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Novationから新製品「MiniNova」が発表されました。
MiniNovaは歴代 Supernovaシリーズのサウンドエンジンを受け継いだ、ミニ鍵盤のバーチャルアナログシンセサイザーです。シンセサイザーとしての基本性能は以下の通りです。
重厚かつきらびやかなオシレーターと、「リキッドサウンド」と称される独特の質感を持ったフィルターといったNovaシリーズ直系のサウンドは、シンセファンなら誰しもが憧れる音ですが、このサウンド以外のMiniNovaの大きな特徴をご紹介しましょう。
本体から伸びたグースネックマイクと共に、クラシカルなヴォコーダーからケロケロボイスを生むボーカルピッチまで、いまやHipHop、ハウス/テクノ、ロックなどアグレッシブな音楽に欠かせないボーカルエフェクトを搭載しています。
鍵盤の上にある、1から8までの数字が刻まれたボタンは、「アニメイトモード」と「アルペジエーターモード」という2つのもーどを切り換えて使います。
「アニメイトモード」モードは、複数のパラメーターの動きをあらかじめ8つのボタンにアサインできる機能。演奏時にこれらボタンを押すことにより、直感的にサウンドにうねりや突発的な動きを与えることができます。この機能を使えば、ダブステップやエレクトロのLead Bassサウンドのような、複数のLFOやGRIDEパターンの組み合わせでフレーズを作る、いまどきの音作りをリアルタイムで行うことができます。
256個搭載されたプリセットは、欲しいサウンドに一番近いカテゴリやスタイルをダイヤルつまみを回して選び、さらにその中から細かく探す方法です。カテゴリはLEAD、BASS、PADなど。スタイルはHOUSE、D&B、といった楽曲ジャンルとなっています。これは手早く欲しいサウンドを見つけるにはうってつけの方法ですね。
MiniNovaのプリセットは今後、Novation soundpackシリーズとして、プロのサウンドデザイナーやアーティストが作ったものが発売されていく予定です。
MiniNovaはサウンドメイキングのための専用エディターソフトウェアが付属します。MiniNovaとUSB接続したPCでエディターソフトを使って、視覚的に音作りができる他、このソフトはDAW内でプラグインとして使うことができるため、各パラメーターの動きをDAWでコントロールすることもできます。
モバイル性の高いコンパクトボディと、あえて数を絞ったツマミ/コントローラー端子。さらにアニメイト/アルペジエーター機能をもった8つのボタンを搭載など、兄弟機であるUltraNova以上にライブや直感的な制作を狙ったMiniNova。名前は「Mini」でもその実力は大きなもののようです。発売日は2012年10月を予定。今から楽しみですね。
記事内に掲載されている価格は 2012年8月30日 時点での価格となります。
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