Kemper Kone、Kemperのためのスピーカーキャビネット
昨年ついにフロアタイプの「Kemper Profiler Stage」がリリースされた他Mac/PCでのエディットが可能になったKemperから、Kemper専用のスピーカーキャビネット「Kemper Kone」の続報が発表されました。これは小規模なライブハウスでKemperを使用する際にオーディエンスに届く音により説得力を持たせることに適したプロダクトです。
ライン出力だけではなくステージ上でもギターアンプ本来の音を
Kemperをはじめとする所謂デジタルアンプはライン出力を得意とする一方でステージの中音作りに関しては工夫を要することが多いですが、Kemper KoneはKemperのスピーカーアウトに対して好みのスピーカーユニット(V30やGreenback、Jensenなど)の音をシミュレートした味付けをして鳴らすことの出来るものです。小規模なライブハウスにおいてはやはりステージ上でギターキャビネットからも音が出ていることがアンサンブル全体の一体感やギターの存在感に対して重要な意味を持っているのですが、このKemper Koneがあれば「ステージ上にあるアンプにとりあえずリターン刺しすればいいか」という妥協をすることなく意図した音で演奏することが可能になるそうです。
Celestion社が特別に開発したスピーカーユニットを採用
スピーカーユニットはCelestion社がKemper Koneのために開発した特別なユニットK12K-200を採用しており、これは単品でも販売するため好きな2×12や4×12のキャビネットと組み合わせて使うことも出来るようです。このユニット自体はフルレンジでそのまま使うとライン直のような音になるのですが、シミュレートをオンにした瞬間にしっかりとギタースピーカーの音へと変貌を遂げてなんとも不思議な気分になりました。実際にスピーカーモデルを切り替えながら試奏してみましたが、想像よりもはるかに各スピーカーモデルの特徴を再現しており、弾いていて相当楽しかったです。また面白いことに、Aux入力を使用する場合ギターからの信号にのみスピーカーのシミュレーションをかけることも可能らしく、Kemper Kone単品でオケを流しながらギターを弾くなんてことも出来るようです。
キャビネット付きモデル、スピーカユニット単体ともに2〜3月には出荷予定ですが、日本国内でのリリース時期や価格についてはまだはっきりしたことは決まっていないそうです。
Kemper Kone 製品ページはこちら
https://www.kemper-amps.com/kabinet-kone
Writer : 特別寄稿 株式会社ViViX 青木征洋
Kemper メーカーページはこちら
https://www.kemper-amps.com/
記事内に掲載されている価格は 2020年1月18日 時点での価格となります。
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