博物館的な雰囲気を醸し出すMOOG MUSIC INSTRUMENTSブース
1973年当時のMoog工場仕様を再現して製造される「Model 15」(定価1万ドル)の存在感に圧倒されます。
鍵盤は「953 Duophonic Keyboard」。
これまで世界中のミュージシャンから熱望されていたMinimoog Model Dの現代版。1970年後半から1981年にかけて生産されたModel Dとの簡単な見分け方は、ピッチベンドホイールの上にあるLFO RATEのツマミ。ツマミのある方が現代版になります。供給数が非常に少ないため、日本に上陸するのはいつになるでしょうか?
左から PHATTYSシリーズSUB37、中央にセミモジュラーシンセ MOTHER-32の2段積み、右がMOTHER-32の1台平置き。
ブース上部のボードには有名ミュージシャンの言葉が並んでいて、左は「ジャン=ジャック・ペリー」氏、右は「キース・エマーソン」氏の言葉。
こちらのコーナーにもシンセ・レジェンドのお言葉が並んでおりまして、左に「ドン・ブックラ」氏、右は「冨田 勲」氏のお言葉。うーん、深いです。
今回のSUPERBOOTH17でMOOG新製品の発表はありませんでしたが、もはや博物館的な雰囲気を醸し出すMOOGのブースにシンセサイザー哲学を感じます。シンセサイザーが実験音楽用の電気機器という形から「楽器」という形に完成し、現代の音楽に多大な影響を与えるきっかけとなったMOOGシンセサイザー。そんなレジェンドが次にどんな楽器を提示してくれるのか、楽しみでなりません!
Writer.Ibe
記事内に掲載されている価格は 2017年4月22日 時点での価格となります。