現在、多くのユーザーがソフト音源中心での楽曲制作を行っている状況の中で、ソフト音源自体のサウンドクオリティは非常に高いにも関わらず、ミックス後のサウンドには、「迫力が無い」、「クリア過ぎる」、「レコーディングしたパートとの混ざりが悪い」など、もう一歩のところで満足できないという問題を抱えている方は多いと思います。そこで、数多くリリースされているアナログシュミレーション系プラグインの中から、SLATE DIGITAL社 ”VTM” + ”VCC”を使用し、アナログMTR(Studer A827 & A80)にレコーディングしアナログコンソール(Neve 8048、SSL ”E”&”G”、 API、Trident 80B)でのミックスを再現!アナログ機器ならではの倍音、質感を加える事で、ソフト音源&DAWのサウンドの問題を解決!
”VTM”は、アナログMTRの名機”STUDER A827”と、2トラック・マスターレコーダー”A80”を再現。アナログテープレコーダー特有のサチュレーションとコンプレッション効果を加え、スムーズなサウンドからパンチのあるサウンド、かつまとまりの良いサウンドにすることができます。
”VTM”は単体での使用でも効果はありますが、同社の”VCC”を組み合わせる事により、アナログコンソールの名機でのミックスを再現し、さらに”アナログ感”を加える事が可能。デジタル過ぎるサウンドを改善したい方は試す価値有りですよ!!
バンド楽曲で、スネアやキック、またはベースを気持ちよく歪ませて、オケに埋もれずに主張するドライブ感のあるサウンドは、ただ歪み系のエフェクト挿すだけでは再現出来ません。このドライブ感のあるサウンド得るにはやはり、アナログの機器が持つ歪みが重要になってきます。そこでWavesのアナログテープモデリングのWaves Kramer Master Tapeが登場です。
このプラグイン凄い所はRECORD LEVELのツマミを上げる事によって、過大入力で得られる歪みが再現出来ます。さらにRECORD LEVELとPLAYBACK LEVELが同期し、片方のレベルを上げると、片方が下がると言った、出力レベルを変えずに、ドライブ感だけを加えられる使い易い機能が搭載されています。この調整が出来る事によって、特にギターのディストーションサウンドのアグレッシブ感をより強調したり、ベースのぶりぶりしたサウンドを作り上げる事が出来、より楽曲へのスピード感を与えます。
またWaves Kramer Master Tapeは実機が持つノイズも再現しており、更にノイズの量までも調整が可能です。このノイズ成分はデジタル上では得られない倍音を得る事が出来るので、後々、他の素材と混ぜる際に自然に溶け込ませたい時にも大いに有効的です。
ここまでアナログのテープシミュレータを紹介してきましたが、ただテープで歪ませるだけでは、バンドに埋もれないサウンドを作り上げる事が出来ません。そこでWaves Eddie Kramer TTT Native Bundleに含まれているPIE Compressorにも注目です。
このPIE Compressorは調整出来るパラメーターが非常にシンプルな構成になっていますが、コンプの掛かりが非常に解り易く、ドラムトラックで使うと太くパンチのあるサウンドに仕上げられます。
ドラムのスピード感、ドライブ感を得たい場合はアナログテープで少し歪ませた後、PIEのコンプで纏めると言った工夫も素材作りには有効的な手段となります。
そしてKramer Master Tapeと同じくPIEにもノイズもが再現されているので、各ドラムのトラックにインサートし、ノイズを加える事によって、バスで纏めたドラムトラックの混ざりも非常に良くなります。
Waves Eddie Kramer TTT Native BundleではPIE CompressorとKramer Master Tapeの他にKramer HLS Channelがバンドルされているので、コンプ、EQ、テープシミュレータを揃える事が出来ます。
Wavesからは他にCLAやSSL等の様々な種類のモデリングプラグインが登場してきていますが、Eddie Kramerに収録されているプラグインは実機でも珍しく、他社のプラグインでも無いので、ミックスやサウンド作りにおいてもユニークな制作が出来るのでは無いでしょうか。
記事内に掲載されている価格は 2013年8月16日 時点での価格となります。
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