速報の事前記事で大きなアクセスを集め、注目を集めたSSLの新製品Fusion。現地SSLブースで製品をキャッチしました。
2Uのアナログアウトボード。基本的にマスターやミックスバスなどにインサートし、アナログならではの味付けを行う使い方になると思いますが、その「アナログらしさ」を生み出すために、このFusionには以下、5つの機能が備わっています。
(1)Vintage Drive
つまみは“DRIVE”と“DENSITY”の2種類。ノンリニアの倍音歪み、さらにその結果としてソフトコンプレッションを付加するパートですが、いわゆる「アナログらしさ」を演出する代表的な要素になり、このFusionという製品の方向性を決める重要なパートでしょう。ステレオ素材にわずかにサチューレーションを加える味付け的使い方から、ハードに歪みを加え、これぞビンテージ的な使い方までできそうです。
(2)The Violet EQ
SSLの新回路による2バンドシェルビングEQです。SSLの長い歴史で培った経験、知識から慎重に選ばれ設計された周波数帯域とレスポンスカーブ。ローエンド、ハイエンドの繊細な処理は、うまく追い込めば2ミックスに音楽的要素を加えることもでき、同じEQながらも、使い方によってはパラメトリックとまったく違った効果をもちます。+/-9dBまでコントロール可能。
(3)HF Compressor
「アナログらしさ」の要素の1つに高域のロールオフがありますが、スチューダーをはじめとするアナログテープのプラグインが今でも人気なのは、その周波数特性が音楽的にマッチし好まれてる証拠。このHF Compressorでは、高域だけを対象にしてコンプレッションが可能。つまみは“THRESHHOLD”と“X-OVER”の2つ。“X-OVER”でコンプレッションする帯域の下限を3〜20kHzの中で調整することになります。
(4)Stereo Image
M/Sによるステレオイメージャー。使う/使わない派で大きく別れるようですが、プラグインを多用する人でも、アナログならではのキャラクターの違った広げ方があるかも(?)しれません。
(5)Transformer
SSLカスタムによるトランス回路。ボタンにはトランスの回路マークが描かれていました!トランス回路の有無も「アナログ的色付け」の大きな要素。ふくよかなローエンドとハイエンドに輝きをもたらします。
2018年12月初旬発売予定。ご予約受付中です!
SSL
https://www.solidstatelogic.com/fusion
Writer. Tsune
記事内に掲載されている価格は 2018年10月18日 時点での価格となります。