リリースラッシュのUVIからはレアなシンセサイザーが登場!
ENERGY は80年代初期に生産された非常にレアなシンセサイザーDigital Keyboards Synergyを継承したシンセサイザーインストゥルメント。1982年にリリースされたDK Synergyは当時、究極とも言える洗練された加算シンセシスエンジンを与えられ、Crumar GDS(General Development System)から約30,000ドルで発売されました。
このプレミアムシンセサイザーはWendy Carlosに魅入られ、氏が手がけた映画トロン(オリジナル版)のサウンドトラックで重用され、その特徴的なサウンドを随所にちりばめられています。Carlosは多くのSynergyのプリセット音色プログラミングも作成し、現在に至るまでこのシンセサイザーを愛用し続けている一人です。Synergyは、その後に登場した圧倒的なコストパフォーマンスに優れたYAMAHA DX7によって、総生産台数1000台以下、リリースからおよそ3年間の短命に終わりました。恐らく世に出た流通台数が700にも満たないといわれています。UVIはそんなレアシンセサイザーの音色に着目し、その特徴と魅力をソフトウェアにしました。
Synergyのレアさはその生産台数だけではありません。当時のポップカルチャーと本格志向が融合された設計も他に類をみません。32オシレーターのサウンドエンジン、ループ可能なデュアル16ステージのエンベロープ、ベロシティ対応の74鍵盤と当時の最先端を行く装備がこのシンセサイザーに与えられました。そしてその豪華装備を活かすための豊富なパラメーターと究極とも言えるエディット機能、直感的なプログラミングワークフローを実現した設計も妥協されることなく搭載されました。このことが現在もなおSynergyが歴史に名を残すシンセとしての地位をゆるぎないものにしています。
記事内に掲載されている価格は 2015年6月3日 時点での価格となります。
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