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エレクトロユニットWang Oneのクリエイターとして活躍するCase Wang(ケース・ワン)さんに、3Dアクチュエーション鍵盤搭載シンセサイザー/MPEコントローラー Expressive E 「Osmose CE」を試奏していただきました。
MPE(MIDI Polyphonic Expression)対応機材や最新の制作環境において、深いアフタータッチや細やかなストロークがどのような演奏表現力をもたらすのか。トラックメイカー視点でのサウンドデザインや、劇伴・エレクトロ楽曲制作における実践的な活用法まで、プロフェッショナルなクリエイター視点からたっぷり語っていただきました。
「表現」を再定義する、新世代の MIDI コントローラー
従来の MIDI キーボードと同様に演奏できることはもちろん、その先の新たな扉を解き放ちます。唯一無二の Osmose シンセサイザーと全く同じ鍵盤を採用し、妥協は一切なし。ここにあるのは、「表現」のみです。
高級感溢れるデザインと、緻密な表現を可能にする深いストローク
Case Wang : 「第一印象として、マット加工された箱や本体のデザインが非常に洗練されていて、アート作品や高級品のような佇まいを感じました。初めて見た時は『エレクトロなマリンバ』のような独特で魅力的なルックスだなという印象を受けました。
実際に弾いてみると、従来の一般的なキーボードとは異なり、力加減がしっかり求められます。特にアフタータッチに関しては押し切るのに少し力が必要ですが、1段沈んだ後にもう1段押し込めるような深いストローク距離があります 。通常のキーボードやシンセサイザーのアフタータッチよりもコントロールできる距離が長いため、押し込みの強弱によって非常に細かく音色やピッチを制御できるのが大きな特徴です。

MPE対応音源との相性と、アコースティック・オーケストラ表現の拡張
Case Wang : 今回はAbleton Live内蔵のウェーブテーブルシンセ(Wavetable)を中心に試奏しましたが、Ableton LiveやPushをはじめとするMPE対応環境との相性が極めて高いです。鍵盤の押し込みや横揺らしによって、カットオフ・フリケンシーやピッチ、ビブラートをリアルタイムかつ直感的にコントロールできます。特に相性が良いと感じたのは、ストリングスなどのオーケストラ系音源やガットギターなどのアコースティック音源です。音源の持つエンベロープやライド感、ビブラートを生演奏のようにリアルに揺らすことができるため、デジタル音源特有の硬さを和らげて生き生きとした質感に変化させてくれます 。また、鍵盤の演奏技術がそこまで高くないクリエイターであっても、キーを押し込むアクションや横方向の揺らしだけで高度なサウンドデザインを楽しめる点も大きなメリットだと思います。
自身のエレクトロユニット「Wang One」や劇伴・アンビエント制作への応用
Case Wang : 自分のエレクトロユニット「Wang One(ワンワン)」の制作で使うとすれば、FX系のサウンドやシンセサイザー音色に“人間らしい揺らぎ”を加える用途に一番フィットすると感じています。プログラミングで作るシンセ音はタイトで均一になりがちですが、Osmose CEで演奏を加えることでピッチの微妙なズレやライブ感のある人間味を付与できます。さらに、劇伴やゲーム音楽でのドローン系サウンド、アンビエント、アニソンにおけるストリングスアレンジなど、空間的で表情豊かな音創りが求められるシーンでは間違いなく強力な武器になります。

「コントローラー」ではなく「新しい楽器」としての存在感
Case Wang : 私は普段、マウスでの入力や打ち込みをメインに制作を行うスタイルで、キーボード演奏そのものを主軸にしているわけではありません。そのため、単なる入力用のMIDIコントローラーが増えても制作スタイル自体は大きく変わりません 。しかし、このOsmose CEは単なるMIDIコントローラーという枠組みを超えて、『どんな音が出せるか』という探究心を刺激してくれるひとつの独立した“新しい楽器”だと感じました。この機材があるからこそ試してみたい音デザインや楽曲のアイデアが湧いてくる、クリエイティビティをインスパイアしてくれる存在です。
デジタルサウンドを生演奏のニュアンスへ引き上げる魅力(総評)
Case Wang : 一番すごいと感じる魅力は、デジタルの音でありながら、まるで人間が手で演奏しているかのような生のフィーリングや生き生きとしたニュアンスを付与できる点です。私自身、無機質でザ・デジタルな音よりも生命感のあるサウンドが好きなので、この表現力は非常に魅力的です。鍵盤プレイヤーの方はもちろんですが、むしろ鍵盤演奏が得意ではない制作メインのトラックメイカーや、劇伴・映像音楽を手掛けるプロフェッショナルなクリエイターに強くおすすめしたい製品だと思います。

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記事内に掲載されている価格は 2026年10月27日 時点での価格となります。
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