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自宅レコーディングや音楽制作の機材選びにお悩みの方へ向けて、Rock oNスタッフがホームレコーディングに必要な機材をご紹介!!
第1回エントリークラス オーディオインターフェース編に続き、第2回はエントリークラス マイク編をお届けします!
DTMやDAWを使うシンガーソングライターの方、デモ仮歌を自分で録音したい方、ナレーションを録音したい方など、ボーカリストやナレーターさんがマイクを選ぶ時、何を基準に選べば良いのでしょうか? マイクの種類や相性の良いジャンル、音の違いなどを踏まえて、Rock oNスタッフが選んだお勧めマイクをご紹介します。
マイクの動作原理は色々とありますが、大きく2つに分ける事ができます。
「これ1本あれば何にでも使える完璧なマイク」があれば良いのですが、実際はプロの方でも用途別にマイクを使い分けている事がほとんどです。上記の基礎知識をふまえて、初心者の方へ向けたマイクの選び方をご紹介します。
マイクをパソコンにどうやって接続したら良いの?という疑問をここでお持ちの方は、こちらの記事を参考にして下さい。
初心者のためのオーディオインターフェース 接続 & 活用術!!
高いマイクほど音が良い?
高いマイクほど高性能ではありますが、高いマイクほど自分に最適とは限りません。
マイクは値段じゃないね、これは安いけど音が超好み!
という方もいます。
高いマイクの特徴を具体的に表現すると、
・マイクに近い音と遠い音の違いが分かり、立体感を感じる
・小さい音から大きい音まで、音圧に対応できる幅が大きい
・低い音から高い音まで綺麗に聞こえる
・音のぼやけ、濁りがなく、音の違いがはっきり聞き取れる
・実際に鳴っている音と録音した後の音が限りなく近い
・「サー」や「シー」といったノイズが鳴らない。これはボリュームを大きくした時に分かります。
マイクは人間に例えると耳の「鼓膜」に相当します。鼓膜の感度と聴こえる周波数の広さがマイクの価格に反映されますので「高い製品ほど高性能」とはいえますが、用途や声との相性、予算と性能のバランスをどう取るかが重要です。
3万円以内で買える、用途、音質、価格、
3つのバランスが優れたお勧めマイクをご紹介します。
SENNHEISER e935 (ダイナミック型)
これまでのダイナミック型のイメージを払拭するクリアーな音質で、ライブで使用する超有名アーティスト多数。ダイナミックマイクのネクストスタンダードモデルです。ロック向きな太いサウンドを求める方や、まずはダイナミックマイクから導入したいという方にはe935です。このマイクはとても頑丈なのもポイントで、ぶつけたり落としたりしても簡単には壊れない設計になっています。(程度にもよりますが、、)いつでも使えるように、制作機材の周辺に置いておける気軽さも良いです。
SENNHEISER e935がオススメの理由
TELEFUNKEN M80 (ダイナミック型)
ダイナミックマイクでありながらコンデンサーマイク並のパフォーマンスを兼ね備えた非常に優秀なマイクです。単一指向性でワイドなダイナミックレンジ及び周波数特性を誇り、ボディはラバーラミネートでハンドリングノイズを抑え、ダイアフラムの音色はオープンでワイド、ミックスの中でも埋もれることなく存在感のある音が期待できます。
M80の最大の特徴は新設計ローマスボイスコイル及び超薄型マイラーダイアフラムとAMI/TAB-Funkenwerk社製のカスタム出力トランスにあります。この新設計のダイアフラムは今までの『重い』ダイアフラムとボイスコイルで失っていた『音色』を変化させることなく高効率で電気信号に変換する事ができ、またAMI/TAB-Funkenwerk社製の出力トランスは古き良きアナログオーディオの独特の暖かみのありながらプレゼンスのある音を出してくれます。低域の近接効果も程よくコントロールされておりボーカルはもちろんの事、ドラムやベースなどの録音にも非常に優秀なマイクとなっています。
TELEFUNKEN M80がオススメの理由
LEWITT LCT240PRO (コンデンサー型)
2014年4月に日本市場に本格登場したLEWITT。音楽の都 ウイーンを本拠に、高音質かつ既存のマイクには無い、新しいアイディアが光るコスト・パフォーマンスに優れたマイクを次々と生み出していいます。LCT240PROは、歌、楽器、ナレーションなど汎用性を極限まで高めたコンデンサー・マイク。細かなニュアンスまで逃さないクリアーなサウンドが、基本となる用途すべてをカバーします。初めてコンデンサーマイクを買うならこのマイクがお勧めです。白モデルと黒モデルがあり、デザインも洗練されています。
LEWITT LCT240PROがオススメの理由
SE Electronics SE2200 (コンデンサー型)
sE2200 は受賞歴を誇るカーディオイド・コンデンサー・マイクロフォンの最新バージョンで、Amy Winehouse使用モデルの後継機になります。ボーカル、アフレコはもちろん、様々な楽器との相性も良く、その滑らかで洗練されたサウンドは sE Electronics の評価を決定的なものにしました。ボーカルの存在感を押し出してくれ、オケの中にボーカルが埋もれてしまう事はありません。実力派やプロフェッショナルにはこちらがお勧めです。購入時からショックマウントとポップフィルターが付属しているのもポイント。
SE Electronics SE2200がオススメの理由
田辺恵二の音楽をいっぱいいじっちゃうぞVIDEOS
〜初心者女性ボーカリストにお勧めマイク4選〜
作曲からミックスまで、田辺さんのノウハウを垣間見ながら、その中で制作風景や気になるクリエーターを紹介したり、最新の機材をいじっちゃうというこの企画。第82回目は田辺さんと Rock oNスタッフの SCFED伊部が、上記4モデルを初心者女性ボーカリストを想定して比較試聴しました。ぜひマイク選びのご参考にして下さい。
HEAR THE REAL TONE 2018 Mic 編
このほか、男性ボーカル、女性ボーカル各17本ずつ、合計34本分のマイク試聴比較した企画 「HEAR THE REAL TONE 2018 Mic 編」 もマイク選びの参考にご活用下さい。
コンデンサーマイクの特徴として挙げた 「感度が高いので空調や機器のファン音、声が部屋に響いている音なども拾ってしまう」 というデメリットを改善する便利グッズがありますのでご紹介します。
sE Electronics /SPACE
このリフレクションフィルターでマイクを囲むことによって、声が部屋に響く音や空調ノイズなどを低減する事ができます。外側から来る雑音のガードだけでなく、自分の声がこのリフレクションフィルターで吸音され、部屋に響きにくくするという効果もあります。
sE Electronics /Pop Shield
コンデンサーマイクは感度が高いため、強い風を受けると耐えきれなくなり 「ボボボっ」 といったノイズを発生します。これを防ぐためにレコーディング風景でよく目にするアイテムがこれです。また、ボーカリストのツバや湿気はマイクに大きなダメージを与えますので、それらを防ぐという意味でもお勧めです。
ISOVOX / ISOVOX 2
外部のすべての方向からの音波を制御する特許取得済みの360XYZ音響技術によって、録音時の不要な室内反射を防いで自宅でもスタジオクラスのレコーディングを可能にする革新的なボーカルブースです。米国や欧州マーケットでは既にその実力が認められプロユースのスタジオやトップアーティストが採用している実績を持ち、日本の居住環境に最適な軽量・コンパクトサイズ仕様で可搬性にも優れ、ボーカルやナレーションのレコーディング時に驚くほどの効果を発揮します。
参考になるお勧め記事
記事内に掲載されている価格は 2020年4月15日 時点での価格となります。
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