『The Neve Legends』 〜11/5 Genesys BLACK 渋谷に現る〜
エンジニアでなくとも音楽の道を志す者であれば Rupert Neve というエンジニアの名前を知らない者はいないだろう。Neve Electroinics、AMS NEVE、Focusrite、Rupert Neve Design…。理想を追い求めるべく設立したブランド全てで伝説となるヒット作を開発。時代の流れと共に変わっていくニーズに応えてきた Neveの音はエンジニアやミュージシャンの耳と心を満足させている。
Rock oN渋谷店でAMS NEVE Genesys BLACKの店頭展示が始まった。これを記念し、ここにRupert Neve氏の歩んできた軌跡を辿る。
AES2015にて、AMS Neveが BCM10/2 MK2を発表。API500スロットなど現代的な要素を搭載した大本命のクラシックNeveサウンドコンソールはまさにSidecar の復刻といえるだろう。元々はブロードキャストのメインコンソールの横に置きチャンネル数を確保するために生まれたSideCarでしたが、そのサウンドの素晴らしさとコンパクトさでミュージックプロダクションスタジオが真っ先に飛びついた。
Sidecar生産が終わってこれまでの間に1073のデザイナーの一人であるGeoff Tanner氏率いるAURORA AUDIOがSidecarという製品をリリースするなど、Neve SideCarのいないスキマを埋めようとする動きがあったが、遂に本家から1073モジュールと1272ミックスアンプを搭載したBCM10/2 MK2が発表された。
※AES2015ショーレポート 直前infoはこちら>>
AMS NEVEの進化系。デジタルコントロールのアナログ32chコンソール Genesys BLACKは、DAWをコントロールするためのタッチディスプレイ、HUIリモートでのフェーダー、AD/DA(FireWire/AES/MADI)を搭載するDAW世代のNEVEコンソールだ。CPUが1台あればこれだけでこれだけでミックス作業を完結させることができるオールインワンミキサーと考える事もできるだろう。
とはいえDAWや本体のムービングフェーダーなどのコントロールブ以外の音声ラインはアナログ回路で設計されており、入力部には1073インプットモジュールを8ch分搭載するなど生粋のAMS NEVEのサウンドによって多くのエンジニアが抱く夢を叶えてくれる。
このAMS NEVE Genesys BLACK はこの記事を作成現在、Rock oN 渋谷店頭で実働展示中だ。Pro Tools システムとのインテグレーションによる可能性とNEVEサウンドの満足感を同時に味わっていただきたい。試聴やハンズオンテストをご希望の方は是非お気軽にご連絡を。
Rock oN Company 渋谷店
03-3477-1756
12時〜20時 定休なし