Broadcast向けの統合制御システム、Broadcast Contorollerと呼ばれるカテゴリの製品であるKSC controlを、BFEのブースで見せてもらいました。
複数のメーカーのさまざまな機器を統合制御できるこのソリューション。筆者にとっても、こんな製品があったんだ!!と目から鱗のソリューション。IBCの前に本社にも訪問していますので、Proceed Magazine次号で詳細にわたりしっかりとレポートしますので、ここでは、まずは、ダイジェストとしてご紹介します。
GPI/O、シリアルコントロール(RS232/RS422)、IPベースコントロールと各社それぞれが、独自のコントロールソフトウェアなどで、その動作を制御していますが、これらを一括して一つのパネルでコントロールしてしまうのが、このKSC control。
言葉にすると非常にシンプルですが、これを実現しようとしたら、それぞれの機器のコントロール信号の解析、などを行いつつ統合制御させるための特注の製品が必要となるのが一般的。このKSCでは、各社のコントロールプロトコルがすでにプリセットされており、それを自由に組み合わせて、実際の操作パネルに並べて操作します。
具体的には、Video Routerである、Nevionや、BMD VideoHubなどのルーティングコントロールや、Audio Routerのコントロール、各種タリー制御などを総合的に一台で行うことが可能です。システムアップの具体例で言ったら、1部屋のブースを複数のコントロールルームで共有するようなシステムなどの切替を1つのボタンにアサインできるということです。それ以外にもKVMの制御、シグナルルーティングの制御など、バックボーンとなるシステムに、集中管理をするルーターを組み込むことで、全てを一括制御できるということです。
ドイツのZDF(ヨーロッパを代表する放送局の一つ)のシステムインテグレーターとしてスタートしたBFD。ユーザーのリクエストに従い作ったこのKSC controlは、一つのソリューションサービスとして、さまざまな分野で活用が進んでいます。これらはProceed Magazineをお待ち下さい。IBCの会場では、その中から、KSCを活用した放送分野での活用方法が展示されていました。
それ以外にもスタジオ家具なども自社で製造してしまう、まさにものをイチから作ることのできるシステムインテグレーターであるBFD。その中心となるのがこのKSC controlです。
記事内に掲載されている価格は 2023年9月27日 時点での価格となります。
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