AVIDのNAB2017でのブースの詳細をお伝えします。
AVID Connect 2017で発表になったDOLBY ATMOS対応の新機能の数々について、実践的な形でのプレゼンテーションが行われました。先ずは、S6とのインテグレーションを見てみましょう。
S6のMTM(Master Touch Module)上に表示された3Dパンナー。
もちろん、このタッチスクリーン上でパンニングをすることも、両サイドのノブを使ってのパンニングも出来ます。ワンフィンガーでX-Y操作ができますが、なんと、Shift+3フィンガーで3Dローテーションが出来ます。文字で書くと、なんだそれ?という感じかと思いますので動画を御覧ください。
このように、かなり反応もよく追従していることがわかりますね!!Touch Panelならではの機能ということですね。
そして、Display Moduleにも2D Viewの表示が行われています。パンニングポジションを表すドットのサイズが大きかったり小さかったりしていることが分かりますか?これによりZ方向の表示を行なっています。
コンソールのKnob Module部分はこのような表示。特別なところはありませんが、通常のパンナーの延長でパラメーターが増えているということになります。
S6の隣にVR Googleがあったので話を聞いてみると、DOLVY ATMOS VRということ。Pro Toolsのプラグインとして動作するプラグインがすでに完成して360VR向けのパンニングが可能とのことです。
MOVIEはオーバーレイされないですが、エクイレクタングラー表示の中で、パンニングを行うことの出来るツール。すでにAVID Store内でDOLBY ATMOS PRODUCTION SUITEという製品名で購入が可能ということ。
ATOS RENDERER、ATMOS VR TRANSCORDER、ATMOS MONITORなど、ATMOS制作に必要なツールがバンドルされています。日本円での価格は¥36,000。これを購入すれば、Pro Toolsのインテグレートされた強力なパンニング機能、オブジェクトコントロール機能とともに、仕込みレベルでのATMOSは簡単に行えるようになるということです。
それではStageでのデモンストレーションの模様を続けてお伝えしたいと思います。今年の登壇者はOzzie氏が!!「DEEPWATER HORIZON」という映画を題材に、Pro ToolsでのATMOSミキシングが解説されました。ミキシングテクニックというよりは、インテグレートされた機能解説が中心。実際のミキシングデータを会場でもATMOSとして再生しているので、かなりの迫力!!
発表された新機能の数々をオーバービューで個別に解説の後は、実際のミックスデータを開いてハンズオンデモ。個別の新機能に関しては、先日アップしましたAVID Connectの記事を御覧ください!!
実際に動作している様子を見せながら、7.1.2 BED BUS、オブジェクトと説明が続きます。その中で、Stereo素材のUpmixに便利ということでNugen AUdio Halo Upmixが取り上げられていました。
そしてこちらの動画を御覧ください。S6のTouch Screenで操作したパンニング情報がDOLBY RMUにしっかりと反映されていることが確認できますね!!もちろん、動いて当たり前ではありますが、しっかりと出来上がっていることを感じさせます。
Writer : Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2017年4月28日 時点での価格となります。
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