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これまでNeumann KHシリーズについて、実際に使用しているエンジニアやアーティストを中心にインタビュー取材をしてきましたが、今回はキーボードプレーヤーとして多彩なアーティストと共に音楽活動をされている守時 タツミ氏にお話を伺いました。
自宅スタジオでの作曲の際にKH 80 DSPを使用されているということで、その導入の経緯や使ってみた印象についてご紹介したいと思います。
モニタースピーカーに求める条件とは
Rock oN : これまでに色んなモニタースピーカーを使って来られてきたと思いますが、参考までに、機種名やその印象をお聞かせください。
守時 氏 : 長く使ったものだとYAMAHA NS-10Mですね。レコーディングスタジオで聞く機会も多かったので、自宅スタジオに戻ってからチェックする際にも差異がなかったので便利だというのがありました。それ以外だとTANNOY D100を長く使っています。こちらはピアノなどのアコースティックな楽器がフラットに聞こえるスピーカーとして今でも愛用しています。
Rock oN : 今回ご使用されたNEUMANN KH 80 DSPは何で知りましたか?
守時 氏 : 友人のエンジニアからNEUMANNから出たスピーカーがいいよとすすめられたのが知ったきっかけです。NEUMANNと言うとマイクロフォンのイメージがあって、U87を生ピアノのレコーディングでよく使っていたのですが、スピーカーの製品が出たというのが少し意外でした。
ただちょうど自宅の仕事部屋で作曲をするときに使うスピーカーが欲しいなって思っていたので、大きなサイズでボリュームを絞って使うより、4インチくらいである程度音を出して使う方がいいなと思って導入したんです。
KH 80 DSPの音の印象
Rock oN : KH 80 DSPの音の印象はどうでしたか?
守時 氏 : 音に癖がなく威圧感もないので、ストレスなく音が耳に入ってくる感じですね。4インチという大きさの割には低音が出るなという感じで、慣れるまでヘッドホンを使いながら低音感の違いを確認したりしていました。サブウーファーなしでも十分使えるくらい低音が出ている感じです。
以前は私もポップスを中心とした音楽活動をしていたのですが、最近は自然の音とアコースティック楽器を融合した作品作りをすることが多いんです。その曲作りに自然音を流しながらアコースティック楽器で作曲をしているのですが、KH 80 DSPで非常にナチュラルに自然音が部屋全体に響く感じで、自分が作曲する上でとても役立ってますね。
作曲の時はYAMAHA CP4というデジタルピアノを使っているのですが、KH 80 DSPはCP4との相性も良くて、ストレスなく曲作りが出来ている感じです。デジタルピアノを使うライブのモニターに、KH 80 DSPを使ってみてもいいかなって思いますね。
Rock oN : DSPによる音場調整機能についてはどうですか?
守時 氏 : アプリのNeumann.Controlで調整して使っています。MA 1はKH 80 DSPを導入したときにMA 1がまだ発売されてなくて使ってはいないのですが、実際に使ってみたらどうなるか試してみたいなって思いますね。
おすすめのユーザーは
Rock oN : 最後にKH 80 DSPをどんなユーザーにおすすめしますか?
守時 氏 : エンジニアはもちろんですけどアーティストで作曲や音楽制作されている方にもいいと思います。これくらいの大きさですので色々な使い方があると思いますし、ジャンルを問わず長く使えるモニタースピーカーだと思います。すごくナチュラルな音で再生されるので、価格帯も音のクオリティからしてみたら全然高いと思わないです。
最近はイヤホンやヘッドホンで聞くのが主流になってきてなかなかスピーカーで音楽を聞くことが少なくなっていると思うんですが、スピーカーで音楽を聞く体験を大事にしてほしいなって思います。空気を通して音を聞くというのはまた全然違いますから。
あと音楽制作している人以外にも楽曲のリスニング用に使ってほしいなって思います。いいスピーカーで音を聞く楽しさを感じられると思いますよ。
メーカーHP
NEUMANN
https://neumannjapan.com/neumann.user.ItemDetail/id/184.html
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記事内に掲載されている価格は 2023年3月28日 時点での価格となります。
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