• 2011.06.24

Rock’in MAILMANコラム〜芦沢英志 OTAKU ZANMAI〜【No.24】マスター編~その2


あ・・とうとう・・ザ・ファイナル・カウントダウン/ヨーロッパ。次回で、連載コラムが終わるね。すでに、寂しいキモチでイッパイ。

今回も、前回に引き続きマスターで質感を変える方法を公開!おすすめのプラグインと合わせて説明するね。デモ曲を用意したので、聴いてみてね~。まずは、リズムトラック。

Stylus RMXのループ素材だけで構築してみた。パーカッションが3種類、キック/ハイハット/リムショットを使用。最近、すっごい!お気に入りのWaves OneKnobをキックとリムショットに使ってみた。OneKnobシリーズ、本当にヤバイ(笑。この手のプラグインで音質も使い勝手も最高峰だと思う。

次に、ベースを絡めてみた。

Trilianを使用。跳ねている感じを出したかったので、ビョンビョンしている音色をチョイスしてみた。

最後に、シンセ音を重ねてみた。

全て、Omnisphereのシンセ音。シンセ音は3音色、FX音を1音色を使用。相変わらず、小節あたまにシンバル的にFX音を使ってる!

ここから、本題のマスターで質感を変える方法を説明するね。まずは、SPLのPasseqで16kHzと4kHzを1dB程ブーストして、空気感や明瞭感を出してみた。

次に、FluxのSyrahでダイナミクスを調整してみた。Syrahは、本当にお気に入りでマスターに挿すとふっくらとした質感にできるんだ。EQでもコンプでもない感じで、中低域をグっと!もちあげる事が可能。クリッパーも良い感じ。

次に、WavesのL3-16 Multimaximizerを使用。少しだけレベルを整える目的で、リダクション設定は-0.5dBにしている。微妙な調整に使うところがミソなのだ~。

最後に、iZotope Ozone 4のマキシマイザーでレベルを突っ込んでいる。ちなみに、デモ曲を48kHz/24bitで作っているので、Ozone 4のディザリングを使用。なので、L3-16 MultimaximizerのディザリングはOFFにしてるよ。

ミックス時に、Waves OneKnobを使っているから、今までとは少し違った質感に仕上がっているかも(笑。その質感を生かしつつ、マスターで高域を伸ばして中低域をグっと持ってくる感じに仕上げてみたんだ。今回は、Syrahがポイント。マスターだけでなく個別のトラックに挿してもイイ感じ~♪

では~。またね~。

【No.25】最終回


芦沢 英志 プロフィール

株式会社リズメディアと専属作家契約を交わし、3年間在籍。歌曲制作、リミックスなどを多数手掛ける。

株式会社SNKに2年間在籍。ゲームソフトのサウンド開発(作曲及び効果音制作)に携わる。その他、6社のゲーム会社に在籍してサウンド開発に携わる。

現在まで、J-POP・CM・ゲームソフトなどの作曲 / 編曲 / リミックス及び効果音制作を行う。ゲーム関連は、iPhone/iPod touch / iPod / Play Station 2 / ニンテンドーDS / WIN など約60本程のサウンド制作に携わる。 楽曲制作に関しては国内だけでなく、海外レーベルや海外企業からオファーを受け、楽曲を提供しています。近年は、制作のみならずミックスダウンとマスタリングを自身で行い始める。def_house studioを運営中。

def_house studioサイト

http://www.defhousestudio.com/

【Rock oNセミナーUSTREAMアカイブ|2011/09/30】
Spectrasonics Master 芦沢氏とMI 畑澤氏 2大Specialist 直伝!大定番音源の一段上の使いこなし術を伝授!

http://www.ustream.tv/recorded/17589589

【Rock oNセミナーUSTREAMアカイブ|2010/10/15】
芦沢氏直伝! 最新ソフトウェアトラックメイク術セミナー!

http://www.ustream.tv/recorded/10212005

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