おなじみのAvidカラーを基調とした大きなブースを展開していたAvid。外壁の内部ではソリューションごとにプロダクトを展示していました。発売が近づくコンソールの新製品S4は外壁の外側に展示され、頭上にはAtmos再生用のアレイが組まれていました。
S6とS4を並べたDolby Atmosワークフロー展示。
こちらがS6の弟分として登場する新たなコンソールS4。MTMはS6と同じもの、画像一番手前の一列は拡張用モジュールを換装しています。
2台のMac Proをソースとして、その下のSonnetシャーシにマウントされたMac miniにレコーディングする、というシネマワークフローが想定されたシステム。合計3台のPro ToolsとモニタリングをDigiLinkカードで拡張されたMTRXが1台で担っています。
こちらは外壁内部、S6/S4のちょうど真裏に展開されていたAudio Productionコーナー。イケメンで製品が隠れていますが、イケメンなので許してあげましょう。
こちらのコーナーにはS4と同時に発表されたS1の展示が。最大4台までのS1+Pro Tools | Dockという拡張が可能なS1ですが、その連結方式はなんと本体に内蔵されたマグネット!スマートでクールな連結方式ですね。
向かって右側ではiOS appとしてリリースされているPro Tools Controlのアップデートの展示。アップデートされ名称もAvid Controlに変更となるようです。S1の展示でもiPadがメータとしてのっていたのが印象的でしたが、こちらのようにまさにS4/S6のMTMとほぼ同じ画面が搭載され、S1 + Pro Tools Dockの組み合わせで統一感のある操作性を提供します。更には、グローバルトラックなども搭載され、よりS6ライクでアクセシビリティの高いコントロールを実現します。
ちなみに、こちらのAvid ControlはAndroid向けも検討されているということなので、システムの構築バリエーションが更に増えそうです。S1にマッチするサイズのiPadはiPad Proになると思われます。となると、Andoroidを使うことで導入コストも抑えられますね。S1の機能をフルに使うためにはAvid Contorl Appは必要ですが、必須ではありませんのでご安心ください。
Pro Toolsの次期アップデートで実装される予定のハイフレームレート対応。さらに4Kネイティブ再生も実現する予定です。実際に、展示されていたPro Tools上では4K映像が再生されているとのこと。
S1、Avid Control、次期Pro Toolsともリリースは年末を予定しているとのこと。これらがすべて同時にリリースされたら、ワークフローの幅が一気に広がりそうです。
Writer.Sawaguchi Jr.
記事内に掲載されている価格は 2019年9月13日 時点での価格となります。
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