オタクでオトクでリアル!「日本発!匠×最先端のシンセ界フェスティバル」のご紹介です!Rolandのテクノロジーと新しいコンセプトへの貪欲な追及が生んだ世界初のUSBミックスパフォーマーMX-1や、時を超えて復活したARP ODYSSEY、そして凡庸なシンセでは決して奏でられることのない、太さと危なさを兼ね備えたREON dirftboxを触ってみましょう!
まずはトップバッターのRoland MX-1。こちらはアナログ6チャンネル、デジタル1チャンネル(ステレオ)、AIRA 4チャンネル(ステレオ)、PC1チャンネル(ステレオ)の合計18チャンネル入力のパフォーマンス・ミキサー。多彩な入出力ですが、最も特徴的なのがAIRA用のUSBインプットです。ここには同AIRAシリーズのTR-8、TB-3、VT-3、そしてSUSTEM-1を接続しますが、USBケーブル1本でMIDIデーターとオーディオを入れる事ができます。ミキサーにつきもののケーブル地獄をスッキリと解消!さらにそのうち1チャンネルはTB-3又はVT-3専用のバスパワー付き。ACアダプターなしでアシッドサウンドが駆け巡ります!
そしてもう一つの大きな特徴は何と言ってもDAWとの連携!AIRAはハードウェアによる音作りの楽しさを追及していますが、アナログとデジタルを行き来するようなコンセプトを持っています。例えばSYSTEM-1もプラグインソフトウェアをインストールして持ち出せるプラグアウトという斬新な機能をもっており、音源をプラグイン化しどんどん発売することで進化していくシンセサイザーになっています。
そんな中登場したMX-1はAbleton Live Introが付属しており、買ったその日からLiveとの連携が楽しめます。オーディオI/Oとして全ての入力をDAWにパラで送ることができ、またMIDIコントローラーとしてDAWのパラメーターをコントロールでき、さらにDAWのアウトをチャンネル毎に戻すことも可能なのです!Rock oN渋谷店ではLive 9にセットを作って展示してますので、ぜひその新次元の操作性を試しみてください!
お次はARP ODYSSEY!いや〜ついに復活しましたね〜。REV3カラーに身を包んだこのシンセはREV-1~3のいいとこ取りで、さらに現代の制作環境に合わせたパワーアップが施されています。
まず1つ目がダウンサイジング。現代のデスクトップ環境に合せて、従来モデルの約86%のサイズに縮小されています。それに伴い鍵盤にはスリムな物が採用されています。また音質的にも大きな変化があります。
なんと三世代分のVCFが搭載され、自由に選択できるようになっています!フィルターによって驚くほどサウンドが変わるので、ぜひ実機をお試しください!さらに、オリジナルにはなかったDRIVEスイッチを搭載。メーカーに依れば素晴らしいVCOサウンドをよりアナログらしく、また過激なエレクトロニックサウンドにも対応するためにVCAでの歪みを搭載したとの事。David Friendとの意見の擦り合わせの過程が気になりますね。私はDRIVEスイッチ搭載に賛成です。
またスライダーの部品も従来より性能が良く、オリジナルのネックだったスライダー不良を改善しています。
そして入出力端子にも改良が見られます。MIDI IN、USB MIDI、そしてヘッドフォン出力が追加されました。USB端子を見て一瞬デジタル出力が頭をよぎりましたがこれはあくまでUSB MIDIであり、オーディオには対応させていないとの事。内部をコントローラブルにする事で結果的にサウンドも変わるのを防ぐ為に、あえてUSB MIDIにしたという開発陣のこだわりが素敵!
最後にご紹介するのがご存知大阪のREON!droftbox R_LimitedはMIDI非搭載のガチンコアナログシンセ!
相互変調ができる二つのVCOが荒れ狂うサウンドを創出。ツマミを1mm動かしただけで劇的にサウンドが変化します。私が一番好きなのは、太く芯のあるベースやエッレクトロっぽいサウンドが作り込めるところ!こういった形状のシンセはノイズマシンになりがちですが、driftboxはちゃんとした音作りができるアナログシンセなのです。
ではVCOをちょっとご紹介します。VCO1には鋸歯状波、三角波、矩形波(50%)、矩形波(75%)、矩形波(25%)、そしてホワイトノイズとピンクノイズが。そしてVCO2には鋸歯状波と矩形波(50%)があります。
また両VCOはそれぞれをFM変調する事ができ、もちろんSYNCも出来ます。このFM変調サウンドが特徴的で繊細だが生々しい正に電気の音という印象!
注目すべきはそれぞれを「同時に」FM変調出来る点。
相互変調の切り替えは2つのドグルスイッチで簡単に行える。またツマミの配置もモジュレーションに特化した配置となっていて使いやすいです。サウンドはもちろん圧巻。
ツマミ3つは「MOD」「VOL」「FREQ」となっており、「MOD」は変調のレベル(度合い)を司り、「FREQ」は発信周波数範囲を設定します。この3つが並んでいる事で多彩なモジュレーションサウンドを簡単に生み出す事が出来ます。さらにノブの設定値の緻密さも注目だ。0.5mm程度動かしただけでサウンドが正確に追従してくるのは本当に気持ちが昂ります!ぜひ店頭でお試しください!
記事内に掲載されている価格は 2015年5月6日 時点での価格となります。
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