ATC / SCM12P PRO (Pair) + P1 Pro:
ATC伝統のサウンドを受け継ぐコンパクトサイズのパッシブ・スタジオモニターと150W+150Wステレオ・パワーアンプのセット
英国の現代を代表するスピーカーブランド ATC。
ATC(Acoustic Transducer Company)社は、プロフェッショナル音響機器用のカスタムドライバーユニットを開発・製造するスピーカー専業メーカーとして1974年に設立されました。
その後、社業の発展に伴い、社名をLoudspeaker Technology Limitedと改めましたが、ATCのブランド名は変わることなく今日まで継承されています。創業者のビリー・ウッドマンは、今でも世界の超一流ブランドに成長したATCの総帥であり続けています。
創業当初のATCが最初に作り上げた製品は、30cm口径のコーン型ドライバーユニットでした。2年後、ATCの名声を決定づける画期的なミッドレンジ・ドライバーが誕生します。300Hzから3kHzの帯域を、驚くべき低歪率と高い音圧レベルで再生できる75mm口径のソフトドーム型ドライバーユニットです。
巨大な磁気回路を投入したこのドライバーは、スピーカー技術の常識を覆すパフォーマンス・クオリティによってATCのシンボルとなり、絶え間ない改良を繰り返しながら30年以上を経た今もトップクラスのATCスピーカーに搭載されています。
SCM12P PRO:
ATC伝統のサウンドを受け継ぐコンパクトサイズのパッシブ・スタジオモニター
SCM12 PROは、最新のATCテクノロジーを凝縮したコンパクトサイズのパッシブ・スタジオモニターです。
ATCサウンドの要であるMid/Bassドライバーに、ATC独自のCLD(Constrained Layer Damping)テクノロジーを取り入れています。
CLDテクノロジーとは、広い面積のウーファーでは避けられないコーンレイヤーの分割振動を制御する技術です。その主な利点は、通常のコーン紙と比べ300Hzから3kHzのハーモニクスディストーションを減らすこと、クロスオーバーフィルターおよびスロープの制約を取り払い、伸長された周波数帯域を可能にすること、スピーカー軸外での周波数レスポンスを向上させることです。
またウーファーのポールピースをアンダーカットすることで、対照的な磁束の中でボイスコイルを正確に駆動することができます。
7年の開発期間を経て生み出されたデュアルサスペンション・トゥイーター
25mm径のソフトドームをもつHFドライバーは、繊細な高域表現と指向性のために、強力なネオジウム磁気回路と精密なアルミウェーブガイドを備えています。またネットワーク部は、余裕の耐圧をもつパーツで構成され、全帯域においてフラットなインピーダンスになるように設計されています。
SCM12の指向特性は、水平方向に80度の広さを持ち、ステレオのみならずマルチチャンネルのアプリケーションにも有効です 。
SCM12P PRO 技術仕様 | |
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形式 | 2ウェイ2スピーカー/密閉型 |
使用ユニット | トゥイーター: ATC 25mm デュアルサスペンション・ソフトドーム(SH25-76 6Ω) ミッド/ウーファー: ATC 150mm CLDテクノロジー(SB50-150CLD 8Ω) |
増幅直線性 | 80Hz – 16kHz(+/-2dB) |
カットオフ周波数 | 56Hz、22kHz(-6dB フリースタンディング) |
指向特性 | 水平±80度、垂直±10度 |
最大音圧レベル | 108dB/SPL(1m 連続入力) |
クロスオーバー周波数 | 2.2kHz |
推奨されるパワーアンプ | 75 – 300W |
インピーダンス | 8Ω |
入力スピーカー端子 | ジャンパー付き結線ポスト/4mmプラグ(バイワイヤリング対応 |
外形寸法(高さ x 幅 x 奥行き) | 400 x 238 x 235(mm) |
重量 | 11kg(1本) |
P1 Pro 主な特長
・デュアルモノ設計によりクローストークを最小限に抑えつつ、2ch同時にフルパワーを出力可能
・ATCアクティブ・スタジオモニター由来のClass A/B 回路設計
・超広帯域、低ひずみ、高ダイナミックレンジにより、正確なサウンドと完璧な過渡特性を実現
・妥協のない高性能な電源部と大きなヒートシンクにより、優れた安定性と信頼性を保証
・19インチ・ラックマウント
Rupert Neve Designs RNDI-8:
1Uサイズの8チャンネル・アクティブ・トランス・DI
2015年の発売以来、実に 25,000 チャンネル以上の出荷実績を誇る RNDI は、世界中の耳の肥えた多くのミュージシャンやエンジニアに選ばれる DI として、確たる地位を築いています。そのカスタムトランスとディスクリート FET アンプは、あらゆるソースの倍音の深みを余すことなく捉える活力と明瞭さを提供し、揺るぎない信頼性によって、数多のツアーアーティストに採用されています。
RNDIの回路を1Uラックサイズに8チャンネル分搭載する RNDI-8は、ステージリグ、スタジオ、あるいはシンセファンにとって、理想的なソリューションとなります。
Rupert Neve 氏のカスタムトランスを中心に構成されたクラスAディスクリート回路は、5 Hz から 90 kHz 超の領域まで、極めて自然なサウンドを実現します。各チャンネルは最大 +21 dBu(パッド使用時は +31 dBu)の入力レベルに対応し、低インピーダンスのトランスカップリング出力によって、長いケーブルを使用した場合でも機器間の信号損失を最小限に留めます。
「Sound & Recording Magazine 2023年8月号 Rock oN Monthly Recommend vol.60」
PD安田がRNDI-8を紹介している記事もご参考に!
トランス + ディスクリートFET : 両者のいいとこ取り
RNDI-8 の特徴的なサウンドは、カスタムのトランスとクラスAディスクリート FET 入力アンプから生まれます。これらを慎重に組み合わせた設計が、RNDI-8 のユニークな精度、トーン、レスポンスの鍵となります。
・8つのカスタムトランス
RNDI-8 に備わるカスタムワウンドの出力トランスは、サウンドに音楽的な倍音と立体感を加えながらアイソレーションを実現します。低インピーダンスのトランスバランス出力は、長距離経路であっても、一貫したパフォーマンスを発揮することができます。これは、アンプに接続する前段の信号が100フィート以上に渡るライブ/スタジオ環境に関わらず、非常に重要なポイントとなるでしょう。
・クラスAディスクリート FET 入力アンプ
RNDI-8 のクラスAディスクリート FET 入力アンプは、48Vファンタム電源によって 2 MΩ 以上のハイインピーダンス入力を実現し、幅広い楽器で安定した性能を発揮します。また、クラスA設計が、信号に付加されるクロスオーバーディストーションを排除します。RNDI-8 では、基本波に対して2次倍音(オクターブ上)と3次倍音(オクターブ上の5度)の高調波が含まれます。この音楽的な倍音が微妙に存在することで、原音の豊かさが強調され、素晴らしい特性を得られます。加えて、ディスクリート設計である RNDI-8 は、ICやデジタルパーツの類を採用せず、トーンに悪影響を与える要素を完璧に排除しています。
絶大なヘッドルームと広帯域幅
RNDI-8 の周波数特性は、5 Hz から 90 kHz に渡る、他に類を見ない広帯域を実現しています。この広帯域と出力トランスによる倍音強化が相まり、轟くようなローエンドと、圧倒的な奥行き感を得ることができます。もちろん、中域の豊かさやトップエンドの輝きなど、楽器が本体持つ特徴を損なうこともありません。
最大入力レベルは +21 dBu(標準)であるため、楽器だけでなく、オーディオインターフェイスやドラムマシンなど、プロフェッショナルなラインレベルのソースにも対応します。-10 dB のパッドを有効にすれば +31 dBu となり、高出力のDJミキサーにも十分対応できます。RNDI-8 は、接続する楽器やソースを選ばない汎用性の高いモデルです。
2つのグランドリフトオプション
RNDI-8 は、リアパネルに8つの “PIN 1 ISOLATE” スイッチを備え、一般的に知られる DI の 「リフト」オプションを提供します。このボタンを押すと、通常、信号経路にある主だったハムノイズの発生源を取り除くことができます。
加えて、RNDI-8 はフロントパネルにも8つのグランドリフトボタンを備えており、各チャンネルの回路グランドをシャーシグランドから分離し、不要なグランドハムを除去するのに有用なオプションを提供します。
製品仕様 | |
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入力インピーダンス | インストゥルメント入力 : 2.2MΩ -10 dB パッド使用時 : 200 kΩ |
出力インピーダンス | 40Ω 以下 |
最大入力レベル @ 1 kHz | インストゥルメント入力 : +21 dBu -10 dB パッド使用時 : +31 dBu |
最大出力レベル @ 1 kHz | +11 dBu |
周波数特性(30フィートの出力ケーブルに、10kΩ 相当の負荷接続) | 28 Hz ~ 50 kHz(±0.25 dB) 14 Hz ~ 90 kHz(±1 dB) 5 Hz(-3 dB) |
ノイズ(アウトプットで計測、Un-weighted BW 22 Hz ~ 22 kHz、150 Ω) | – 110 dBV 以下 |
THD+N(全高調波歪み率) | 0.35% Typical @ 1 kHz、+20 dBu 入力(第2および第3高調波) 0.009% Typical @ 1 kHz、-20 dBu 入力(第2および第3高調波) 0.9% Typical @ 20 Hz、-20 dBu 入力(第2および第3高調波) |
電源 | 各チャンネルごとに、4.5mA @ +48V DC ファンタム電源 |
外形寸法 | 483 × 206 x 45mm(W × D x H) |
重量 | 3.2 kg |
Waldorf Pulse 2:Pulse シリーズを内包しつつも、オリジナルを遥かに上回る機能が追加/パワフルなサウンドのアナログ・モノフォニック・シンセサイザー
Pulse 2(パルス・ツー)はパワフルなサウンドのアナログ・モノフォニック・シンセサイザーです。90 年代に登場した名機、Waldorf Pulse シリーズの系譜を継ぐシンセサイザーで、コンパクトなデスクトップ・ケースと直感的に操作ができるインターフェースを備えています。
そのサウンドはオリジナルの Pulse シリーズを内包しつつも、オリジナルを遥かに上回る機能が追加されたことにより、比類なきレベルまで昇華しています。
☆90 年代のエレクトロニック・ミュージックシーンを席巻した名機 Pulse が復活
90 年代のエレクトロニック・ミュージックシーンにおいて大きな支持を集めたオリジナルの Waldorf Pulse と、その後継機種である Pulse+。その系譜を継ぐのが Pulse 2 です。2U ラックサイズだったアナログ・シンセサイザーの名機がコンパクトなテーブルトップ・サイズになり、長い時を経て復活しました。
21世紀にリリースされた Pulse 2 には現代的な素晴らしいプリセットが用意されており、500もの膨大な数のプリセットは全て即戦力になりうるサウンドです。
しかもオリジナル Pulse と Pulse+ とは下位互換性があるため、オリジナル Pulse シリーズのユーザーは MIDI ダンプを使用して、お気に入りのサウンドを Pulse 2 へ転送し使用する事もできます。
☆完璧にマッチする3つのアナログ VCO VCF/拡張された数々の機能により幅広い音作りが可能
3つのアナログ VCO はアナログ VCF と完璧にマッチするように最適化されており、心地よい質感の完璧なサウンド・シェイピングが可能です。アナログ波形、ノイズジェネレーター、パルスワイズ・モジュレーション(PWM)、ハードシンクといったアナログ・シンセに必須の基本的な機能に加え、オルタネイティング・パルスワイズ・モジュレーション・モードが搭載されています。これは音量に影響を与えずに PWM の効果を得る事ができる機能で、力強い PWM サウンドを作る事ができます。XOR オシレーター・モードは2つの PWM オシレーターと2つの異なる出力レベル(高低のみ)を組み合わせ、2進数演算回路 XOR を利用する事で不協和音スペクトルを生成します。
またオリジナル Pulse には無かった OSC3 のアナログ・フィルター FM、2つのオーバードライブ回路、リングモジュレーションを追加。フィルター・モードは 24dB / 12 db ローパス・モードに加え、12dB のハイパス・モードとバンドパス・モードが加わり、より幅広いサウンド・シェイピングができるようになりました。
☆モジュラーシンセにも迫る柔軟な音作りが可能なモジュレーション・マトリクス
任意のソースでパラメーターをモジュレーションできるモジュレーション・マトリクスを8スロット搭載しています。LFO、エンベロープ、モジュレーション・ホイール・ピッチベンド、プレッシャーなど25種類のソースで、オシレーター・ピッチ、フィルター・カットオフ、ボリューム、パンニングなど26種類のパラメーターをモジュレーションする事ができます。
☆最大8音の和音も演奏できるパラフォニック・モード
Pulse 2 はモノフォニック・シンセサイザーですが、パラフォニック・モードとユニゾン・モードを組み合わせる事により、最大8ボイスの和音も演奏できます。パラフォニックとは複数のオシレーターをそれぞれ別の音程で発音し、1系統のフィルターを共有して演奏する「擬似ポリフォニック」とも言える機能です。これにより Pulse 2 はモノフォニック・シンセサイザーを超えたパフォーマンスが可能です。
☆Waldorf シンセ伝統の強力なアルペジエーターを搭載
Waldorf シンセの大きな特徴の1つであるパワフルなアルペジエーターは Pulse 2 にも搭載されています。
64分3連符から1000小節まで幅広く設定できるクロック分解能、可変スウィング/シャッフル、最大10オクターブ・レンジ、走行方向のアップ/ダウン/オルタネートの設定を始め、細かな設定ができます。
パターンエディターではノートを再生する、一時停止する、前のノートを再生する、最初または最後のノートを再生する、これらを一緒に再生する、すべてのホールドノートをランダムに選択してコードを再生するといった動作を各ステップに設定できます。
その後に各ステップのアクセント(無音を含む)を調整したり、各ステップのグライドを有効または無効にしたり、ステップを再生するタイミングを前後にずらしたり、短いスタッカートからフル・レガートの間でノートの長さを微調整できます。
強力なサウンド・エンジンに加えこのパワフルなアルペジエーターを搭載することにより、Pulse 2 は他に類を見ないパフォーマンスを可能にしています。
更にアルペジエーターにより生成されるノート情報は MIDI OUT からも出力されるので、他のシンセサイザーを Pulse 2 のアルペジエーターで演奏する事までできます。
☆頑丈でコンパクトな金属製デスクトップ・ケース/直感的なインタフェースで素早いエディットが可能
Pulse 2 は頑丈でコンパクトな金属製のデスクトップ・ケースに収まっています。128 x 64 文字のバックライト付き LCD ディスプレイと高級な質感のステンレス製ノブが配置されており、パラメーター・マトリクスに整然と並んだパラメーターを素早くエディットする事ができます。
コンパクトなサイズでありながら Pulse 2 は入出力も充実しています。USB, MIDI IN / OUT, EXT IN(外部アナログ信号入力), LINE OUT(サウンド出力), ヘッドフォン出力といった基本的な入出力に加え、CV/GATE OUT まで搭載しています。CV/Gate 入力を搭載した他のヴィンテージ・シンセ、アナログ・シンセ、ユーロラック・モジュラーシンセと接続し、MIDI to CV/Gate コンバーターとして使用したり、Pulse 2 のサウンドを重ねる事もできます。また CV OUT はモジュレーション・マトリクスのターゲットにする事もできるので、LFOやエンベロープといった任意のソースを CV にして出力する事ができます。
製品仕様
・3 アナログ・オシレーター + 1 ノイズ・ジェネレーター
・PWM
・ハードシンク
・オシレーター3からのフィルターFM
・オシレーター3からのリング・モジュレーション
・XOR オシレーター・モード
・8/4 ボイス パラフォニック・モード
・カスケード・フィルター
・24dB/12db ローパス, 12db ハイパス/バンドパス フィルター・モード
・強力なアルペジエイター
・8スロット・モジュレーション・マトリクス
・USB
・MIDI イン/アウト
・外部アナログ信号入力(モノラル)
・ステレオ・ライン出力
・ヘッドフォン出力
・クラシックPulseとの互換
・128×64 LCD (バックライト付き)
・8基のステンレス製ノブ
・500のサウンド・プログラム
Rock oN半期大決算SALE 2023 SUPER SOUND FESTIVAL
〜鳴らせ真夏の熱狂サウンド!〜 8/24(木)まで
記事内に掲載されている価格は 2023年8月16日 時点での価格となります。
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