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iZotope Spire誕生 ~iZotopeが打ち出す全く新しいコンセプトのモバイル・レコーディングシステム~

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まもなくiZotope社から従来のDAWでの音楽制作とはまったく違うコンセプトのシステム、Spireが登場します。これはハードウェア製品、Spire StudioとiOSアプリのSpire Music Recorderから構成されるもの。Spire Studioを一言で表現すると、Wi-Fi接続のオーディオインターフェイスであり、それ自体がオーディオのマルチトラックレコーダー機能を持つというもの。

今まで「PCは苦手」とDAWを敬遠してきたミュージシャンでも直感的に、簡単に使える一方、普段DAWを活用している人にとっても、モバイルで本格的なレコーディングをする次世代の音楽制作スタイルを提案する製品です。SNSなどへの楽曲発表やバンドのデータのやり取りにも容易に使え、ダイレクトな操作感でアイディアを形にすることができます。iZotope社のNeutron、Ozoneの技術が搭載された、Spireとはいったいどんなものなのか、紹介してみたいと思います。

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不思議な形のレコーディング機材

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iZotopeがハードウェアを発売する!?と不思議に思う方も少なくないと思います。そうiZotopeといえばOzoneやRX、Neutronなどのソフトウェアツール、また各種プラグインを開発するソフトウェアメーカー。そのiZotopeがハードウェアの世界へ進出してきたのです。といっても、従来からあるオーディオインターフェイスやデジタルレコーダーとは異なるもの。Spire Studioはこれまでになかったまったく新しいコンセプトの製品なのです。

コンセプトだけでなくデザインも斬新。円筒を斜めに切ったような機材で、これ単体で使うことができ、録音ボタンを押せば、すぐにレコーディングできてしまうのが大きな特徴。ここにマイクを接続したり、ギターを接続することもできるけれど、高性能なマイクも内蔵されているから、これだけで即、録れてしまうのです。さらに録った音に、新たな音をどんどん重ねていくこともできるからPCの操作は苦手……という人でも、すぐに使うことができるのです。まさにSpire Studioは音のスケッチブックという感じで、思い浮かんだアイディアを記録していくことができる機材なのです。

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まったく新しいレコーディングデバイスとして
誕生したiZotopeのSpire Studio

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ギタリストのマードック・プレストンさん

ダイレクトな操作感

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Spire Studioは単体でも利用可能な機材でボタンを押すだけの簡単操作

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リアにはファンタム電源搭載のコンボジャックが2つ用意されている

でもSpire Studioはただのレコーダーとも違います。これをiPhoneやiPadとWi-Fi接続することで、非常に高性能で高機能なシステムへと進化するのです。iPhone/iPad用に用意されているのはSpire Music Recorderというアプリ。これを使ってSpire Studioをコントロールできるのとともに、まさに同化して1つのシステムになるのです。

前述のとおりレコーディングのスタートはSpire Studio本体から操作することもできますし、アプリからも行えます。操作はとても簡単で、New Songボタンを押して新規プロジェクトを作成後、レコードボタンを押すだけ。Spire StudioのハードウェアとSpire Music Recorderのアプリはレコードボタン、ストップボタンはもちろん、ボリュームの操作、新しいトラックの作成など、あらゆる操作が同期しているため、初めて使う人でも、思いついたアイディアを難しいことを考えずにそのままレコーディングできます。

ここで面白いのは、録音したデータがどこにあるか、という点。Spire Studio単体で使えることからもわかる通り、ハードウェア内にも記録される一方、同期することでiPhone/iPad側にもまったく同じデータが入るのです。それぞれが接続されている場合はSpire Studio本体から音が出るのですが、切り離してiPhoneだけを持ち歩いた場合でも、さっき録った音を聴いたりエディットすることが可能になるのです。

本格的なレコーディング

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Spire Studioがすごいのは、これ自体で本格的なレコーディングができるということ。リアにはコンボジャックが2つ用意されているので、ギター、ベース、マイク、ライン出力を持つ機材と接続してレコーディングすることができ、ファンタム電源も用意されているからコンデンサマイクも利用可能です。またフォーマット的には24bit/48kHzで録れるので、そのまま本番にも使えるクオリティーの音で録音することができる機材なのです。

さらに、特筆すべき点はSpire Studioのフロントに、高音質のマイクが搭載されているという点。iZotopeによると世界中のスタジオでも使われている30万円程度の著名マイクと比較したブラインドテストで、どちらがSpire Studio搭載のマイクか分からないほどのクオリティー、とのこと。実際試してみても、非常にクリアで伸びのあるサウンドで録音することができました。

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ここで疑問に思うのが「ボーカルやアコースティックギターといった一つの楽器を狙ったレコーディンしかできないのか?」ということ。結論からいうと、ドラムのレコーディングやバンド全体の一発録りまで、ソースを気にすることなくさまざまな音をレコーディングできます。

そこにはiZotopeならではのノウハウがSpireに搭載されているからです。そうNeutronやOzoneで培われたAI技術がここに用いられているのです。NeutronやOzoneについて簡単に紹介すると、これはAIを搭載した強力なミキシング、マスタリングツール。経験がないとなかなか難しいコンプやEQなどの設定を、音源に合わせて自動的に行ってくれるため、ユーザーは難しいことを考えなくても、それぞれに合った音作りを勝手に行ってくれるというわけなのです。

そしてももう一つ重要なポイントは、Spire Studio内にGraceDesign社のマイクプリアンプが搭載されているという点。これをSpire Studio用にチューニングしカスタマイズしてものが搭載してあるので、ピュアでクリアな音が録音可能です。まさしくプロクオリティーのシステムなのです。

さらにエフェクトも多数標準搭載しており、アンプシュミレーターやリバーブを使って好みの音に作りあげていくことができます。レコーディングしている音源は「Spire Studio」本体のDSPで直接処理されるため、一般的なDAW、オーディオインターフェイスで気になるレイテンシーの問題がおこならないのです。

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A:iPhone/iPadアプリのSpire Music Recorderを使うことでSpire Studioと完全な同期が行える。
B:Spireで録音したデータは、リアルタイムにiOSアプリ側に転送される 
C:①、②、③と書かれた点を動かすことでミックスができる斬新ながらわかりやすいUI

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新しいユーザーインターフェースでのミキシング

レコーディングの後、欠かせない作業といえばミキシングです。これはSpireのアプリを使うことで効率よく行えるのですが、このアプリ上のミキシング機能は従来のものとはかなり異なるユーザーインターフェースになっているのです。

「ビジュアルミキサー」というこの機能は、各音源=トラックごとに点で表され、上下でボリューム、左右でPANをコントロールするようになっていて感覚的に操作できます。これであれば、今までミキシングコンソールに触れたことない人でも意図した通りに音の配置をコントロールすることができそうです。このビジュアルミキサーにはOzoneにも搭載してあるリミッターが、最終の出音にかかるので、どんなに音量を上げても歪むことなくナチュラルな音質で、ユーザーのミックスをサポートしてくれます。レコーディングからミックスまで、すべてにおいて楽曲そのものに集中できる工夫がされているのです。

音源の共有

Spireは作成した音、作品をアプリを経由して手軽に送信、共有できるようになっているのも、従来のレコーダーにはなかった考え方です。DropboxやGoogle Driveなどのクラウドサービス、さらにメールやAirDropなどを使ってバンドメンバーや家のパソコンとデータを共有できます。

もしバンドで一つの音源を制作しているのであれば、先にドラムやベースを録音し、その後送信してギタリストやボーカリストに各パートを録音してもらうなどの、いわゆるコーライティング的な使い方も可能でしょう。TwitterやInstagram、soundcloudなどのSNSにも面倒くさいエンコード作業を意識することなく、アプリの操作で共有できるのも嬉しいところ。逆にSpireに楽曲をインポートすることも可能なので、音源に合わせて弾いてみたり歌ってみるといったことも可能なのです。


このように最初から最後まで、PCを使うことなく、Spire StuditoとiPhone/iPadで完結できるので、これまでPCを使った音楽制作は自分に合わないなと思っていた人も、気軽にメンバーとデータ共有したり、世の中に楽曲を発表するなど、今までとは違った音楽ライフを体験できるかもしれません。

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記事内に掲載されている価格は 2018年6月22日 時点での価格となります。

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