AVID Connectの最終日の最後に開かれた日本向けの詳細情報を日本語で案内してくれる、非常にありがたいセッションがこのJAPAN Session。そこでおさらいも含め様々な情報、昨日の新製品情報では概要であった部分のディティールが聞けましたので、まとめてお伝えいたします。
先ずはこちらから。AVID ConnectでMicrosoftとのパートナーシップが発表されました。これは、今後のワークフローシステムアップのキーワードとなるCloud強化のためのキーとなるパートナーシップだということ。Microsoftの持つAZURUという世界最高クラスのCloudサーバーを活用して、AVID Media Central | UX等のクラウドサービスの機能拡張、促進が行われていくということです。
詳細は、こちらのQ&Aにありますが、NBAがRIOで使用した実績や、サーバー管理の高いセキュリティーレベルと、技術力を買っているということ。Alliance Partnerということで、今後かなり深いレベルので協業が行われることになるだろうということです。
改めて、今年のAVID Connectで発表された情報の一覧です。
・Microsoftとのパートナーシップ
・Media CentralのCloudへの拡張
・NEXISの帯域拡張とAudioへの対応強化
・EVSとの更なる連携強化
・4K/UHDへの対応強化
・Media Composer Firstのリリース発表
・DNxIQの発表
・Pro Tools FirstのCloud対応
・DOLBY ATMOSへのNative対応
まずは、Media Composer First。昨年に発表の行われていた本ソフトですが、遂に今年の6月にリリースとなるということです。どの様な機能制限が行われるかなどの詳細は後日発表されるということです。
次にDNxIQの発表。NAB直後の4/24からリリースが開始されるということ。現行のDNxIOは在庫限りで販売終了になるということです。見た目からも分かる通り、完全な互換性を持った更新機種となるということです。大きな変更点は、TB3への対応ということです。
こちらが機能的な資料。機能面では、Symphony対応があります。また6月いっぱいまでは、10%offというプロモ−ションも行われるということです。
こちらが、MediaCentral | UXのCloud対応。On Premiseでの対応から、Private Cloudへ一歩踏み込んだ対応をVM経由で実現するということです。
こちらのスライドには、推奨されるVMサービスも載っていますので、かなり具体的なところまで出来上がっていることがうかがえます。6月にはOn Premise版がリリース。その後VM版と段階を踏んでのリリースが予定されているということです。
こちらは、NEXISのPro Tools対応のブラッシュアップされた情報。最終的にはこれ以上のスペックを求めて開発が進んでいるということです。このNEXIS対応の強化はPro Tools側のディスク・アクセスに手を加えて実現していくということ。
更に、NEXISの広帯域化と、大容量化に関してのアナウンス。1つのMeidaPackでの帯域幅が400MBから600MB、なんと1.5倍に!さらに、最大で同時に使用できるMediaPackが24から倍の48になり、帯域幅もその数の分だけ増加します。これにより、最大容量も2.8PBにまで拡張。4K/UHD対応を考えてのユーザーにとっては嬉しいブラッシュアップです。
こちらがEVSとの連携強化に関して。MediaCentral内でEVSのiPLinkが動いているのがわかります。メタデータ含めたこれまで以上に深い連携が可能となっるとのことです。
AVIDのこれまでのPlayMakerの上位として新しい4K 4CHの同時Injest/Playoutが可能なVideo Serverが登場するということ。これはGeneral Sessionでは触れられていなかった情報です。昨年のIBCで発表はされていましたが、リリースの時期が近づいてきているということ。この製品の登場で、AVIDとしての4Kのトータルシステムが完成することになりますね。
その他の開発情報がこちら。昨日のGeneral Sessionでの内容を踏襲したものとなっています。かなり映像向けの内容となっていますので、ご興味ある方は読んでみて下さい。
続いて、オーディオ向けの新機能の紹介。
やはり何と言ってもATMOS対応。こちら詳細は、別のレポートを参照下さい。
★NAB 2017 : Avid Pro Tools がDOLBY ATMOSに対応!>>
そして、Pro Tools FirstのCloud機能追加。ここで更にFreeze、SoundBase等も機能追加され、最新の12.7ベースの物にブラッシュアップが行われるようです。またFocusrite製品にバンドルされることもアピールされています。バンドルと言っても元が無料の製品なので、互換性と安心感というところが訴求点かと思います。
ここからは、JAPAN SessionでのATMOS対応に関してのスライドを一気に公開します。詳細は昨日の記事を御覧ください!
★NAB 2017 : Avid Pro Tools がDOLBY ATMOSに対応!>>
新しく見えたのは、7.1.2対応のDownmixerプラグインと、パンナーのVeiwモードのタブ。やはりかなりの完成度でリリースされることになりますね!
Writer. Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2017年4月24日 時点での価格となります。
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