AVIDブースでは薄型サーフェスS1とPro Tools | Dockの組み合わせを展示中ですが、iPadをタッチ・ディスプレイとして使用し、フレキシブルなEuCon対応コントローラーとして構成。写真をご覧の通り、DockのiPadは縦置きのレイアウトも可能になっています。
また、Apple iPad以外のタブレットにも対応。展示ではSAMSUNG製のAndroidタブレットが使われていました。これにより、タブレットにかける予算を2万円台に抑えることも可能です。ただ、iPadと表示内容に差異が生まれる、とのことで事前の確認が必要です。
Pro Toolsでは、先日のAES2019レポート( https://www.miroc.co.jp/report/aes-2019-day2-avid/ )でも紹介しましたが、Dolby Atmos Production Suite向けのCoreAudio対応強化により、Dolby Audio Bridgeを使用し130 CoreAudioチャンネルまで扱えるようになりました。これによりPro Tools | Ultimate とDolby Atmos Production Suiteを使った際の、複雑なセッション構成やルーティング設定、さらには遅延補正の煩わしさから解放され、Mastering SuiteやCinema Rendererを使う際と同様のセットアップで、Dolby Atmos内部ミックスがスムースに実行可能に。
また、Video Engineのブラッシュアップにより4k/8kの解像度へ対応し、60p/120pというハイフレームレートへ対応。
解像度とフレームレートを、個別に設定できるようになり、業界で使用される様々なビデオ・ファイル・タイプに対応可能。これにより、高解像度のMedia Composerからのビデオ・ファイルのほとんどをそのまま読み込める事が可能です。
さらに、現在、動画ストリーミングサービスで大きな世界的シェアを占めるNetflixですが、Pro Tools | Ultimateは、Netflix Post Technology Alliance (PTA)に参加。Netflixでは、Atmos、5.1 Stereoなど、さまざまななフォーマットのAudioを一つのコンテナに収める必要がありますが、従来はBusごとにそれぞれのフォーマットマスターを書き出す必要がありましたが、一度の書き出しで出力することが可能になっています。
Writer : Tsuneyoshi
記事内に掲載されている価格は 2019年11月14日 時点での価格となります。
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