先日大盛況の模様をお伝えしたSSLセミナー。みなさんはもうご覧頂けましたか?
http://www.miroc.co.jp/2013-ssl-legend
常にレコーディングシーンを意識し、ユーザーの意見を積極的に取り入れ、未来のレコーディングシーンを意識した製品を続々と投入するSSLの企業姿勢は非常に印象に残ると思います。
ただこれまでSSLのミキサーは非常に高価で個人で導入するには現実的ではありませんでした。ミキサーからモジュールを抜き出したノックダウン品、カスタム品はありましたが、SSLは多くのエンジニアにとって憧れでもありました。
そして数年前から、SSL経営陣より「SSLのサウンドをもっと多くの人に届けよう。そしてそれはSSLの財産を生かした物でなくてはならない」という理念で徹底的なコスト管理のもと、個人ユーザーでも比較的安価にSSLの製品がリリースされるようになりました。
ずっと前からレコーディングのワークフローを個人ベースで行うということを既に予見していた訳ですね。
SSLはX-Rackという独自規格のモジュールもリリースしていてそちらを先に紹介するか悩んだのですが「SSLのサウンドをもっと多くの人に届けよう!」という理念に沿って、汎用規格である500シリーズの紹介をいたします。
Stereo Bus Compressorは1980年代のSSLアナログコンソール「SSL4000G」コンソールのセンターセクションに搭載され、ミリオンヒット連発(ダブルミリオンも当たり前でしたね)の当時のレコーディングシーンではほぼ使用されたといっても過言ではない、いまも根強いファンが絶えないプロダクトです。
もともとミキサーの一部として搭載されたこのコンプは、ミックスにしっかりとしたパンチとドライブを与え、トータル的なまとまり感を与えてくれ全体的にパワフルにまとめあげてくれます。
日頃私はマスターコンプを深くかけることは少ないのですが、このStereo Bus Compressorを使う時ばかりはついがっつりかけてしまいます。深くかけてもしっかりした音像が残りそれが前に出て、非常に音楽的で聴き慣れた音が現れてきます。(私が30歳代だから聞き慣れた音と感じるからかもしれませんね(汗))ナチュラル感を失わない程度に調整して、はいOK!しっかり変化を感じられるコンプレッサーだと思います。
抵抗、コンデンサ、オペアンプ等のICチップから構成されるVCAコンプを代表するStereo Bus Compressor ですが、クリーンで素直な音色が特徴です。倍音増幅も奇数倍音がほのかに加わる感じの音質変化なので、せっかく苦労して整えた印象も大きくかわらず、音楽的に豊かにしてくれると思います。マスターセクションにちょうどいいと思います。
VPR500モジュールとしては¥252,000という価格が若干高く感じるかもしれませんが、一昔前1UサイズのXlogic G series Stereo Compressorが約50万円位したことを考えると、500シャーシと含めても非常にリーズナブルに導入出来るのでは無いでしょうか。
歴史を紐解き、その魅力を知り、リアルを体感する。Rock oN渋谷店がお届けする超弩級イベント『SSL Legends』大好評開催中! 是非ご来店下さい!
記事内に掲載されている価格は 2013年12月12日 時点での価格となります。
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