表参道The Galleryにて世界で初めてお披露目となるSRHフラッグシップモデル1840 & 1440の2機種。SHURE JAPAN代表 岩崎顕悟氏の挨拶で始まったワールドプレミアには数多くのディーラーが詰めかけ、新製品への高い期待と注目が感じられました。
それもそのはず、940登場以降もヒットを続けるSHURE製ヘッドフォンやSE535LTDなどイヤフォン市場でもスマッシュヒットを続ける中での発表、なおかつSHURE史上初めてとなるオープンタイプのヘッドフォンという事もあり、SHURE本社からは同社アソシエイトプロダクトマネージャーのマイケル・ジョーンズ氏(Top写真左)、そしてモニタリングカテゴリーディレクターのマット・エングストローム氏(Top写真右)の2名が来日。
今回お二人がRock oN Companyのインタビューに快く応じてくれました!!
新製品のプレゼンテーションはもちろん、マルチドライバーの必要性、MMCXの技術開発、そしてSHUREヒストリーをからSHUREユーザーへのメッセージまで頂く事が出来ましたよ! 特に技術的な内容を含む後半部分が見所です! 是非ご覧下さいね!!
市場の声を敏感に受け止めたハードウェアパーツへのこだわりを感じる2機種、本日速報でもお伝えしたプレゼンテーション部分のムービーをまだご覧になっていないという方は是非こちらもご覧下さい!!
●まずは筐体へのこだわりに注目! デュアルフレーム構造と特殊軽量合金が生み出す最適なモニタリングバランス
大ヒットを記録するSRHシリーズをはじめ、ヒンジ構造や軽量性といったヘッドフォンの付け心地により最適なモニタリングバランスを追求する姿勢はそのままに、SRH1840でもハードウェアへのこだわりを随所に感じさせてくれます。
それもそのはず、ヘッドフォンを付ける人の頭の形や耳の形、耳に対するイヤーパッドの角度により、聴き手が感じる音圧やキャラクターは変化してしまいます。ハードウェア構造においても1840は従来のSRHシリーズよりもより大きいカーブを描きながらスムースに頭部にフィットするデュアルフレーム構造を採用。
フレームがより大型なカーブを描きながらも、本体にエアクラフトグレード(航空機などに採用される)アルミ合金ヨークを採用する事で268gという軽量設計を実現。SHUREの売りである耳を包み込むようなイヤーパッドもベロア素材を採用し、長時間モニタリングへの負担を感じさせません。
●プロフェッショナルな現場を想定した周波数特性とトラブル時にも対応出来る充実の付属品
840の数字を冠しながらも従来のSRHシリーズとは全く異なるサウンド特性を持つSRH1840。短い時間の視聴では有りましたが、広大なレンジ感、スムースに伸びる低域から高域に至るまで極めて「ナチュラルな音」というのが1840の第一印象、オープンバックタイプの利点を最大限に活かしています。Mix/Masteringエンジニアなどプロフェッショナルな現場への投入を想定して作られたという通り、色づけの無いサウンドが真骨頂と言えます。
仕様面で個人的に評価したいのは音だけでなく心配りの効いた付属品。360°回転するMMCXコネクターケーブルとベロア素材イヤーパッドそれぞれに交換用パーツが1点ずつ付属している点です。ケーブルが断線したり、パッドが破れたりと最も故障率の高い付属品を修理に出している間も安心して使うことができます。このあたりはプロフェッショナルの現場にとってはありがたい限りですね。
●20°ヒンジ構造が様々なユーザーにベストフィット。モバイル市場を見据えたSRH1440
エントリーモデルと侮るなかれ! SRH1440はプロフェッショナルエンジニアを想定した1840とは異なり、ポータブルプレイヤーでのモバイル用途を想定したモデル。SRH1840が65Ωなのに対し1440は37Ωとインピーダンスも最適化されています。モバイルと銘打つだけあり、軽量性はもちろん堅牢製にも気をくばり、SRH940で好評のヒンジ構造をこちらも採用。様々なユーザーの耳にフィットするよう微妙な角度の調整も可能となっています。
こちらのモデルもSRH1840同様にMMCXコネクターとベロア素材イヤーパッドの予備が各1個ずつ付属。モバイルユーザーにも末永く使っていただけますね。
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●ご存知SE535シリーズにVocalやアコースティック素材の明瞭感をアップする周波数フィルターを搭載した535LTD !!
トリプルマイクロアーマチュアドライバーによるマルチドライバー構造、SHUREイヤフォンのフラッグシップSE535には周波数フィルターを新たに搭載する事でVocalの明瞭度など高域特性を改善。既に発売中のモデルですが、ムービーの中にもあった通りマルチドライバーに関する今後のSHUREの展開からも目が離せませんね!
●SHUREブランドの力強さを見せつけられた今回の新製品発表会。
市場価格はまだ未定としながらもSRH1840がおよそ7万円ほど、SRH1440が4万円ほどとのこと。まさにフラッグシップとなる両モデルですが、SE535LTDやSRH940がヒットを飛ばすタイミングでの新規カテゴリーへの参入、さらに明確なコンセプトを持つことで単なる上位下位モデルとならない2モデル同時発表など、SHUREブランドとしてのマーケティング、そしてターゲット戦略の力強さを感じる事が出来た今回の発表会。
特に元エンジニアのマット氏をはじめ現場のニーズを鋭く感じ取る人物達によるスムーズでポジティブなコミュニケーションが製品に如実に反映されているは流石ですね。インタビューの中でもマルチドライバー採用イヤフォンに関して、この形状がベストとは思っていないと、次なる製品開発への意欲を見せていましたよ。
オープンバックヘッドフォンSRH1840、SRH1440は年末28日頃の発売を予定! 詳細時期や価格等続報をお待ち下さい!!
※レポートの最後に少し雑談ですが、会場へ向かう際に乗車したタクシーはなんとCar of the Yearを受賞したばかりの電気自動車、日産「Leaf」。運転手曰くまだ全国的に少数台しか試験導入していないとの事、長距離移動には難があるもののスムースな走りは魅力的。会場到着後思わず写真を撮ってしまいました。
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