今年もSUPERBOOTHの季節がです!2016年に音楽の都ベルリンで開催されたSUPERBOOTHも、はや4回目。今年もやはり我らがACID渋谷が現地より熱いレポートをテンション上げ気味にお伝えいたします!
ここに注目!
①E-RM / polygogo oscillator
E-RMといえば日本ではハードウェアユーザーに人気のある高精度なクロックジェネレーターのmidiclock+などがありますが、同社が開発した新しいオシレーターモジュールpolygogoの実機に期待しています!polygogoという名前はpolygonal(多角形の)から来ていると思いますが、グラフィカルな表示を見ながらパラメーターをエディットする新しいコンセプトのオシレーターの様です。どんなサウンドが飛び出すのか、現地からのレポートにご期待ください。また、E-RMといえばMaximilian Rest氏がChristoph Hohnerlein氏、そしてTatsuya Takahashi氏(元KORG)と共に、Red bull Music Academyがベルリンで20周年を迎えたことを記念して作成したインストルメント「Granular Convolver」の存在も気になりますね!
Granular Convolverについてはこちらを。
https://daily.redbullmusicacademy.com/2018/09/the-granular-convolver
②Superlative Instruments SB-1/Space Bee
こちらはすでに話題騒然のアナログシンセ。CEM4430(カーティス社のVCOチップ)のレプリカを使った、Roland SH-101のインスパイア製品。USB/MIDI/CV/GATEのインアウトを備え、接続性もバッチリ。筐体もかなり薄くて軽そうです。Behringer MS-101の対抗馬が出現です。
③Analogue Solutions Impulse Command analogue synthesizer
芳醇なアナログサウンドで独自の地位を築いているAnalogue Solutionsもコンスタントに新製品を発表。SEMのモデリングフィルターがクラシックなテクノサウンドを作り上げるTELEMARKや、驚異のフルスペックアナログポリシンセPolymath、そしてThe Chemical Brothersのスタジオでもその勇姿を確認することができる3トラックのユニークなステップシーケンサーGeneratorなどのラインナップに加え、Impulse Command analogue synthesizerが登場。もろにASサウンドのシーケンサー付きのセミモジュラーアナログシンセ。
④Native Instruments MASSIVE X
KOMPLETE12ユーザーが待ち焦がれている大型新製品MASSIVE Xはいよいよ2019年6月のリリースが予定されています。SUPERBOOTH19では動いているMASSIVE Xの姿が見られるのでしょうか?公開されているブログ情報によれば、GUI中央の「NOISE」セクションには天気予報の様な雨と雲のアイコンと、海の様なアイコンがあります。通常モジュレーションソースのノイズといえば、ホワイトノイズやピンクノイズなどのメカニカルなノイズですが、MASSIVE Xに搭載されたノイズジェネレーターは自然の雨の様な性質を持っており非常に有機的なサウンドモジュレーションが得られるのだとか。白玉系のパッドに試してみたいですね!!
⑤Endorphin.esの新製品モジュール
Endorphin.esは今年も新製品をドロップする様です!昨年は漆黒のボディに凶暴なCR-78サウンドを詰め込んだBLCK_noirを発表してファンを驚かせましたが、今回も何やらブラックカラーのモジュールが出る様です。6HPの小型のもので名前がGodspeed?の様なものみたいです。Instagramにはディザーがアップされており、期待が高まります。今年もMoritzさんのデモンストレーションムービーを撮ってきますのでお楽しみに!
こちらの画像をクリックするとInstagramのムービーページへ!
またSUPERBOOTHはライブパフォーマンスやワークショップなどのイベントも充実。私が気になったのが「監視による多くの犠牲者の音楽史」なるテーマで、かのAtari Teenage RiotのAlec Empire御大が登壇する模様です。字面からしてすでに氏の反骨精神がビシビシと伝わってくる気がしますが、一体どんな内容なのでしょうか?なんとか足を運んでみようと思います。
Writer_ACID渋谷
SUPERBOOTH19 公式HP
https://www.superbooth.com/en/
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人気のUNO Synthと同様に、イタリアのアナログ・シンセサイザー・メーカーSoundmachinesとの共同開発によるファットでパンチのあるアナログ・サウンド!
西海岸系モジュラーシンセメーカーEndorphin.esが、同社のInstagramに4つの新製品を紹介しました!
Grandmotherが32鍵盤モノフォニックでしたが、Matriarchは49鍵盤で4つのアナログVCOが搭載されているので、最大4ボイスポリフォニック(モノ・2ボイス・4ボイスに切り替え可能)になっています!これだけでも表現の幅がグンと広がりますね!
Erica Synthsといえばラトビアに本拠地を置くメーカーですが、4月に開催されたSynthplex2019にて、同じラトビアのメーカーであるGame Changer AudioがリリースしたPlasma Pedalとのコラボが展示され、大いに注目を集めていたのも記憶に新しいです。
マルチトラック・シーケンサーTORAIZ SQUID発売!
記事内に掲載されている価格は 2019年4月25日 時点での価格となります。
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