本サイトでの Cookie の使用について

閉じるボタン
head-love Created with Sketch. CREATOR
レポート
14
Apr.2023
レポート

NAMM 2023 Day 1 : GPU AUDIO

230412_NAMM_Day1-299

今年のNAMMの目玉のメーカーと言っても良いでしょう。GPU AUDIOという新しいメーカーの合同ブースです。このメーカーはその名前の通り、GPU= Graphic Processer Unitを使い、Audio Plug-inなどの処理を行おうというアイディを持って立ち上がった新進気鋭のメーカーです。話を聞くと、AudioのGPUプロセスを実現するまでに、なんと8年もの歳月をかけて完成させたのだとか。Audio業界全体にとっても未開の領域であったGPUによるプロセス。ハイパワーなGPUがスーパーコンピューターのプロセッサーとして採用されたりと他の分野では活用が始まっていましたが、なぜかAudioでは使われてこなかった分野に初めて切り込んでいます。

実際にGPUは小さなプロセッサーコアが、多数搭載されています。PC用のプロセッサーだと4〜8個のコア・プロセッサーが搭載されているのが一般的ですが、GPUでは現在販売されているものは、1500~4000個程度のプロセッサーが搭載されています。これは、並列処理が得意だということに言い換えられます。ちょっとした処理を数多く行うAudio Plug-inにはピッタリの技術と言えます。みなさんのミックスデータを思い出してください。プラグインどれくらい刺さってますか? かなりの数のプラグインが挿さっているはずです。

230412_NAMM_Day1-301

会場で実際にデモとして動いていたのがVLS。Vienna MIR Pro 3Dです。3Dというだけでも新しいんですが、動作が重いことで有名なViennaがLaptop PC上で74Trackも動作し、しかも7.1.4chのイマーシブで再生されています。これは、Viennaを触ったことのある方であればかなり衝撃的な事件ではないでしょうか。

230412_NAMM_Day1-303

コンサートホールに数多くの音源が配置されていることが、この画面からもわかります。それぞれの楽器の位置がそれぞれ3D空間に設定されています。

230412_NAMM_Day1-305

そしてこれがGPU Audioの技術! このViennaのプロセスをCPUで行うのか、GPUで行うのかの切り替えボタン。全く新しい技術であることを実感させるGUIですね。

他にもGPU Audioの技術に賛同しているメーカーは多いということです、今後このメーカーの技術を使ったプラグインがどんどん登場するのではないでしょうか。非常に楽しみです。もちろん、自社でのプラグインのリリースあります。近日登場するものが多数。これからの技術であることは間違いありません。ぜひともチェックをお願いします!!

このブースに訪れた際、ライブパフォーマンスが行われていました。なかなか素晴らしいパフォーマンスだったので、動画を取りつつじっくりと楽しんでしまいました。全編ではありませんが、NAMMらしい一幕として、ぜひともこちらのパフォーマンスをお楽しみください。パフォーマーはNao Tokui & Big Yuki(なんと日本人です!)

GPU AUDIO
https://www.gpu.audio/

記事内に掲載されている価格は 2023年4月14日 時点での価格となります。

最新記事ピックアップ

Inter BEE 2024 : Mix Wave
Mix Waveはレコーディング&ミキシングコンソールAPI 2448をはじめとする各種API製品からアウトボード、スピーカーブランドのAmphion、業界から高い信頼を寄せられているPRISM SOUNDのオーディオイ [……
Inter BEE 2024 : KORG
KORGのブースでは、Live Extremeに関する展示や、マイクロフォンやオーディオインターフェイス、さらにはKORG初となるインテリア雑貨となるBGMプレイヤーなど、多彩な製品を展示! すっかりお馴染みになったコル [……
Inter BEE 2024 : アンブレラカンパニー
アンブレラカンパニーは人気ブランドの新製品を多数展示。 WesAudioの新製品として、500シリーズのマルチバンドコンプレッサー_PANDORAが展示されていました。3つのバンドには独立したVCAコンプレッサーを搭載。 [……
Inter BEE 2024 : Waves
Wavesは、初の一体型ライブミキシングコンソールeMotion LV1 Classicを展示。絶え間なく多くの来場者を集めていて、注目度の高さが伺えます。 eMotion LV1 Classicは、eMotion LV [……
Inter BEE 2024 : Solid State Logic
Solid State LogicはORIGINコンソールや、System T Cloud を含む Production Console System T 最新情報、ストリーミングや音楽制作向けのプロダクトを展開。 ”S [……
Inter BEE 2024 : SENNHEISER
SENNHEISERブースでは世界初のワイドバンドを使用するWMAS(Wireless Multi-channel Audio System)双方向デジタルワイヤレスエコシステム「Spectera」を実機を展示していまし [……
Inter BEE 2024 : iZotope
iZotopeブースでは新製品Aurora & Plasmaプレビューということで、iZotopeアーティストとして動画その他でお馴染みの青木征洋氏によるセミナーを開催! AuroraはExponential [……
Inter BEE 2024 : YAMAHA
YAMAHAはデジタルミキシングコンソールRIVAGE PM Series、DM7シリーズと拡張カード、I/OラックR Series、PAスピーカー、そしてAFC IMAGEを体感できるミニシアタースペースなどを展開。 [……
Inter BEE 2024 : AVID
Avidブースでは、ソリューションごとにセミナーを毎日開催
Inter BEE 2024 : Genelec
Genelecブースではなんと、11月13日に発表されたばかりの UNIO PRM(Personal Reference Monitoring)が体験できます! スピーカー・モニタリングとヘッドホン・モニタリングをシーム [……
Inter BEE 2024 : Nice Company
OPSODIS 1は 鹿島建設が挑む立体音響スピーカー
Inter BEE 2024 : Blackmagic Design
モック展示ですがブラックマジック Apple Immersive Video用の世界初のカメラ Blackmagic URSA Cine Immersiveをディスプレイ
Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company