DJにとってターンテーブルといえばTechnics SL-1200シリーズのことを指した時代がありました。しかしターンテーブル界で繁栄したSL-1200シリーズは、DJ達のメインツールがアナログ盤からオーディオデータに取って代わられると共にその勢いを弱め、2010年にSL-1200 Mk6を持って生産完了。ここで一つの歴史が終わったと感じた方も多いのではないでしょうか。
しかしこの度、ベルリンにて開催中のIFA2015(コンシューマーエレクトロニクス展)で、Technicsはターンテーブルの新製品を発表しました。
まだ名前もないこのターンテーブルはハイファイオーディオ向けではありますが、これまでTechnicsが培ってきた技術をさらに進化させた新開発のダイレクトドライブを搭載しているとのこと。なんとBD(ブルーレイディスク)プレイヤーのモーター制御技術を応用することで過去最高の安定したモーター駆動を実現したと発表されています。
ここから期待するのはDJ用のターンテーブルの開発ですが、2014年にPanasonic社の高級オーディオブランドとして復活したTechnicsのブランドカラーとDJのイメージは遠いため、このままでは可能性は決して高くはありません。しかし世界中のダンスフロアを沸かせたあのダイレクトドライブをさらに進化させた新技術をこのまま放っておくのはもったいないことだと思います。ぜひ何かの形でDJへの恩恵が与えられることを切に願います!
記事内に掲載されている価格は 2015年9月7日 時点での価格となります。
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