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先日8月21日、Rock oN Umedaにて STEINBERG×NATIVE INSTRUMENTS タッグセミナーが開催されました。ポピュラーDAWソフト「Cubase PRO 8」とワールド・スタンダード「KOMPLETE 10」を使用した実演セミナー。有名ブランドと実演を含んだ内容ということでたくさんのお客様にご来店頂きました。お越し頂いた方々、本当にありがとうございました!
今回は定員を設けていたため、来たくても来れなかった方々のために少しだけセミナー内容をレポート致します!
Cubaseシリーズの実力とは
セミナーで取り上げられた機能や音源を簡単におさらいしましょう!
★Media Bay
数多くのファイルから目的のサウンドに素早くアクセスするブラウズ機能!タグとカテゴリーがたくさん用意されており、あらゆるファイルを参照することが出来ます。まずはこちらで使いたい音源を探しましょう!セミナーではここからリズム音源を検索し、イメージに合う音源を選び出しました。あらゆる検索機能の入り口が1つになっていることは凄く助かりますね。
★Halion Sonic SE
サンプルをメインとしたマルチ音源集!Cubaseを購入すると、はじめから付属しています。アコースティックサウンドからクラブサウンド、シンセサイザー、マルチエフェクターまでとにかく種類は豊富!今回のセミナーでは今話題のグラニュラーシンセ「Padshop」をピックアップ!
グラニュラーシンセとは…収録されているある”音”を細かい粒(グレイン)に切り刻み、それをランダムで並べ替えて音として出力するシンセサイザーであり、その全く予想出にしない不思議なサウンドは大変特徴的です。Steinbergが開発した「Padshop」は直感的にエディットができるユーザーインターフェースを持ち、独立した2レイヤーのオシレーターで、複雑で有機的なサウンド作成が可能。400以上も用意されたプリセットを加工するところからサウンドメイクを始めることで、誰にでも親しみやすいシンセサイザーとなっています。
★コードパッド機能
さて、シンセサイザーや鍵盤系の音色を録音するにあたって直面する問題が「演奏者の手癖」です。手癖があると、どうしてもいつも使いがちなコードを弾いてしまったり、マンネリな弾き方になってしまいます。だからといって、本などを手がかりに目新しいコードを探して来ても難しくて上手く弾けなかったりと…大変です。
そこで活躍するのがコードパッド機能!普段は決して出会えないようなコードを発見するかも!?
キーボード奏者はもちろん、その他にも演奏に自信のない方々にとっても有効ですよ。パッド形式で複雑なコードをワンプッシュで演奏出来るんです。まるでドラムパッドを叩くように。また、複雑なコードの響きを瞬時に確認出来る点もポイントですね!
プレビュー後、採用となったコードはドラッグ&ドロップでスグにMIDIデータとしてトラックに書き出すことが可能!本当に便利!セミナーではこちらを使ってPadshopの打ち込みを行いました。
★MIDI Modify機能
セミナーではPadshopで打ち込んだパッドシンセの立ち上がり調整を行いました。パッド系はアタックが遅く、その他パートと比べて鳴り出しが遅れてしまいます。そこを自動で調整し、その他パートとの発音タイミングをしっかりと合わせてくれるのがMIDI Modify機能!知らない人も多いのでは!?
★クリップ加工
グリッドを無視した移動やピッチを維持したままタイムストレッチ機能を駆使し、イメージするタイミングに合わせてクリップを配置!ハサミツールは「Altキー」を併用することで設定した拍子に合わせてリズミカルな加工が可能!また、MIDIで鳴らしている音源を瞬時に加工するための「インプレイスレンダリング」機能!MIDIデータはオーディオデータにすぐさま書き出され、その書き出し方もエフェクターを通すか通さないか等細かな設定が可能です。
セミナーでは上記の順番で20分以内に展開を含めた楽曲が完成されました。搭載機能での差異が見受けられなくなった昨今のDAW。このスピードはCubaseにしかないもの。限られた時間の中でよりスピーディーにそしてスマートに楽曲制作を行いたいあなたにベストなDAWがCubaseなのかもしれません!
Native Instruments S Kontrolの実力とは
★ライトガイド機能★
鍵盤に数色のカラーリングが自動で行われる機能。例えば、サンプラーソフト「Battery」を立ち上げた際、スネアは黄色、金物系は赤色、キックは水色などが割り当てられます。これにより、PC画面を見ずにライトカラーを頼りに音色の確認が行えます。すごくスピーディー!
★パフォーマンス機能★
こちらでは大きく分けて「スケール」機能と「アルペジオ」機能があります!
スケール機能ではその名の通りスケールに合わせて鍵盤のライトが点灯します。点灯した鍵盤を押さえることで決してスケールを外さない演奏が可能です。鍵盤が苦手な方でもこれなら大丈夫!
アルペジオ機能ではアルペジオ演奏のオクターブ変更やパターン変更等がKontrol Sのトップパネルから操作出来ます。ハードウェア感覚で操作できるので非常にスピーディー!
更に更に、こちらの2つの機能は今年のファームウェアアップデートで強化されました!アルペジ機能ではアルペジオ演奏のMIDIデータが一つ一つ書き出されるようになり、スケール機能ではイージーキーモード等でトランスポーズされたMIDIデータも正しく書き出されるようになりました。これは恐らくKontrol Sだけにしかない機能ではないでしょうか!非常に便利。
★KOMPLETE音源との完全なシンクロ
膨大なKOMPLETE音源をKontrol Sのトップパネルにある「Browse」ボタンですぐに検索が可能です。また、KOMPLETE音源に限っては全ての音源を読み込んだと同時にパラメーターがトップパネルのノブに余すこと無くアサインされます。まるでハードウェアシンセサイザーを扱っているような操作感!KOMPLETE音源とセットで購入して頂きたい理由はここにあります!
その後、懇親会を開き、軽食やドリンクを提供させて頂きました。
ご参加者方での交流も深まり、インストラクターとの質疑応答も非常にフレンドリーな感じで楽しんで頂いた模様です。多数のご参加ありがとうございました!また、次回も是非よろしくお願い致します。
記事内に掲載されている価格は 2015年8月22日 時点での価格となります。
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