制作機材の最新動向がここに。現地アナハイムからの熱狂レポート、会場の空気を切り取る動画レポートも多数!
興奮のNAMM 2015の会場から、業界全体が注目するAVID Pro Tools 12.5の情報が追加で手に入ったのでお届けいたします。この最新バージョンの注目はなんといっても、遂に現実のものとなったCloud Collaborationの実装。スクリーンショットからその実力を確認することが出来ます。一気にここまでの機能を実装したのか!!と驚きのバージョンアップです。
先ずは、こちらがチャットの画面。左のユーザーリストを見ると、グループユーザーのようなアイコンも見えますね。皆さんが普段からお使いのSkype等のSNSツールがPro Toolsに統合されているのが判ります。また、右上の部分にはVoice Chat、Video Chatと思われるアイコンまで準備されています。
絵文字にも対応!!製作者向けのChatらしく、Codeが用意されています。隣の音符マークの科は、やはり、音楽的なコミュニケーションを取りやすくする様々な記号などが含まれていることでしょう。まさに音楽制作を行うためのChatツールとなっていることが判りますね。
こちらの画面はプロジェクトにユーザーを招待している模様。予めつながっていたユーザを簡単に自分のプロジェクトに加える事が出来るようです。
実際のプロジェクトの作成はダッシュボードから。これまでセッションを作っていたあの画面の中ですね。Pro Tools 12から、ダッシュボードが一新されているのはまさにこの準備のため、遂にGUIの更新に意味がでました。
もちろんセッション上にもコラボレートのための様々なボタンが追加されています。まずは、Edit Windowの上部。こちらにはコラボしているトラックのUpload/Downlaodのボタンが追加されています。ONにしておくことで常に共有をするということが可能になる模様。もしくはタイミングを見て手動で更新を掛ける、そういった使い方が出来るようです。
そして、各トラックにもそのトラックを共有するのか、また個別のUpload/Downlaodのボタンが追加されているのが見えます。必要な部分だけを共有する、そしてタイミングを見て同期が出来る。まさにクリエイターの目線に立った仕上がりになっていると思いませんか。
コラボレーションの為のUpload/Downlaodの状況はタスクマネージャーで確認が可能。バックグラウンドで動作するサービスはこのような確認ツールが準備されていると安心ですよね。
製作途中でいじっている、リテイクを繰り返しているトラックは共有をせずに納得できるものが出来た段階でUploadを行う、Recordingを行なっている時には、リアルタイムで共有できるようにセティングをしてお互いに即座に確認を行う。ディレクションなどはChatを通じて、別アプリに頼らずに行うことが出来る。
まだ、発表された段階でここまでの実力ということ。今後もちろんバージョンを重ね発展をすることを考えると非常に楽しみなツールの登場です。ユーザが気になるセキュリティーに関しても5重の対策が講じられているということ。暗号化はもちろんですが、サーバーから情報が抜かれたとしても音声データに復元することが難しい状態が作られているという話。この辺りの技術的なものは、今後徹底的に調査し、情報をレポートしたいと思います。
登場は2016Q1(1~3月期)とのこと!事実上後2ヶ月以内にこのサービスがスタートするということになります。続報、是非とも待ち下さい!
Writer . Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2016年1月25日 時点での価格となります。
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