ferrite magnet |
Frequency Response | 58Hz – 19kHz | 49Hz – 19kHz | 35Hz – 19kHz |
Frequency Range | 50Hz – 24kHz | 40Hz – 24kHz | 29Hz – 24kHz |
Max Peak SPL | 110 dBSPL | 115 dBSPL | 118 dBSPL |
Power Output | LF (55 Watts), HF (30 Watts), Total (85 Watts) | LF (125 Watts), HF (30 Watts), Total (155 Watts) | LF (200 Watts), HF (30 Watts), Total (230 Watts) |
Dimensions (H x W x D) | 256mm x 166mm x 218mm | 353mm x 231mm x 288mm | 435mm x 284mm x 347mm |
Weight | 5.8 Kg | 9.4 Kg | 14.4 Kg |
KRK Vシリーズは「V4」、「V6」、「V8」の3サイズ。各Black とWhiteカラーをラインナップ。それぞれの数字はウーファーのサイズを指しています。
特徴:
伝統のスピーカーユニットをさらにパワーアップ
KRKの代名詞ともなっている、ケブラー製、幸せの黄色いウーファーがリニューアルされました。
ケブラーは、防弾チョッキに使われるほどの驚異的な繊維です。日本化学繊維協会の資料によると、非常に強くて伸びにくい事が特徴であるとのこと。同じ重さであれば鋼鉄の5倍の強度を持ちます。KRKはこの素材が歪とカラーレーションを引き起こす定在波を分断するのにも最適であることを見出し、スピーカーユニットに採用しています。
新開発のケブラーコーンは硬化樹脂を含浸し繊維を密封。減衰力を強化するポリマーコーティングが施されています。これにより全音域の全ての周波数で、他のどのコーン素材にも勝る連続した指向性パターンを持続します。その結果、遅延や音のぼやけが抑えられたサウンドとなり、クリーンで正確な低音となります。
そして、今回のVシリーズではツイーターにもケブラーが採用されました。ツイーターとウーファーが同じ素材であることも影響し、それぞれの音のつながりがとても自然です。
さらに従来よりも軽量化されたユニットと初採用されたデジタルアンプで、歪を抑えた伸びやかな低音を再現することに成功しました。ドラムを聴くとしっかりまとまってプレイバックされます。スピード感もかなりなレベルですね。
強固なキャビネット
強靭なソリッドアルミニウムバッフル
Vシリーズのキャビネットはサウンドの純度を下げる共鳴を限りなく排除するため、ソリッドアルミニウムバッフルが採用されています。重厚なキャビネットと相まって、高品位なスピーカーの動作を限りなくそのまま音に変えます。
充実のリアパネル
SYSTEM SETTING
5つのシステムセットを選択できます。上が1番、下が2番でどちらか選択します。
A -GROUNDLIFT: グラウンド(アース)の設定。
B -INPUT: 入力レベルをで-10dBVか+4dBuを選択。
C -STANDBY: スタンバイのオン・オフ設定です。オンにすると30分間シグナルが入らないとスリープモードになります。もちろん再度プレイバックすれば起動します。
D -LOGO LED: フロントパネルのロゴのライトをオン・オフできます。この設定かなり気が利いてます。モニタースピーカーは光らないでって方、多いんです。
E -LOGO LED DIM: フロントパネルのロゴのライトを明るくもしくは暗めにするかの設定です。ディマーも重宝しますね。ライトつけておきたいけど明るすぎなんてこともありますからね。もちろん、D-LOGO LEDをオフにしているとつきません。
・-10dBV:民生アナログ機器の基準レベル
・+4dBu:業務用デジタル放送機器のLINE入力にとって-20dB、業務用アナログ放送機器のLINE入力にとって0VU
dB LEVEL ATTENUATION
LOW CONTROL / HIGH CONTROL
LOW、HIGH各コントローラーには7つの設定があります。7×7なので49パターンの設定が可能。
お好みでカット/ブースの調整ができます。中には“LOW MID PEQ”、“HIGH MID PEQ”なんて設定も。これはQの広いパライコです。“LOW MID PEQ”は200Hz、“HIGH MID PEQ”は3.5kHzの設定です。
Vシリーズはフラットで、使用しやすい設計になってますがユーザーのさまざまな設置環境に対応できるようになってます。
SIGNAL INPUT
Neutrik社製のコンボコネクターを搭載。XLR(キャノン)ケーブル、TRS1/4”ケーブルが使用可能です。
USB
現時点では未使用とのこと。ソフトウェアのVerアップなどに使う可能性があります。(例えばEQの周波数やシステム系の制御などの変更もできるということ)。
インシュレーター装備
全Vシリーズには、底面にインシュレーターを装備しています。
アクセサリーも充実
全Vシリーズにはプロテクショングリルが付属。また壁面用ブラケットも用意されているので自由度の高い設置が可能。これはKRKが設備でのスピーカーとしても人気がある理由の1つです。
同梱のプロテクショングリルを装着すると…
ウーファーでさらなるローエンドを再生
KRKのスピーカーには、サブウーファーをラインナップしています。8”の「8S2」、10“の「10S2」。デスクトップに大きいモニタースピーカーは置けないけど低いレンジまでモニターしたい時にバッチリです。クロスオーバーは「8S2」では4点、「10S2」では5点セレクトできるのも便利です。
このようにKRK Vシリーズは充実した機能と、前作よりリファインされた優れた音質を誇ります。Rock oNでは、V4S4、V6S4を展示中。いつでも試聴可能です。ぜひ店頭で本物のサウンドを体感してください!
WHTITEモデル
BLACKモデル
ウーファー
記事内に掲載されている価格は 2017年9月28日 時点での価格となります。
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