色々な会社がブースを縮小する傾向にあるNABですが、SONYは違います。従来どおりのサイズで、定位置とも言えるCenter Hallの一番奥に巨大ブースを構えています。
今年の目玉は裸眼での立体視を実現したEFL-SR2シリーズ。この製品は立体視を左右の目の視差により実現しているため目が一つしかないカメラでは どうしてもその様をお伝えすることができません。。。こちら ご容赦いただければと思います。
こちらがSpatial Reality Displayコーナーというこちらの製品の専用の展示コーナー。非常に多くの方がこちらのDisplayの体験をして、驚きの声を上げていました。以前にも同様の技術で作った15inch程度の小型液晶のものを参考出展したことはあったということですが、今回は27inchと大型のものを今後リリースする製品として発表したということです。
当初はB to B専売で一般向けの販売はないということです。というのもこちらのディスプレイに映すためにはUnity/Unreal Engine等の3D出力を接続する必要があるため、何でも3Dで見えるというわけではないということのようです。
ゲームコーンソールなどがこちらに対応したら、一般化的でも楽しめるようになりそうなので、その時を待ちましょう!
こちらの製品、ディスプレイが45度奥側に傾けてあります。左右には、オプションとのことですが、鏡張りのサイドボードも用意されています。どのようにして裸眼立体視を実現しているかと言うと、ディスプレイの表面に特殊な左右の視差を調整するパネルを設置してあるということ。そして、目の位置がどこにあるかを、Display上にあるトラッキング用のカメラが検出。ユーザーの目の位置に合わせて最適に視差を作り出すことで滲みやボケを防ぎ大きな効果を得ることに成功しているということ。
確かに顔を動かしても二重に見えたりすることはなく立体的に見えます。飛び出し、奥行きの感じですが、Displayの下部が、地面という感覚で、画面に対して前後に立体的に見ることができます。飛び出しは、感覚的には、実際の画面から20cmくらいは 飛び出している感じ。特殊なゴーグルなどを必要とせずにこれを実現しているのがすごいところです。
ターゲットとしているユーザーは、3Dでデザインなどを行っている方ということですが、建築でのプレゼンテーション、医療現場での状況把握のしやすさの向上、もちろんゲームでの3DモデリングなどⅢDが活用されているすべての現場で活用してもらうチャンスが有ると考えているということです。チャンスがあればぜひとも体験してもらいたい優れた製品です。
それ以外の展示は、写真で御覧ください、カメラコーナーは常に大盛況。それ以外にもCloudを使った様々な技術展示が行われていました。
SONY
https://www.sony.jp/
記事内に掲載されている価格は 2023年4月18日 時点での価格となります。
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