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Tiptopが新製品として、Buchla 200シリーズの4モジュールが登場です!
TiptopはBuchla USAとライセンス契約を結び、アメリカン・シンセサイザー界の鬼才Don Buchlaが開発した200シリーズを人気のユーロラック規格に変更して生産を開始しました。
半世紀近く前に製造された極めて希少なモジュールが再び、そして今度はお求めやすい価格での提供となります。
Buchlaとは
アメリカのシンセ界最後の巨人、Don Buchla (ドン・ブックラ) は1963年にモジュラーシンセサイザー100シリーズを皮切りに、現在に至るまで様々なシンセサイザーやデバイスを開発しています。2000年代に入ると200シリーズの設計を見直し幾つかの新しいモジュールを加えた200eシリーズを開発。そして2010年代に入ると、およそ40年の時を経て幻のシンセサイザー「Music Easel」の新バージョンをリリースしました。
■ Model 245t Sequential Voltage Source
パルサーとボルテージ・ステージの2つのセクションで構成されています。
パルサーはパルス(パルス幅可変)とノコギリ波を出力します。ボルテージ・ステージの基本的な動作はシーケンサーで、アクティブになったステージは1つのゲート信号と4つのCVを同時に出力します。
そのため(1 + 4)トラック x 5ステージのシーケンサーや設定した4系統のCVを最大5組まで保存し出力可能なCVメモリー(プリセット)として使用できます。
一見するとシンプルな構成ですが、パッチにより複雑なシーケンス・パターンやリズム(シャッフル他)を作成できるため動的で強力なCVソースとして機能します。
■ Model 257t Dual Control Voltage Processor
2基の同じCVプロセッサーで構成されています。
それぞれにアッテヌバーター、クロスフェーダー、オフセットの3つが搭載され、それらのCVを加算したCVを出力します。このCV出力は最大4つの外部CVを入力し、それらを加算、減算、スケーリング、反転、乗算することで決定されます。ユニークな機能として2つのCV間をクロスフェードする機能があります。片方から出力されたCVを他方に入力する事で予測不可能なCVを出力します。
■ Model 258t Dual Oscillator
2系統の独立した連続可変波形を出力するデュアル・オシレーターで上段は[サイン波〜ノコギリ波]、下段は[サイン波〜矩形波]のそれぞれ2つの波形の間をノブとCVでスムーズに変化させることができます。
アッテヌバーター(極性反転機能付きのアッテネーター)付きFM入力を装備し、倍音豊かなサウンドを生成可能です。相互にフリケンシー・モジュレーションをかけることで複雑なサウンドを生み出すこともできます。
■ Model 281t Quad Function Generator
4基のファンクション・ジェネレーターで構成されています。
基本となる動作はA (S) Rタイプのエンベロープ・ジェネレーターで、AとR(実際はDecay)の時間(0.001秒から10秒)はノブとCVで設定可能。4基はそれぞれ独立してトランジェント、サステイン、サイクリックの3つのモードで動作します。
サイクリック・モードではリピートにより簡易LFOやオシレーターとしても機能します。4基を2つのペア構成にするクアドラチャー・モードでは、ジェネレーターAとB(またはCとD)は、それぞれの位相を90度ずらしながら同時に動作するため、より複雑な特性のCVを生成することが可能です。
記事内に掲載されている価格は 2022年10月14日 時点での価格となります。
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