AIR Bandを代表とする、独特の発想を持つ機器をリリースするMaag Audio。プラグインも含め評価の高いメーカーですが、NAMM 2017ではComp/EQの1Uアウトボード「MAGNUM-K」が登場しています。
MAGNUM-Kは複数のCompパートと、2-band EQからとなっていますが、それぞれがまさにMaagならではのオリジナリティー溢れた構成。メインのComp部分はMAGNUMと呼ばれるセクション。サイドチェインを活用した利用のできる一番パラメーターを微調整可能なセクション。といっても、Maagはそれだけでは終わりません。FB/FF(Feedback/FeedFoward)の切替を行うことでCompの動作を劇的に変化させることが可能です。もう一つK-Compと呼ばれるセクション。これはMaagらしい機能で3kHz周辺を中心としたバンドコンプの様な機能。サウンドのエッジの部分を強調することが出来る仕上がり。パラメーターはシンプルにスレショルドのみ。こういったシンプルオペレーションで想像を超えた効果が得られるのがMaagの美点。エンジニアリングが苦手な方こそ手にして欲しい秘密兵器です。
EQパートは、Maagお約束のAIR BANDとLMFの2Band。LMFはバンド固定ですが、ワイドとタイトの2つのQパターンを選べるため、調整の幅はかなり広くなっています。出力段にはSoft Limitモ用意され、オーバーレベルを防ぐことも可能です。ステレオリンク機能もあるため、2台購入して最終段のトリートメントにも使いやすいのではないでしょうか?
価格もすでに発表されていて$2395ということ。国内では30万円弱でしょうか?3月にはリリースされるということです。楽しみなアウトボードの登場ですね。
Writer. Yosuke
Maag Audio
http://www.maagaudio.com/
記事内に掲載されている価格は 2017年1月23日 時点での価格となります。
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