ただいまRock oNでは、渋谷店と梅田店のスタッフトレードを開催しており、渋谷店スタッフ福山が梅田店に勤務しております。これぞいい機会!という事で意見交換交流会を行いました。今ブームが来ている製品から最新機材など、これからの潮流をスタッフが独断と偏見で語り合いました!その様子を公開いたします。
福山(渋谷店スタッフ)以降F:まずは、最近一番印象に残っている製品はありますか?
中川(梅田店スタッフ)以降N:やはり、モニタースピーカーのFocal shapeシリーズでしょうか。CMSシリーズにくらべ、今回の密閉型でパッシブラジエーターの機構により、より自然でナチュラルな低音になった印象で非常に人気がありますね。
F:そういえば、最近SHAPEシリーズだけでなく、密閉型のモニタースピーカーが流行ってきている印象です。東京のスタジオでは、同じく密閉型のamphionが話題となっていました。やはりバスレフ型とくらべて低音がしまっているからか、ミッドの成分特に声の帯域の変化具合が如実に把握できるんですよね。
N:小型モニターでも、EVE Audio SC203みたいな密閉型も人気があります。
F:バスレフとくらべ一見量感は減りますが、そのタイトなサウンドは多くのユーザーに受け入れられたんでしょうね。
N:それに、今年は、モニターシステムの補正技術の選択肢が前よりふえましたね。
F:従来からあったIK MultimediaのARC SYSTEMに加え、GenelecのSAMシステム、Sonarworksのreferenceシリーズ、NEUMANNのKH 80 DSPも来年アライメントキットの発売を予定してますね。
F:現状だと主流は、モニタースピーカーでの補正システム一式か、ソフトウェアによる補正システムのどちらかですが、モニタースピーカーの場合は、ソフトウェア環境に依存することなく使えるので、そのままプレイバックできる面がありますが、他社メーカーのモデルが使えない面もあります。一点ソフトウェアは、モニターを選びませんが、プラグインインサートでしか使えないというジレンマがありました。
N:reference については、ソフトウェアベースで、iTunesなどOS経由でのサウンドプレイにも対応したのは非常に好評でしたね。
Sonarworks特集記事:
N:オーディオインターフェースでは、ネットワークオーディオ関連が目立ってきていますね。
F;以前までは、MADIを使った多チャンネルのシステム構成が多かったですが、最近は、Dante、AVB、Digigridなど、それぞれのメリットを生かしたシステム案件も増えてきました。、以前だとパケット伝送によるレイテンシーなどに不安がありましたが、最近の機材では、USB3やThunderboltとくらべても遜色ないレイテンシーにまで進化をしています。
ネットワークオーディオ特集記事:
N:ネットワークオーディオの利点は、拡張性と将来性でしょうね。特に個人スタジオで導入する場合も、Danteの場合、ブースなどへの送りがLANケーブル一本と、Rednet AM2などの対応デバイス一つあればいいので、導入しやすいですね。
F:ソフトウェアはどうですか?
N:キーワードはAI人工知能でしょうか。IzotopeのNeutronが本当にヒットしましたが、クリエイターの方には、ミキシング作業は分業という方も多くいらっしゃる中で、解析提案してくれるソフトウェアというのはいままでありそうでありませんでした。また、ミキシング作業をメインにされている方も、時間効率を上げるという意味でどちらのニーズにもマッチする製品ですね。
NEUTRON2特集記事:
F:使い方次第で、どの立ち位置のクリエイターエンジニアにもお勧めできますね。個人的には、自動解析などのソフトウェアは今後もぜひ増えていって欲しいと思っています。Band in A Boxという自動アレンジのソフトウェアがありますが、それこそ、他社メーカーからもメロディーやアレンジに対する自動解析的なプラグインがでてきても面白いんじゃないでしょうか。
マイクといえば、モデリング技術を搭載した製品が今後のホットデバイスになるんではないかと思っているんです。
N:antelope audioのdiscreteシリーズはじめ、UA社apolloシリーズは当店でも本当に人気ですが、マイクロフォンでslate digitalのVMSに続き、Townsend LabsのSPHARE L22がリリースされましたね。
F:マイクのモデリングはもちろんなんですが、収録後に極性パターンを変えることができるので、音像の奥行き感をリバーブやコンプレッションで出すのではなく、極性切り替えで演出できるのはとても新しいなと思いました。
昔からずっと思っているんですが、将来的には、 人の声のモデリングができるソフトウェアが出てくれないかなずっと思っています。仮歌などで、異性の声に変換したり、年齢を変えたりなど。
今もフォルマントの調整や、似たようなプラグインを使うことで再現はできるんですが、調整が結構難しいんです。
気づかれた方は少ないかもしれませんが、梅田店にいた松山はいずこへ!?と思われた方はいませんか?只今松山は渋谷店にて絶賛修行中でございます!一皮向けて梅田に帰ってくる事を期待しておいてください。
記事内に掲載されている価格は 2017年11月21日 時点での価格となります。
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