おなじみVerbos ElectronicsからはNAMM2020の直前に発表されていた新製品モジュールが二つと旧モジュールの新バージョンが登場!一つ目はFoundation Oscillator(写真上段の左から三つ目)。ユーザーからの要望が多かったというコンパクト(12HP)なサイズのオシレーターモジュールです。同社のHarmonic OscillatorやComplex Oscillator同様に倍音生成に長けたオシレーターですが、完全に新しい音作りのメソッドで作られているとの事。具体的にはHARMONICSセクション(ウェイブシェイパー)がその新しい部分です。出力波形はHARMONICSの影響を受けない三角波と矩形波、そしてHARMONICSの影響を受ける3つの波形に分けられているため、狙ったサウンドニュアンスに向かって作業がしやすい構成になっています。
HARMONICSセクションは独特で、三つの波形の掛け合わせて倍音をコントロールする「richness」と、3つの波形のフェードをコントロールする「timbre」というパラメータを有します。三つの波形はそれぞれ「サイン波→スパイク波」、「サイン波→矩形波」、「サイン波→ノコギリ波」とフェードします。「timbre」は聴感上音が明るく、「richness」は音が複雑になると言えばわかりやすいと思います。いわゆるウェーブシェイパーっぽいサウンドは「richness」で作り出すことが出来ます。これはVerbosファンは即買いな一品でしょうね!
二つ目の新製品はNoise & Filter。シンプルな固定4バンドのフィルターバンクとノイズジェネレーターが4HPに収まったモジュールです。Scan & Panと組み合わせるとリズミックなサウンド生成が簡単に出来そうです。
そしてAmplitude & Tone ControllerがAmp & Toneという名前になり、名前もサイズもコンパクト(10HP)になりました。ディスクリート回路を使ったVCAとトランジスタローパスフィルターを組み合わせたモジュールで、独特のドライブがかかったサウンドが魅力です。VCAはEXP/LINで変調出来ます。Verbosはとにかくシグナルパスにこだわって音が良いので、このAmp & Toneも人気出そうですね〜。
Verbos Electronics:http://www.verboselectronics.com/
記事内に掲載されている価格は 2020年1月20日 時点での価格となります。
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