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中国で開催されるProlight + Sound のプロオーディオエリアは、欧米や日本のようなメジャーメーカーよりも中国発の珍しいブランドの出展の方が多いです。
それらはメジャーメーカーのOEMから始まり次第にその技術を流用し自社製品を作っていった、工場から始まったブランドが多い。そういう理由もありデザインの独自性や現代的な美術性、そして顧客ニーズのつかみ方などに不器用さを感じるものもありますが、ダイヤの原石にも思える製品もあります。例えば、今回展示はなかったhotoneやMOOER、JOYO、ROWINなどのギターエフェクターメイカーは「クローンペダル」と呼ばれながら世に出てきましたが、いまやオリジナル製品をヒットさせNAMMショーで人だかりができるほどの一流ブランドに成長しています。
そこで、中国発のプロオーディオ製品をご紹介します。
Bai Nian
中国でミキサーといえばアナログが主流。それもそのはずローカルのアナログミキサーブランドは工場出身の企業が多いため、アナログ回路の設計は得意でもデジタル技術、特にDSPに関しての技術を持っていないようです。
Prolight + Sounnd 広州のような大型見本市が今後、様々なメーカーが交友関係を築けるようなイベントになれば中国の機材事情は飛躍的に向上するかもしれませんね。
BOUTUM
BOUTUMは中国宇宙局も採用するスピーカーメーカーであり、NAMMショーの会員。スタッフ300人を抱える大型企業です。新製品のラインアレイスピーカーi-7000NDと真ん中の女性はそのプロデューサーを務めた方です。
Master Case
蟻さんマークのMaster case。フライト・ラックケースを扱うメーカーです。
見た瞬間に欲しい!と思ってしまったフライトケース仕様のリビングセット。エアロスミスなどのビッグなロックバンドのツアー風景で登場するあれです。
あなたのスタジオにもお一ついかがですか?もちろん本当にケースに収納できてツアーに持っていける実用的なものです。
このコンソールケースも良いですね。なかなかのアイディアだと思いませんか?
P@A
新製品のウォータープルーフスピーカーBOS150を勢いよく展示中。一般的に防水スピーカーはウーファーにビニル/プラスティック系素材を使うため曇った音色になりやすいもの。しかしこれは驚いたことに一般的なSRスピーカーとなんら変わらない素晴らしいサウンドで、単なる防水だけではない高い技術を持っていると思えました。「屋外や水を使った特殊効果のある舞台で使用できるよ。でも水中では使えないから気をつけて」と担当スタッフさんのコメント。
しばらく見て考えていたのですが、水槽の排水はどうするのでしょうか?それを聞き逃しました。
Ninbo Xinxiang Audio Electronical
中国の中部に位置する河南省 新郷市(シンシャン)で機材スタンドなどを製造するNinbo Xinxiang Audio Electronical。XinXiangと書いてシンシャンと読みます。中国のブランドは所在地を名前に入れることが多い気がします。中国という巨大な国土の中で他メーカーと名前がダブらないようにしているのでしょうか。それとも地元愛が強いから?
中国ではプロオーディオといってもオレンジや赤、紫といった色とりどりの機材がリリースされています。黒一辺倒の機材の中でより目立つ必要があること。そして派手好きなユーザーの趣向に沿った結果、このような製品が増えていったということです。
MBOX DICE
MBOX社の新製品。サラウンドスピーカーのDICEシリーズ。
外寸一辺の大きさで3種類のラインナップを持つスピーカーユニット。
最小でリア&センタースピーカー推奨、一辺280mmのD8 (280mm=8寸)。メインスピーカー推奨の330mm 中サイズのD10。サブウーファーはD12 なので一辺は(12寸=?)400mですね。
D6とD8にはそれぞれ帯域別に3つのスピーカーが搭載されていて、それらの向きが全て違う方向を向いています。これで組んだサラウンドシステムの音質は定かではありませんが、部屋鳴りをめいいっぱい利用したサウンドということでしょうか?謎は深まるばかり。
http://www.m-box.sh.cn/products/d6/
まだまだたくさん、中国ブランド
記事内に掲載されている価格は 2016年3月2日 時点での価格となります。
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