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レポート
17
Sep.2023
レポート

IBC 2023 : Blackmagic Design

IBC2023_Day1_0792_w1400

日本時間9月15日(木)の未明にIBC Show開始に先立ってアナウンスされたBlackmagic Designの新製品!
フルサイズセンサーを搭載し、待望のLマウントレンズに対応したBlackmagic Cinema Camera 6K、慣れ親しんだUIで自由度の高い撮影設定ができるiPhone アプリのBlackmagic Cameraなど、魅力的な製品がラインナップに追加されています。

IBC2023発表の製品一覧:

・Blackmagic Cinema Camera 6K
・Blackmagic Camera
・Blackmagic Studio Camera 4K Plus G2
・Blackmagic Micro Studio Camera 4K G2
・Blackmagic Videohub 80×80 12G
・ATEM 1 M/E Advanced Panel 20
・ATEM 1 M/E Advanced Panel 30

オンラインの新製品発表会の様子はアーカイブ視聴可能です。

・Blackmagic Cinema Camera 6K

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注目はなんと言ってもフルサイズセンサーを搭載し、Lマウントレンズに対応したBlackmagic Cinema Camera 6K!”Pocket”の表記は無くなったものの、この性能のシネマカメラとしては非常にコンパクト。24 x 36mmの大型6Kセンサー搭載で、ラージフォーマットのシネマカメラの優れた画質が持ち運びやすい軽量な筐体で撮影可能になりました。

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レンズマウントにはLマウントを採用。待ち望んでいた方も数多くいるのではないでしょうか。LマウントのLはLeicaのL。そう、あのライカカメラが策定した規格で、2018年にライカ、シグマ、パナソニックの3社でLマウントアライアンスが発足されました。その後、2021年にエルンスト・ライツ・ヴェッツラー(Leitz)、2022年にDJI、今年7月にSAMYANG OpticsとAstrodesign、そして今回よりBlackmagic Designも参入し、そのバリエーションは年々広がりを見せています。ミラーレスカメラはマウントアダプタによって他社製のレンズを取り付けることもできますが、こうした規格が統一されていることで、アダプタ要らずで画づくりの選択肢が増えるというのは非常にありがたいですね!

Blackmagic Cinema Camera 6Kの機能

  • 36 x 24mmの6048 x 4032フルフレーム6Kセンサー
  • オープンゲート3:2、縦の長さがフルの6:5アナモルフィック、スーパー35でシネマライクなコンテンツを作成
  • Lマウントは幅広いスチル写真レンズおよびシネマレンズと互換
  • フル解像度の収録は36fpsまで、ウィンドウ収録は120fpsまで対応
  • 極めて高速なCFexpressカード収録
  • 1500 nitのティルト調整可能なHDR LCDスクリーン
  • オプションのBlackmagic Pocket Cinema Camera Pro EVF
  • 大容量のNP-F570バッテリー、オプションのBlackmagic Pocket Camera Battery Pro Grip

・Blackmagic Camera

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満を持して登場したiPhone用カメラアプリ、Blackmagic Camera。フレームレート、シャッタースピード、露出、ホワイトバランス、ティント、カラースペース…等、非常に自由度の高いセッティングができ、そのユーザーインターフェースはPocket Cinema Camera シリーズやStudio Cameraシリーズとそっくりそのままです。先日発表されたiPhone 15 Proにインストールすれば、「撮影機材はこれで完結!」という方もいるのではないでしょうか。

多機能すぎてその全てを紹介するにはスペースが足りませんが、中でも注目すべき機能は、Blackmagic Cloudとの連携ワークフローです。撮影した映像をiPhone本体のストレージに保存できるのはもちろんのこと、瞬時にプロキシを生成してクラウド上にアップロードすることが可能です。さらに、プランをアップグレードすれば、特定のDaVinciプロジェクトファイルを指定してアップロードすることもできるので、撮影〜編集までのフローが非常に効率的になります。クラウドのプロジェクトはチームメンバーと共有しながら進めることができ、そのためのチャット機能までこのBlackmagic Cameraの中でできるようになっています。そしてなんと、このアプリ自体は無料で公開されているという太っ腹ぶり。気になる方はぜひ一度ダウンロードしてみてください。

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Blackmagic Cameraの機能

  • 16:9または縦長のアスペクトレシオで撮影
  • ステルスモードで携帯電話を縦に持ったまま16:9で撮影
  • Apple ProRes、HEVC、H.264で収録。自動プロキシ生成に対応
  • フレームレート、シャッタースピード、露出、ホワイトバランス、ティント、カラースペースのカメラコントロールに対応
  • フォーカスアシスト、ゼブラ、フレームガイド、ヒストグラム、3D LUTモニタリング
  • 時刻または撮影時間に基づくタイムコードを記録
  • PCM、IEEE Float、AACのオーディオ収録。44.1または48 kHzのサンプルレート
  • VU/PPMオーディオメーター
  • 収録された全クリップをメディアタブでサムネイル表示
  • クリップのプレビューにスクラブバー、長さ、タイムコード、ファイル名を表示
  • Blackmagic CloudおよびDaVinci Resolveとの完全な統合
  • iPhoneに収録、収録されたクリップを選択してBlackmagic Cloudを介して共有、自動的に同期

・Blackmagic Micro Studio Camera 4K G2

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Micro Studio Cameraもアップデートされ、Blackmagic Micro Studio Camera 4K G2として生まれ変わりました!見た目とサイズは以前のモデルと大きく変わらないと思いますが、Blackmagic RAW収録が可能になりました。

・Blackmagic Studio Camera 4K Plus G2

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Blackmagic Studio Camera 4K Plus G2はSDIトークバックを搭載。またUSB-Cアダプターでネットワークコントロールにも対応しました。Blackmagic Studio Camera 4K Plus G2はSDIトークバックを搭載。またUSB-Cアダプターでネットワークコントロールにも対応しました。

・Blackmagic Videohub 80×80 12G、ATEM 1 M/E Advanced Panel 20および30

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Blackmagic Videohub 80×80 12G

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Blackmagic Videohub 80×80 12G Rear

カメラ以外の既存ラインのアップデートは、Blackmagic Videohub 80×80 12G、ATEM 1 M/EAdvanced Panel 30の3機種が発表されました。Videohubの入出力は倍になり、なんとも圧巻です。

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メーカーサイト:https://www.blackmagicdesign.com/jp

ibc2023-banner

記事内に掲載されている価格は 2023年9月17日 時点での価格となります。

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