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先日レコーディングエンジニア古賀健一氏と、ソニー株式会社の60 Reality Audioコンテンツ制作スペシャリスト渡辺忠敏氏をお招きして、LUSH HUBにて360 Reality Audioのワークフローを紹介する40名限定のセミナーが開催されました。
今回のセミナーではSONY 360 Reality Audioを詳しく理解し、360 Reality Audioとは一体何なのか、またエンジニアは素材をどのように考え、どんなワークフローを用いてミックスを行うのか、そんな疑問に応える体験型セミナーです。
グラミー賞でも最優秀イマーシブオーディオアルバムが増設されて世界的な注目が集まる中、その技術を使いこなし実際のミックスに落とし込む制作フローを見ることができる特別セミナーということで、大勢の方にお越しいただきました。
Neuman KHモニターの紹介
会場にはNeuman KHスピーカーが使用され、5.1.4 + 4 Bottomという特殊なイマーシブオーディオのセッティング。
まずはじめにNeumannブランドを取り扱うゼンハイザーグループの日本法人であるゼンハイザージャパンのテクニカルアプリケーションエンジニアである藤井 宏幸氏が、会場にセッティングされたNeuman KHスピーカーについての解説。
Neumannの歴史から始まりKHモニタースピーカー誕生の経緯について解説。ちなみにKHとは2005年にSennheiser傘下となったKlein + Hummelから型番が来ていて、そのスタジオモニター部門の事業をNeumannに移管したことで2011年にNeumann初のモニタースピーカーKH 120(第一世代)が誕生したとのこと。
MA 1 Automatic Monitor Alighnmentを使用することで、ライセンスキー購入でマルチチャンネルのアライメントが可能であることも言及されました。
360 Reality Audioとは
続いて渡辺忠敏氏が SONYの360 Reality Audioについての解説。
360 Reality Audioは球状の空間にボーカルや楽器などの音源を位置情報を付けて配置することで、アーティストの生演奏に囲まれているかのような没入感のある立体音場を再現するオブジェクトベースの立体音響技術です。
360 Walkmix Creatorについての概要を解説。360度の全天球上に自由自在にオブジェクトを配置する事で、全ての角度からリスナーを包み込むように全方向から聴こえる立体的な音楽をレンダリングしていきます。
古賀健一氏が、360 Reality Audioのワークフローを紹介!
冒頭古賀健一氏から「360 Reality Audioでの音楽制作したことある方は?」と質問が投げかけられ、これから始めたいといいう方が大半だったので、「よし、今日はいっぱい売れますね!」といったやりとりがあったりと、和やかでフレンドリーな雰囲気からスタート。
スライドを使って360 Walkmix Creatorの設定をわかりやすく解説。
実際に会場でサンプル音源を流しての解説だったので、イマーシブ・オーディオの効果がわかりやすく体感できました。
初めてイマーシブ・オーディオを体感することをできた方は、セミナーを通じてさらに興味深く感じたのでないでしょうか。さらに多くのクリエイターが360 Reality Audioを理解し、イマーシブ・オーディオを駆使した新しい音楽制作を実現することに期待したいです。
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