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自宅レコーディングや音楽制作の機材選びにお悩みの方へ向けて、Rock oNスタッフがホームレコーディングに必要な機材をご紹介する
Let’sホームレコーディング!
Vol.4はホームレコーディングの第一歩となる選択
DAW編!パソコンを使ったレコーディングに必要不可欠なデジタル・オーディオ・ワークステーション=DAW をご紹介します。
DAWの歴史を見るとその種類は大きく3つに分かれます。
①まず始めに Midiシーケンサーとして始まった PerformerやCubase → Midi派
②次に Pro Toolsの前身となる波形編集ソフトウェア Sound Designer の登場 → レコーディング派
③そして ループ素材を並べてパターンを構築して行く Ableton Live や FL Studioの登場 → トラックメイク派
DAWの生まれた時代背景とその後の進化を見ていくと、
Midiレコーディングから始まった Midi派
MOTU Digital Performer 10 (DP10)
Midi派の特色は何と言ってもMidi編集機能が群を抜いています。
1985年にMark of the unicorn社より発売されたMIDIシーケンサー・ソフト Performerは、1992年にオーディオ録音へ対応したDigital Performerとなり、それからバージョンアップを重ねに重ね、MIDI編集機能において他の追随を許さない完成度を誇ります。その強力なMidi編集能力により、現在カラオケMidiデータ制作の業界標準ソフトとして、精巧なプラモデルをピンセットでつまみながら構築して行くような、繊細で高精度な楽曲制作を可能にします。ソフト音源のピアノや楽器を演奏して細かくMidiエディットする用途ならば、Digital Performerの右に出るものなし。バージョン10ではトラックメイク派の代表格であるAbleton Liveの要素が取り込まれ、流派の統合を果たした強力なDAWへと進化。ソフト音源も充実し300種以上の楽器、1,100もの音色と500種類のループから構成されいるサンドバンクが付属してアーティストやアレンジャーにとっての超強力ツールになりました。
これまでのDigital Performerに限らず、CubaseやLogic、Protoolsに至っても超えられない壁、それは横スクロールという縛りです。譜面と同様にシーケンスが左にスクロールしていくという考え方は、あらゆる組み合わせの可能性を試す作業が苦手です。シーケンスを1方向に繋ぎ合わせて行くという概念はアレンジの前後入れ替えなどを行う際にはコピーペーストの手間と集中力を要し、それは「めんどくさい」という非クリエイティブな作業となります。それを打破したのが ableton Liveで、音素材のあらゆる組み合わせを試すのに最適なDAWとしてDJやリミックスアレンジの定番ソフトに君臨しました。リミックスの結果だけを聞けば同じ事ができそうですが、ゼロから組み上げるアイディアの試行錯誤がどれほど重要かは、お分かり頂けると思います。
ableton Live と メインのDAWをRewireで同期して走らせる、それはシステムリソースが分散されたり動作が不安定になったりというトレードオフがありましたが、ついにDigital Performaerの中にLiveが内臓されてしまった感覚です。これはやはり革命です。まだDP10を使っていない方には本当にオススメしたい最高のDAWです。
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Midiレコーディングから始まった Midi派
Steinberg Cubase Pro 10.5
CubaseはMidiタイミングが優れている事と、VSTソフトシンセ産みの親であった事からダンスミュージックのクリエイターに爆発的に普及しました。バージョンを重ねる毎にMidi編集機能と操作性がブラッシュアップされ、その機能の多さは実に多岐に渡っています。頭とお尻のコードを決めるだけでコード進行パターンを考えてくれる楽曲制作支援機能コードアシスタントや、各オーディオトラックにピッチ補正機能が標準で付属しているのも魅力。
プラグイン音源や各種ツールもトップクラスに充実した全方位型DAWの決定版!!ホームスタジオでじっくり楽曲制作するミュージシャンに最適です。
Midiレコーディングから始まった Midi派
Studio One 4 Professional
後発のDAWながら、豊富な機能を持つStudio One。Steinberg NUENDOやCUBASE SXの生みの親であるヴォルフガング・クンドゥルス氏による意欲作で、プログラムを現代のOSに合わせて1から書いたプログラムはとても軽負荷でクリアーなサウンドを実現しました。元々Cubaseを開発していた人物が新たに作り上げたため、トラック位置などのワークフローの使い勝手も独特なものではなく、今まで使用していたDAWからの乗り換えもスムーズに移行できます。
CDマスターの規格であるDDPの書き出し可能なのはStudio Oneのみ。別途WaveLabなどの専用アプリケーションがなくとも、CDマスタリングを個人でできるのは強みです。Studio One独自のコード・トラックとハーモニー編集機能により、ノート・データとオーディオのトランスポーズ、転調、コード置換がフレキシブルに行え、ハーモニーのアイディアを瞬時に具現化します。ドラム・モジュールは、Impact XTにアップデートし洗練されたビート・ワークステーションとなりました。パターン機能は、ステップ・シーケンスのコンセプトを21世紀へともたらし、リズム・セクションやシーケンスを素早くクリエイト可能。Sample One XTはStudio One内部のどこからでもサンプリングできる本物のサンプラーへと変貌させただけでなく、ループやビートのスライス、カット、リバース、アレンジなど強力なワークステーションにアップデートされています。
また、要望が多かったAAFファイル形式のサポート、Studio Oneソングデータのインポート機能、ナレーション編集やビートのマッシュアップに理想的なリップル編集モード、UIをバージョン2の様なライトなルックスに変更できるカラー・スキームの拡充、ミックス・コンソールのより落ち着いたデザインなど、多数のユーザーからのフィードバックが生かされています。
インプレッション by 田辺恵二
「音がいい、軽快な動き、一貫してCPUの負荷が変わらない、挙動も変わらない..。今まで使ったDAWの中で、アップデートでこうなっているのは珍しいと思う。Studio Oneは、世界のユーザーからの声を新機能に反映させることが多く、バージョン4でもかなりのユーザーの声が詰まっている」と作編曲家の田辺恵二氏がStudio One 4のファースト・インプレッションを語ります。Studio Oneで制作された音楽と共にビデオをご覧ください。
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波形編集から始まった レコーディング派
Pro Tools
レコーディング、ポスプロの業界標準
合理的でアナログテープでの録音操作がそのまま投影されたRecにおけるスピードの速さ。MAやレコーディングスタジオなどプロ業務での導入率の高さから、業界標準として現在もユーザーを着実に伸ばしています。レコーディング業界標準という事はつまり、Protoolsで作成したデータをそのままスタジオに納品できてしまうのです!これは何よりの強みで、このソフトを使えれば仕事の大きなアドバンテージとなります。作曲家やアレンジャーも、通常使っている他社製DAWとは別に、Protoolsで納品用データを仕上げている事も多々あります。上位のUltimate版との大きな違いは、Ultimateは同時ボイス/トラックや最大インプット数、扱えるビデオ・トラックが大幅に増える事と、サラウンドミキシングに対応する事なので、この通常版との互換性が高くスタジオと自宅でデータを共有することが可能です。
iZotope Dialogue Match(別売)が使用可能
従来さまざまな環境で録音された、またはさまざまなマイクを使ってキャプチャされたオーディオクリップをマッチングするプロセスは、何時間もEQとリバーブの微調整を繰り返す必要があります。 Dialogue Matchは、リバーブ、EQ、およびアンビエンスを瞬時で捉える機能を備えているため、シーンとシーンの間の空間と雰囲気を保ちながら、視聴者がその瞬間を完全に楽しめるようなサウンドを作成できます。Dialogue Match はナレーションやアフレコ音源の整音に使える、次世代標準ツールになるでしょう。Protoolsのみ対応。
Dialogue Matchの詳細はこちらProtools永続ライセンス版 新規
Protools永続ライセンス版は
1年間の年間アップグレードおよび
プラグイン特典が付属となります。
【永続ライセンスの特長】
・購入ソフトウエアを永続的に所有可能
・新規購入者は年間アップグレード/特典プラグインが付属(以降は年間22,100円(税別)で更新可能)
・1年毎にアップグレード/サポート契約を更新可能
・更新後1年間は、常に最新バージョンを使用可能
・ライセンス・ディポジット:最新バージョンのみ
・ライセンス終了後も、終了時点でのバージョンをそのまま使用可能(特典プラグインを除く)
1年間のアップグレード/サポート更新
1年間使用した翌年、新規購入するより割安の価格で1年更新をする事が出来ます。更新をしない場合でも、使用した1年間のうちにアップグレードした最終バージョンをそのまま使い続けることが可能です。しかし、更新期限を過ぎてから更新プランを適用する事は出来ませんので、更新期限を過ぎた際は新規版を購入し直す必要があります。
初期投資の負担が少ない年額制で利用できる Pro tools
Protoolsサブスクリプション版
(1年の期間限定)
Protools永続ライセンス版は
1年間の期間が終了すると、
Protoolsを起動出来なくなります。
【サブスクリプション版の主な特長】
・アクティベーションしてから1年間使用可能
・年間サブスクリプション
・年間アップグレード/サポート/特典プラグインが付属(本パッケージにILokは付属しません。 )
・AVID COMPLETE PLUGIN BUNDLE(115プラグイン)が利用可能
・1年間常に最新バージョンを使用可能
・ライセンス・ディポジット:最新バージョンのみ(10、11、12は付属しません)
パターン構築から始まった トラックメイク派
Ableton Live
ループ素材やMidiクリップを配置する事で直感的に音楽を構築できます。ループ素材を組み合わせる事で自身の頭の中にあるビートや展開を簡単に再現できるDAWです。通常素材集めに苦労するトラックメイクですが、こちらのDAWには元々豊富なサンプルが付属されますので始めるにあたって当面困る事はありません。エフェクトも用意されており、EDMのような展開を操作する事も可能で、純粋に音楽を楽しめるDAWと言えます。多彩なループ音源とMIDIの音色。ひとつのループを元に、音を積み重ねていく事が簡単にできる操作性の高さを持っています。MIDIのPADを使いマッピングすれば多様なサンプラーとしても活躍でき、ビートメイクにはうってつけのDAWです。ヘルプ画面を常時表示できるのも操作がわかりやすいです。打ち込みによる音源制作だけでなく、リアルタイムでの演奏にも優れている事から、ひとつの楽器としてライブでも活躍できるという点で唯一無二と言えるでしょう。ループ素材や音源をすでにお持ちの方であればStandardでも問題ないと思いますが、MAXや先進の音源を全て手に入れてから制作したいという方にはSuiteをお勧めします。
Ableton Live10 各種 30% OFF 5/20までお買い得!!
パターン構築から始まった トラックメイク派
IMAGE LINE SOFTWARE FL STUDIO 20
ベルギーから誕生して20年以上、世界中で熱く支持される音楽制作ツールがMacにも対応となり、こちらもシェアを伸ばしています。作曲、編曲、エディット、レコーディング、ミキシング、マスタリングにおいて必要とされるものが集約されており、これらの有機的な統合がクリエイティビティをおおいに刺激することでしょう。一度購入すると永続的に最新バージョンをダウンロード可能となる、「ライフタイムフリーアップデート」も大きな特徴の一つ。このDAWはダンスミュージックにかなり特化していますので、これからダンスミュージックを作りたい方や、2つめのDAWとしてもお勧めです。
FL Studio 20 には、Fruity、Producer、Signature の3つのエディションがあり、Producer には、主要機能のほとんどが備わっています。Signature には、Producer が備える機能にさらなるプラグインが追加されています。
記事内に掲載されている価格は 2020年4月22日 時点での価格となります。
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