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Cycling ’74 Maxを使い、IDM〜高速グリッチーサウンドを聴かせるデュオユニット DUB-Russellがスタンドアローンのソフト音源『2020』を開発。なんとたった数時間でKickstarterでクラウドファンディングの目標金額を達成しました。
あの名プロデューサー BTがプロデュースするiZotope BREAK TWEAKERやStutter Editをはじめとして、アーティストが作る音源はとにかく即戦力。この2020も期待以上のもので『THE SEMI MODULAR BEAT-MACHINE』という製品名の通り、それぞれのモジュールを最大6つの任意のBusに送りその流れを組み立てることで500を超えるパラメーターを相互作用させてサウンドはもちろんグルーブまで生み出します。これならIDM系のドラムサウンドをあっという間に、それも無限に近いバリエーションで作り上げることが可能ですね。
まずはそのサウンドと特徴をムービーでご覧ください。
(※公式Kickstarter内のムービーでは解説字幕が閲覧可能です。コチラ>> )
CLOCK
BPM30-1000。SWING機能付き。
SAMPLE SLICER
オーディオループを最大1/32BEAT単位にスライス
GRID SEQUENC
最大1/32BEATERSのTRIGGERシーケンサー
(12x)ONE-SHOT SAMPLERS / KICK SYNTH
サイン波をオシレーターとするキックジェネレーター
(2x)FM SYNTHS
3オペ5アルゴリズムのFMシンセ
EXTERNAL INPUTS
HIGURASHI GENERATOR
某ゲーム/アニメのそれではなく、セミの鳴き声のようなノイズを発生させます
(3x)SOUND LOOPERS
Overdrive、フィルター、LFO、リングモジュレーター搭載のループエンジン
(9x)CV TRIGGERED EFFECTS / EFFECT PATCHER
モジュラー式パッチングが可能な非常に柔軟性の高いエフェクトセクション。
PITCH TRANSPOSER
スケールやオクターブなど様々な方法ひよるピッチチェンジ
(3x)SEND EFFECTS
DelayとReverb
BUS MIXER
MASTER EFFECTS / AUDIO OUTS
マスターアウトにはライブの即興プレイにも有効なビットクラッシャーや各種フィルター、EQにReverbなどのエフェクとを装備。
以上、ざっと基本機能を挙げたるだけでも相当なモジュール数となります。
圧巻!これが2020のGUI。
さらに各パラメーターの多くにはリアルタイムに乱数で値を変化させるランダマイザー機能も装備。ちなみに2020はBPMを設定できますが、小節単位の時間軸を持たず実時間での操作/シーケンスとなります。ということで変拍子や倍速グルーブもお手の物。もはや自分が意図を超越したサウンドが溢れ出てくることでしょう。
2020はKickstarterでユーロ59以上投資した人たちへ製品版のリリースコードをを発行するとのこと。つまりは販売が開始されるということですね。今後2020を入手したい人はDUB-Russellの公式Facebookで情報を待ってみるといいかもしれません。
とにかくすごい。触ってみたいソフト音源ですね。
DUB-Russell 公式Facebook
記事内に掲載されている価格は 2016年3月14日 時点での価格となります。
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