Blackmagic Designのブースでは話題の新製品が展示されていました。
Video Assist 12G HDR
まずはDCI 4Kまでのあらゆるフォーマットに対応するオールインワンタイプのBlackmagic Video Assist 12G HDRです。この製品は5インチと7インチの2つのモデルがあり、各モデルはデッキコントロールに対応した革新的なタッチスクリーン・ユーザーインターフェースに加え、収録を確認できる大型スクリーンを搭載しています。HD、Ultra HD、2K、4K DCIフォーマットによる、プロ仕様のモニタリングおよび収録を、あらゆるSDI/HDMIカメラに追加できます。
HD、Ultra HD、2K、4K DCIフォーマットによるプロ仕様のモニタリングおよび収録を、あらゆるSDI/HDMIカメラに追加できます。全く新しく設計された同モデルは、HDR用の今まで以上に明るいスクリーン、タリーインジケーター、4つの内蔵スコープ、改善されたフォーカスアシスト機能、3D LUT、Blackmagic RAWをサポートしているカメラでのネイティブ収録など、革新的な機能を搭載しています。
Blackmagic RAWは画期的な新しいフォーマットで、カメラからのセンサーデータの品質をキャプチャーし、維持するように作られています。Video Assistは、Panasonic EVA1やCanon C300 MK IIなどの人気のカメラからのBlackmagic RAWの収録をサポートしています。
H.264などの幅広く使用されている高度に圧縮されたカメラフォーマットでは、ノイズや処理アーチファクトの問題が生じることがあります。Blackmagic RAWはこの問題を解決し、カメラから編集、カラーコレクション、マスタリングのすべての制作ワークフローを通して、驚異的なディテールとカラーの優れたイメージが得られます。加えて、カメラ設定をメタデータとして保存するため、ISO、ホワイトバランス、露出をカメラで設定し、撮影後の編集でオーバーライドできます。品質を損なうことはありません!小さなファイルサイズで高品質なイメージを得られ、パフォーマンスにも優れたフォーマットはBlackmagic RAWだけです!
5インチおよび7インチの両モデルともに12G-SDIとHDMI 2.0に対応しているため、実質的にほぼ全ての機器から2160p60までのあらゆるフォーマットで収録が可能。一層明るくなったスクリーンは、HDRデジタルフィルム用の収録や、屋外の日光の下での撮影時に収録内容を確認するのに最適です。その他の刷新された機能には、バッテリーのアップグレード、2個の標準的なSony Lシリーズバッテリーのサポートがあります。
またどちらのモデルにも高フレームレートUltra HD用の12G-SDI、オーディオ用のアナログ入力、USB-C外付けディスク収録、フロントパネルスピーカー、側面のヘッドフォンジャックが搭載されています。
ATEM Mini
続いては高度な放送用機能ながら驚異の低価格マルチカム・ライブプロダクションを実現したライブストリーミング用のライブプロダクションスイッチャー、ATEM Miniです。この製品はプロフェッショナルなマルチカム・プロダクションを簡単に作成して、YouTubeのライブ配信やSkypeを使った革新的なプレゼンテーションを実現できます。
主な特長は下記になります。
・HDMI入力を4つ搭載、4台までの高品質民生用ビデオカメラを接続可能
優れた画質でライブ切り替えが可能。コンピューターに接続してPowerPointスライドを再生したり、ゲーム機を接続することも可能。
・多彩なビデオエフェクトが使用可能
内蔵DVEを使用するエキサイティングなピクチャー・イン・ピクチャー・エフェクトは、生放送にコメンテーターを挿入するのに最適で、他にも多くのビデオエフェクトが使用可能です。
・HDMI出力&USBウェブカム出力搭載
ウェブカムと同様に機能するUSB出力を搭載、あらゆるビデオソフトウェアに接続できます。またプロジェクターへの送信用にHDMIビデオ出力も付属しています。
・プロ仕様マイクに対応
2つの独立した3.5mmステレオオーディオ入力には、デスクトップマイクやピンマイクを接続できます。マイク入力は高品質のデスクトップマイクやピンマイクに対応しており、インタビューやプレゼンテーションに最適です。さらにプロフェッショナルな放送用の隠し機能を搭載しているので、ハイエンドの作業が可能です。
ここまでの機能が付属して¥35,980 (税抜)!というのは驚きです。
Videohubシリーズ
更に新製品は続きます。Videohubシリーズのコントロールパネルがブラッシュアップ。最上段の機器がVideohub Master Control Pro、クロスポイントが、上下段で表示される視認性の良いLED、こちらは、隣のJOGでクロスポイントを変更することの出来る柔軟な運用性を持ちます。左側には36ケのボタンが並び、ダイレクトにクロスポイントを決めてゆくことも可能です。
その下は、VideoHub Smart Control Pro。こちらは、ワンボタンでのクロスポイントの設定などプリセット型の製品。48ケのボタンで様々なクロスポイントを自由自在に制御します。ワンボタンでの複数のクロスポイントの変更もできる高機能な製品。柔軟にクロスポイントを変更するMaster Control Proと高機能なプリセット型Smart Control Pro。ユーザーのニーズに合わせて使い分けられますね。
Fairlight Controler
こちらは新製品ではありませんが、ついに出荷の始まったFairlight Controler。Blackmagicによる衝撃のFairlightの買収からDavinciへのBuilt-in。ついにその完成形の登場となります。Rock oN渋谷店の店頭で現在展示も行っているこちらの製品、その完成度の高さを是非ともご確認いただければと思います。
こちらの写真の右のパネルに写っているのはDolby Atmos Renderer。DavinciはDolby Atmosのミキシングにもネイティブ対応。これからのイマーシブフォーマットへのサポートも余念がありません。
Writer.Sawaguchi Jr.
Blackmagic Design
https://www.blackmagicdesign.com/
記事内に掲載されている価格は 2019年9月13日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ