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レポート
17
Jan.2020
レポート

NAMM2020 DAY1:Universal Audio / LUNA RECORDING SYSTEM

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NAMM2020_Rock oN_Report

apolloで地球を飛び立った人類は、ついに月(LUNA)へと辿り着きました。Universal AudioがRecording Systemとして銘打った新システムLUNAが今年のUniversal Audioブースの目玉と言って間違いないでしょう。NAMM前に様々な憶測が飛び交っていたLUNAですが、全容を簡単にご説明したいと思います。

LUNAとは?

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apollo、Macと連携する究極の音楽制作システム

「これはDAWではなくシステムである」と主張するUniversal Audioの想いはLUNAに色濃く現れています。apolloデバイス、Macと連携し、ラップトップですらHD環境になってしまう恐ろしいシステムがLUNA RECORDING SYSTEMです。が、イメージしづらい場合は「DAWのようなもの」と考えてもらっても大きく外れてはいないでしょう。

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StuderテープのマジックとNeveコンソールのサミング

既存のDAWとの分かりやすい違いを挙げると、各トラックに容易にStuderテープの温かみを加えられることと、各トラックのサミングをNeveコンソールの音で行えることでしょう。現地で音を聴きましたが、デジタル環境で得ることが難しかったものがワンボタンで付与されて思わず笑ってしまいました。しかもこれらはNativeパワーで動作しDSPのリソースを使うことは無いそうです。

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ミックス済の音でレコーディング

これまでもapolloを使っていればUADプラグインを掛け録りしたりモニターのみを行うことが可能でしたが、LUNAでは掛け録りするものとモニターのみにかけるプラグインを別個に設定することができます。つまり、ボーカルを1176を掛けた状態で録りつつ、ボーカリストにはEQとLexiconを通った音を返す、みたいなことが簡単に出来るのだとか。

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ミキシングの負荷も軽減

最近のバージョンのConsoleアプリでUADエフェクトを使用する際コアの処理能力を効率的に使えるようになったことはapolloユーザーにはお馴染みですが、当然のことながら(?)LUNAでも同様にUADコアの処理能力をフルに使えるそうです。更に、一般的なDAWでUADをプラグインエフェクトとして使う場合は1インスタンスごとにマシンとUADハードウェアが通信していましたが、LUNAでは1トラック分のエフェクトを一度に纏めて処理出来るらしく、これまでよりも積極的にUADエフェクトを使うことが出来るようになりそうです。

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インストゥルメント類も拡充

LUNAで動作するインストゥルメントとして、OXのキャビネットやUADのOcean Way Studiosのモデリング技術を応用したモデリングピアノ音源やMini Moog等の音を聴くことが出来た他、Universal Audioが得意としない分野、例えばオーケストラではSpitfire Audioとコラボレーションするなど、UADプラグインで見せているオープンなポリシーはLUNAでも受け継がれている模様です。簡単なインストラクションを受ける際にピアノロールのようなものが見えたので、インストゥルメントを鳴らすためのMIDI機能も備わっているようです。

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LUNAは2020年春にリリース予定で、Macでapolloを使用しているユーザー向けに無料で配信されるとのことです。

Writer : 特別寄稿 株式会社ViViX 青木征洋

Universal Audio メーカーページはこちら
https://www.uaudio.jp/namm

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