カメラマウント型モニターレコーダーをバリエーション展開しているオーストラリアはメルボルンに拠点を置く映像機器メーカーATMOS。SHOGUN、SHINOBI、NINJA、SUMO、ZATO…など、我々日本人には親しみのあるネーミングが印象的ですが、その理由は、共同CEOの一人Jeromy Young氏が長い間日本で過ごしたこともあり、日本文化をはじめとする、日本からの様々な影響を受けているからだそう。ちなみに社名のATMOSはギリシャ語、英語由来の意味があるほか、鉄腕アトムが大好きであることも理由の一つなんだそうです!
今回のIBCで発表されたのは先月発表された「NINJA」「NINJA ULTRA」の上位機種に当たる、「SHOGUN」「SHOGUN ULTRA」の2機種。
SHOGUN ULTRA
Shogun Ultraは、HDMI出力のミラーレスカメラやSDI出力のシネマティックカメラとの使用に適しており、Apple ProRes RAWで最大4K 60pのフル画質ファイルを記録、同時にHD 60pをH.265で記録可能です。 また、ARRI、Canon、RED、Sony製のカメラの多くのモデルから、ファイル名、タイムコード、レコードトリガーを自動的に一致させることができるという優れもの。
新しいShogunとNinjaラインの主な違いは、Shogunが2000nitの明るい7インチスクリーンを備えているのと、SDI、HDMIなどの接続性の部分です。Shogunは12G-SDIとHDMIの両方の入出力を備えているため、拡張モジュールのAtomos Connectを搭載する必要があるNinjaとは異なり、クロスコンバートが可能になっています。また、Shogunは、NPバッテリースロットと2.1mmロッキングジャックDC入力ソケットを内蔵し、電源オプションも充実しています。
主な特徴
・より多くの12G-SDIカメラモデルに対応
・SDI入力からHDMI出力への変換
・Wi-Fi 6Eおよび1GbEイーサネット
・Facebook、Twitch、YouTube、カスタムRTMP/Sサービスへのストリーム配信
・カメラからクラウド(C2C)およびAtomos Editでメディアを共有
・HDMIまたはSDIソースをAtomos Live ProductionまたはRemoteViewにライブストリーミング
・AirGlu™でカメラ、オーディオレコーダー、アプリケーションを同期
・AtomRemoteアプリのサポート
・フットプリントを大幅に増やすことなく主要機能を追加
今年3月にはATOMOS初のクラウドサービス、「ATOMOS Cloud Studio」もベータ公開が開始されており、カメラから直接クラウド上へ映像データをアップロードして収録、クラウドからそのまま各種ソーシャルプラットフォームへ配信したり、リモートでのライブプレビューを行なったりというクラウドワークフローが加速を見せています。今後、インターネットインフラが強化されていくにつれ、こうしたフローが主流になっていくのでしょうか?非常に楽しみです!
ATMOS公式サイト:
https://www.atomos-japan.com/
記事内に掲載されている価格は 2023年9月18日 時点での価格となります。
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