毎年、世界中の放送業界に新たなトレンドを提案するBlackmagic Designブースですが、今年も大変な盛り上がりを見せていました。昨年発表されたATEM SDIシリーズやiOS版DaVinci Resolveが展示されている中、しっかり新製品がありました。
ATEM Television Studio 4K8
ATEM Television Studioが先日アップデートし「ATEM Television Studio HD8」、「ATEM Television Studio HD8 ISO」が既に日本国内で発売しております。そんなATEM Television Studioのニューラインナップ「ATEM Television Studio 4K8」が展示されていました。
ATEM Television Studio 4K8はその名の通り12G(2160p60)の入出力に対応したライブスイッチャーで、8個の12G-SDI入力、10個の12G-SDI AUX出力、4ポートの10Gイーサネットスイッチなどを搭載しています。会場では8台のHyperDeck Studio HD Proが接続されてました。
見た目も機能も先に発表されていたATEM Television Studio HD8にそっくりですが、フロントパネル右上にカメラコントロール用のジョグハンドルが搭載。
なお本体で収録・配信にも対応はしておりますが、ISOモデルは熱やコストの関係から現時点では発売されないようです。とはいえ、ATEM Television Studio 4K8には10個の12G-SDI AUX出力を搭載しているので、外部レコーダーにパラ出力して別途収録すればリスクヘッジはできるかと思います。
スイッチャーとしてはATEM 4 M/E Constellation 4Kも発表されましたが、こちらはまた明日ご紹介いたします!
Blackmagic 2110 IP Converter
ST 2110ベースのIPネットワーク放送へビデオを変換することができるコンバーター「Blackmagic 2110 IP Converter」も展示されていました。
Blackmagic 2110 IP Converterには3系統の3G-SDI入出力を搭載しており、それぞれの入出力をST 2110ベースのIPビデオシステムに10bitビデオとして変換・統合することが可能になります。専用アクセサリーを使えば3台をラックマウントし、合計9系統の入出力に拡張も。電源としては最近のコンバーター同様、POEに対応しておりACケーブルを利用せずともEthernetケーブルを経由し給電も可能です。
DeckLink IPシリーズ
ST 2110ベースのIP放送システムでキャプチャー・再生を可能にするPCIeカード「DeckLink IPシリーズ」を発表。それぞれのモデルにはイーサネット接続端子が搭載されていますが、DeckLink IP/SDI HDには3G-SDI入出力が搭載。10bit品質の映像・オーディオを安全、高品質に伝送することが出来、ネットワークとPCの橋渡しとして活用することが可能に。
Blackmagic Cloud Dock 2/4
昨年のNABでBlackmagic Cloudを発表し新たなワークフローを提案し、Rock oN Awardも受賞しておりましたが、Blackmagic Design は今年もクラウド推しは変わりません!ブースには新製品「Blackmagic Cloud Dock 2 / 4」が展示されています。
Blackmagic Cloud Dock 2は2.5インチSSDを2台を直接マウント(Blackmagic Cloud Dock 4は4台のSSDをマウント可)し、バックパネルの10Gイーサネットにてデータをクラウドにアップロードし。DropboxとGoogleドライブにて共有を可能にします。
Blackmagic Cloudについては過去にウェビナーでもご紹介しておりますので、是非ご覧ください。
まだご紹介できていない新製品は盛り沢山。明日のレポートもお楽しみに!
Blackmagic Design
https://www.blackmagicdesign.com/jp
記事内に掲載されている価格は 2023年4月17日 時点での価格となります。
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