Rock oN Buyer’s Guideで新たな制作の季節を切り拓こう!
この春、個性豊かなRock oN スタッフが、独自の目線でイチオシ制作機材をご紹介。
1.Antelope Audio Orion32 HD
HDX用I/Oデバイスとして新たなる選択肢の登場!
トピック1:HDユーザーも必見!Antelope Audio初のPro Tools HDシステム対応機!
Protools HD用のインターフェースといえばAvid I/Oはもとより、Apogee Symphony MKIIやFocusrite RedNet 5などがありましたが、昨今Zen tourやorion studioなどをリリースし国内でもじわじわと人気を高めているantelopeオーディオが選択のチョイスに加わりました。
トピック2:64入出力&第4世代AFCによる高品位クロック
たった1Uの筐体に最大64入出力を備え、シリーズ共通の第4世代AFC(アコースティックフォーカスクロッキング)によるピュアで歪みないサウンドや、FPGAパワーとOverloudによるプラグイン。非常に充実した内容となっています。
トピック3:antelopeインターフェース初のUSB3搭載機
USB接続時も192kHzのサンプルレートで64chのI/Oが可能です。比較機種とされる同社のGoliathでは、Thunderboltで64chを実現していましたので、Native環境で使用する場合でも接続規格により選択肢の幅が広がりました。
(Goliathは、HD I/Oとしては対応しませんが、Orion32HDと比較し、マイクプリを搭載していることや、Reamp端子搭載など個人ユース向けの導入にもメリットがありますよ!)
2. RME Fireface UFX II (※記事執筆時点では、まだ日本未発売。)
Firefaceシリーズのフラッグシップ機が、さらにサウンドクオリティーをアップ!
トピック1:新たに回路を見直したI/O部分!
マイクプリ、AD/DAコンバーター、アナログ回路、さらには改善されたSNRとTHDによりより磨き上げられたサウンドクオリティーとなっているとのこと。個人的にも、Firefaceシリーズは、その解析機的なすぐれた音響特性はシリーズを通して一貫していながら、新しいモデルが出るごとにダイナミクスレンジと解像度が広がっている印象があります。
トピック2:ヘッドフォン部分もさらにUP!
個人的に従来モデルで改善して欲しいと願っていた部分が叶いました。ヘッドフォンの出力についてもう少しパワーが欲しいと思っていましたが、最新機種では、ここもクオリティーUPしています。
公式サイトによると、2Ωの超ロー・インピーダンス、+19dBUハイパワーを得ることで、ロー・インピーダンスのヘッドフォンから、ハイ・インピーダンスのヘッドフォンまでカバーしベストなヘッドフォン環境を得ることができるとなっているようです。
個人的にもFirefaceを使用している筆者としては、シリーズ最新機種は非常に気になります。現在のところ発売時期、価格共に未定ですが、期待して待ちましょう!
RME本国サイト:https://www.rme-audio.de/en/products/fireface_ufx_2.php#8
3. Slate Digital VRS-8 バンドル (※記事執筆時点では、まだ日本未発売。)
国内でも、先日発売され、話題沸騰となったSlate Digitalのマイクプリアンプのエミュレーションシステム”VMS”は記憶にあたらしいところですが、本国では、8CHのマイクプリシステムVRS-8とMICのバンドルが予告されています。
現在のVMSは1CHですのでボーカルにフォーカスした使い方が主になりますが、このバンドルシステムなら、ドラムやギターレコーディングなど多彩な用途に使用することができますね!
昨今、今回のVRS-8をはじめ、UAD-2などFPGAによるすぐれたエミュレーション機能を持つ製品がリリースされており、従来所有することが難しかった機材のサウンドを導入しやすくなったことは、DAWユーザーとして非常に嬉しい限りです。
4、おまけ:Protools HDでサードパーティーI/Oを導入する際の注意点
Protools HD 12.6からHDインターフェースを使用する際、Digilink I/O ライセンスが必要になりました。
このライセンスは通常、Avid純正のProtools HDのバンドルを購入、アップグレード、Exchangeなどをする場合はHD I/Oインターフェース本体に付属しておりますが、Avid以外のHD I/O対応製品を導入する際は別途購入する必要がありますのでご注意ください。
Digilink I/O ライセンス購入はこちら(※外部サイト:Avidオンラインショップ)
http://shop.avid.com/ccrz__ProductDetails?viewState=DetailView&sku=AR-AV-PTHDIO-00&isCSRFlow=true&portalUser=&store=
オルタネイト福山
記事内に掲載されている価格は 2017年3月22日 時点での価格となります。
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