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これまでNEUMANNのモニタースピーカーKHシリーズを、プロユースのスタジオに導入しているエンジニアを中心にインタビュー取材をしてきましたが、今回は自宅スタジオでの導入事例をご紹介します。
自宅スタジオだとどうしてもモニター環境において制約があったり、差がついてしまうことが多いと思うのですが、NEUMANNのモニタースピーカー、サブウーファー、キャリブレーションツールという組み合わせを導入することでどのような効果が得られたのか、シンガーソングライターでトラックメイカーのAAAMYYYさんにお話を伺いました。
モニタースピーカーに求める条件とは
Rock oN : AAAMYYYさんがミックスの際に、モニタースピーカーに求める条件は何ですか?
AAAMYYY さん : 作曲、アレンジャーの視点で音作りの変化を素直にモニターできること、それとコンパクトでもかわいいアガるデザインなことですね。
Rock oN : それではミックス時の視点ではモニタースピーカーに求めるものは何ですか?
AAAMYYY さん : 音に着色が無くフラットで、且つ広いレンジをまっすぐに表現できることです。
Rock oN : これまでにどんなモニタースピーカーを使ってこられましたか?参考までに機種名やその印象も含めてお聞かせください。
AAAMYYY さん : 私はIK MultimediaのiLoud micro monitorを使ってました。小型ながらロー感もしっかりあるところと、サブモニターや映画用スピーカーとしても使いやすいところが気に入っています。お手頃でハイスペックな機種なところもいいですね。
Rock oN : モニタースピーカーの設置位置、チューニングについて気をつけてらっしゃることはありますか?
AAAMYYY さん : 和室の押入れに入れているので、ある程度吸音される環境ということもあり、逃げてしまう音域もしっかり補った発音ができるようチューニングしています。
NEUMANN KHシリーズ導入後の変化
Rock oN : ご使用されているNeumann KH 80 DSPの印象をお聞かせください。
AAAMYYY さん : コンパクトながらKH 80 DSPの2発で高音も低音もしっかりと表現できる、優秀なモニタースピーカーですね。
私はKH 750 DSP(サブウーファー)とMA 1(測定用マイク)のセットで使用していて、Neumann.Controlソフトウェアを使うことで正確に調節することができるので、リビングや和室など引越しでスタジオの環境が変化しても環境を計測します。
どこでも均一なチューニングをすることができるのがかなり便利かつ優秀なコンビだと思います。ウーファーと併用することでより詳細にベースラインやサブベース、キックやロー感のあるFXなどをモニターすることができますからね。
Rock oN : KH 80 DSP導入前と後では、ご自分の作る音がどのように変わりましたか?
AAAMYYY さん : プリプロからポストプロダクションにかけて音作りをかなり詳細までできるようになったと思います。フレーズだけではなく音色の細かいEQやエフェクトの処理も思い通りにモニターしながら制作できるようになりました。
Rock oN : 最後にKH 80 DSPをどんなユーザーにおすすめしますか?
AAAMYYY さん : 着色のないフラットで素直かつセッティングやチューニングが正確に簡単にできるのがKH 80 DSPの強みだと思うので、環境や気分のために場所を変えて制作したいユーザーや、より詳細な音作りをしたい人にとって最高な機種だと思います。
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記事内に掲載されている価格は 2022年8月3日 時点での価格となります。
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