Roland JD-Xi 3月13日発売!ご予約受付中!
JD-XiはNAMM2015で電撃発表。Roland SH-101以降初となるアナログオシレーターと、INTEGRA-7 やV-Pianoに代表されるSuperNatural音源を搭載。
太く荒々しいアナログサウンドと比類無き表現力を持つデジタルサウンドの長所を併せ持ったクロスオーバー・シンセサイザーです。
アナログとデジタル、2つのサウンド・エンジンを搭載したクロスオーバー・シンセサイザー
新開発のアナログ回路は、アナログ・オシレーターならではの太く存在感あるサウンドが特長です。
オシレーター・タイプは「のこぎり波」「三角波」「矩形波」の三種類から選択可能。分厚いシンセ・ベースを作るときなどに有効なサブ・オシレーターも備え、1 オクターブ下/2 オクターブ下から選ぶことができます(サブ・オシレーターは矩形波のみ)。
また、音のキャラクターを決定づける重要な要素であるフィルターも、アナログ・タイプのローパス・フィルターを実装しています(アナログ・シンセ・パートでのみ使用可能)。デジタル・シンセ・パートには、JUPITER-80やINTEGRA-7、FA-06/08と同等のSuperNATURALシンセ・エンジンを採用。
アナログ・シンセ・エンジンだけではカバーできない、きらびやかなPCMサウンド、近年のエレクトロ・ダンス・ミュージックなどに不可欠なSuperSawに代表されるアナログ・モデリング・サウンドを演奏することができます。
気軽にフレーズを作成できる4トラックのパターン・シーケンサー
デジタル×2、アナログ×1、ドラム×1、合計4トラックのパターン・シーケンサーは、鍵盤の演奏や各ノブの情報も記録して繰り返し再生することができます(最大4小節)。
録音方式は直接鍵盤を演奏していくリアルタイム録音の他、鍵盤の演奏をステップごとに記録するステップ録音、そしてRoland TR-808をその起源とする伝統的なTR-RECにも対応。
また、パターン再生中に任意のパートをミュートすることもでき、”パートの抜き差し”で曲に展開を付けるパフォーマンスや、楽曲の構成を考える際などにも便利です。
作成したパターンのテンポに合わせてクリックを出力することも可能なので、Mac/PC を持ち込まず手軽に同期演奏を楽しみたいバンド・ユーザーにも最適です(クリック出力時は、オーディオ出力がモノラルになります)。
効果的な4系統のエフェクター
エフェクト1、エフェクト2、リバーブ、ディレイ、計4系統のエフェクターを内蔵。
エフェクト1ではディストーション、ファズ、コンプレッサー、ビット・クラッシャーから一つ、エフェクト2ではフランジャー、フェイザー、リング・モジュレーター、スライサーから一つを選択して使用できます。
そしてアナログ・パート、デジタル・パート1、デジタル・パート2、ドラム・パート、それぞれ独立して各エフェクトのオン/オフが可能です。
オート・ピッチ、ボコーダーなどのエレクトロ・ボイスを奏でるボーカル機能
独特の音程変化を得るオート・ピッチやボコーダーなど、ロボットのような音声変化を楽しむことができます。
これらはバンド内での使用も想定し、演奏する環境に合わせてマイクの感度などを綿密に調整することもできます。さらに、鍵盤を弾かなくても音声に効果をかけることができるオート・ノート機能も搭載。
ボーカリストやギタリストがエフェクターを使う感覚で音声変化を気軽に楽しむことも可能です。音声入力用のグースネック・マイクが付属しているので、これらのボーカル機能をすぐに楽しむことができます。
高音質のPCMドラム・キット
様々なリズムを作り出す、エレクトロニック・ドラム、アコースティック・ドラムの高品位ドラム・キットを収録。
キット内のインストごとにエンベロープ、ピッチなどのエディットも可能です。また、JD-Xi本体に収録されているドラム用の波形から、お好みのサウンドを並べて自分だけのドラム・キットを作ることも可能です。
例えば、TR-808のバス・ドラム、TR-909のスネア・ドラム、TR-606のハイハット、TR-727のパーカッションを組み合わせる、といった具合に、楽曲やパフォーマンスに合わせたキットを用意しておくことができます。
ではここからはNAMM 2015 Rock oNショーレポートから、いちはやくJD-Xiのレポートをお送りいたします!
NAMM 2015 ショーレポートより
Rolandから待望のNEWシンセが電撃登場!
世界を騒がせたリーク画像の正体は、驚きの新コンセプト、アナログ・デジタルクロスオーバーシンセ『JD-Xi』!
JD-Xiは2種類のサウンド・エンジンとサンプル音源をステップシーケンサーで操る、ライブパフォーマンスに特化されたシンセです!
Rolandがアナログシンセを送り出すのは実に32年振り。あのSH-101以来となります。32年間に培われたデジタル技術とアナログの融合が新鮮。またミニ鍵盤の採用も同社初となります。
注目の音源部は4パート構成となっておりパート1~2がデジタルシンセパート。パート3がドラム音源。パート4はアナログシンセとなっています。
パート1~2 デジタルシンセ
JUPITER-80やIntegra-7、GAIAに搭載されたSuperNaturalシンセ・エンジンを採用。定番のSuperSawなどデジタルの強みを生かしたモデリング音源が多数搭載されています。プリセットの中に「JDピアノ」なる名前が見え、思わずニヤリ。
硬質なピアノサウンドが色々な記憶を蘇らせます!
パート3 ドラム音源
プリセットをざっとみるとTR-909や707、606など往年のTRサウンドがバッチリ網羅されています!現在AIRAがACBモデリングで蘇らせているサウンドを、オリジナルのPCMで搭載してくるあたり、攻めてますね。同社のMC-909に搭載されていたような微妙に違うTRサウンドではなく、割と直球なサウンドで好印象!これだけでも結構リズムマシンとして優秀です。707のカウベルもそのまんまです。
リズムマシンとして使うときはパッドにキック、スネアと分かれており、任意のパッドを押しながらツマミを回す事でインストゥルメン毎に設定を変更できます。これはつまりAMPを駆使すればパート毎のミュートを使わずして、上手くやればインストゥルメントごとのミュート操作ができますね。ツマミでミュート操作するのは見た目的にもJeff Millsっぽくて良いですよね!
パート4 アナログシンセ
お待ちかね、アナログシンセです。凄いですね、この構成!
アナログオシレーターは一基。ノコギリ波、三角波、パルス波の3つの波形を搭載し、PWM専用のツマミも装備。また1~2oct下をならすサブOSCもあるのでヘビーなベースサウンドを奏でます。
サウンドの印象はプレーンながらコシのある音。オシレーターが一基なのでシンクサウンドや微妙にピッチをずらした太さなどの演出は出来ませんが、専用のディストーションや4系統のデジタルエフェクトでサウンドをがらりと変化させられます。
そして面白いのがオシレーター以降の流れ。なんとデジタルフィルター(LPF/HPF/BPF/PKG)とアナログ・ローパスフィルターが一基ずつ用意されています。デジタルシンセはデジタルフィルターに、アナログシンセはアナログフィルターにという流れになります。願わくば、ここが入れ替え可能だったら初期Waldorfの様にデジタルオシレーター×アナログフィルターのサウンドが楽しめましたね。しかし十分個性的です。
パネルにはフィルターのエンベロープが出ていませんが、もちろん設定出来ます!
そしてエンベロープはADSRタイプではなくツマミ1つでコントロールするタイプ。KORG electribeやQUASIMIDI SIRIUSなどに見られるとても直感的に操作できる仕様です。
ステップシーケンサーの搭載やこのエンベロープの仕様など、恐らく音作りに没頭というよりは、プレイヤビリティーに主眼を置いたシンセなのでしょう。最終段のエフェクトもFA-06/08の様にツマミ1つで複数の美味しいパラメーターをコントロール出来ます。ビットクラッシャーやスライサーなど、繊細な音の表情を作るというよりは、極端な変化でフロアを盛り上げるという感じ。SP-404SXなどで多様されるDJ的な使い方が合いそうですね。
特徴的なグースネックマイクは勿論ヴォコーダーですが、例えばボイスエフェクトを掛けずに最終段のデジタルリバーブだけを掛けたりと、MCが要るライブの現場で重宝しそうな工夫があります。素の声って意外と使いますよね。
そして4トラックのステップシーケンサーです。TR方式での入力とリアルタイム入力で出来ます。さらにフィルターのカットオフやレゾナンスのリアルタイムの動きも記憶出来るので動きのあるフレーズが作れます。クリック入力もある為、バンドでシーケンサーを活用する際に役立つでしょう。痒い所に手が届きますね!
リズムやパッドのウワモノをシーケンサーで走らせ、アナログシンセ部のみ手弾きとか面白そうですね。
記事内に掲載されている価格は 2015年3月3日 時点での価格となります。
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