
Blackmagic Designが今年のNABで放った注目リリースの一つが、SMPTE ST 2110シリーズに新たに加わった100Gイーサネット対応製品だ。
100Gbという広大な帯域を活用することで、非圧縮の4K 60p映像なら8本、HD 60pであれば実に32本もの同時伝送が実現する。従来の10G環境では帯域の限界から圧縮を余儀なくされていたシーンでも、100GbEであれば妥協のないクオリティを維持できる。

HyperDeck ISO Recorder 100Gは、同時に最大8回線の収録が可能な放送用レコーダーだ。冗長化可能な100Gイーサポートからケーブル1本で4Kカメラ8台の同時収録、さらには8chの同時再生も可能。また、こちらも今回お披露目のBlackmagic SDI Expander 8x12Gと接続により、12G-SDI入出力を追加できる。

4K 8回線の収録によってどうしても気になるのは、それを収録する膨大なストレージも必要になる事だろう。100G対応のネットワークストレージも登場している。Blackmagic Cloud Store Ultraは、最大12枚のM.2メモリーカードをRAID 0またはRAID 5で実装可能。Blackmagic Media Dock Ultraは、3つのMedia Moduleを装着できるため、同一モジュールを使用するBlackmagic URSA Cineとの連携はもちろん、取り外し可能なストレージとなる。

100Gネットワークにはもちろん100GbE対応スイッチも必要となる。Blackmagic Ethernet Switch 820は、8つの100Gイーサネットポートと2つの10Gイーサネットポート(型番は、100×8+10×2 =820に由来する)を持つネットワークスイッチだ。冗長用を備えた2口のPTPポートのほか、NMOSコントロール専用ポートも搭載。これにより、将来はNMOS準拠でのリモート制御をコントロールパネル操作して、IPルーティングを自在に切り替えるスイッチャー的な使い方も可能になっていくという!

DeckLinkにも100GbE対応のモデルが登場している。こちらももちろん、QSFPポートによる冗長化ができる仕様となった。また既存のST-2110システムとの接続で活躍するのが、Blackmagic StudioBridge 10G PWRだろう。これは、10GのST-2110を8回線まで、変換および結合して100G回線にまとめるブリッジとして機能する。90WのPoE++対応も重宝するポイントだ。
大規模なスタジオ構築から、一瞬の遅延も許されないライブシステムの運用まで、この100Gという圧倒的な帯域幅は、プロフェッショナルの要求に十二分に応えてくれるだろう。IPへ移行していく多くの現場にとって、今回のアップデートは強力な選択肢となるはずだ。
Black Magic Design
https://www.blackmagicdesign.com/jp
記事内に掲載されている価格は 2026年4月20日 時点での価格となります。
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