Rock’in MAILMANコラム〜芦沢英志 OTAKU ZANMAI〜【No.06】リバーブで残響作り

先日、Mac Proが初めて立ち上がらなくて焦った・・。「新しいMac Pro」が欲しいなーなんて思ってた矢先。そんな経験ない？！機材も嫉妬するんだろうか（笑）。ごめんなさいねーMac君。

前回、ディレイでの空間作りを書いたんだけど、今回はリバーブを使った残響作りを書こうかな。

残響をつけるには、リバーブを使うのが一番分かりやすくて効果的。狙った効果以外は、適度に使用するのがイイと思う。使い始めの頃は、リバーブを深めにかけすぎて・・。いわゆる「お風呂場リバーブ！」になりがちなので。

まずは、リバーブ無しのサンプルを聴いてね。

思いっきり、素の音だね。え？この音？Omnisphereのバーニングピアノだよ！Omnisphereフリークの中では有名な音色で、実際にピアノを燃やした音なんだよね。ビックリ。

で、リバーブをかけたサンプルがコレ。

実は、リバーブだけだとイメージが違ったので、少しディレイをかけてるんだ。良いアンビエント感だ（自画自賛）。使用したリバーブは、最近お気に入りの「IRCAM Verb」。

次に、アコースティックギターのFX音と、効果音的なFX音にリバーブを使ってみた。サンプルはコレ。

アコースティックギターのFX音には、UAD-2のEMT140を使用。効果音的なFX音には、Digital Performer付属のProVerbを使用。

普段、ボクがよくやる手法でリバーブを数種類使うんだ。そうする事によって、残響のニュアンスを変えてパズルのように、音を組み合わせていくんだ。メーカーによってリバーブの質感が全然違うし、リバーブも奥が深いのだよ。

ちなみに、ボク的にはIRCAM Verbは澄んだリバーブ、EMT140は濃いリバーブでProVerbはリアルなリバーブ感のイメージ。澄んだリバーブが大好きなので、IRCAM Verbが本当にお気に入り。以前は、TC Electronicのリバーブを好んで使っていた。有名なメーカーだよね。

最終的に出来たサンプルはコレ。

今回のサンプルは、Omnisphereオンリー！いい加減、別の音源も使えよ！って感じだけど（笑）。好きだから、しょうがない・・

あ、新しいMac Proがなんで欲しくなったのかって？趣味でやっているCG制作用に、もう一台欲しくなったのだ～。誰かに、、、怒られそうだ（涙）。

では～。またね～。

【No.07】電子音楽

芦沢 英志 プロフィール

株式会社リズメディアと専属作家契約を交わし、3年間在籍。歌曲制作、リミックスなどを多数手掛ける。

株式会社SNKに2年間在籍。ゲームソフトのサウンド開発（作曲及び効果音制作）に携わる。その他、6社のゲーム会社に在籍してサウンド開発に携わる。

現在まで、J-POP・CM・ゲームソフトなどの作曲 / 編曲 / リミックス及び効果音制作を行う。ゲーム関連は、iPhone/iPod touch / iPod / Play Station 2 / ニンテンドーDS / WIN など約60本程のサウンド制作に携わる。 楽曲制作に関しては国内だけでなく、海外レーベルや海外企業からオファーを受け、楽曲を提供しています。近年は、制作のみならずミックスダウンとマスタリングを自身で行い始める。def_house studioを運営中。