Simon氏が語るLine6の新たなる挑戦!! 音楽と共存するMIXER 『M20d』が描くUIの革新に迫る!!


先日の新製品発表会で見事なプレゼンをいただいた、Line 6 Vice President,New Market Developmentの『Simon Jones』氏がRock oNにご訪問!! 今回、革新的にDIGITAL MIXER M20d 、その新たなるパラダイム(既成概念からの脱出)への入り口をじっくり語っていただきました。
  • ●M20dのテーマは歴史的な進化への道!
  • 1. 音楽と共存するMIXERをめざし、直感や間隔を表現につなげる、スマートユーザーインターフェース(従来MIX操作からの離脱)
  • 2. すべての操作におけるインテリジェントなレスポンス及び自動設定、入力トリム等を同時に自動センシング
  • 3. 32bit floatの内部処理、ハイエンドミキサーとしての妥協のない卓越した性能
  • 4. iOSからの複数人数によるオペレーションを実現
  • 5. サウンド調整を容易にするクイックキャプチャー(リハーサルREC&PALY機能)
  • 6. L6 LINKによるデイジーチェーンによって構築できるSRシステム
  • 7. 演奏者毎(input単位)に設定できる、ダイナミックやエフェクト、EQ等多彩なサウンドプロセス機能
  • 8. 様々なシーンでのすべてのセッティングを記録して再現できるオールリコールシステム
  • 9. インプットPRE16ch+マスターステレオで24bitWAV記録、内部/PC/SDメモリーへ可能

さらにSimon氏からLine6プロダクトヒストリーと製品コンセプト、そして日本のカスタマーへメッセージをいただきましたよ。是非ご覧下さい!!

●オーディオミキサーの歴史からミュージシャンに最適なデザインを模索
かつてビートルズが使用していたAltec Lansingの1567 Mic Pre-amp Mixerに代表されるように、アナログミキサーの前身はマイクプリアンプを複数台スタックする事でした。この複数台のマイクプリアンプを箱に入れて重ねる事が便利だと気づいた事から、現代のアナログミキサーが生まれて行くのです。
このボックスをちょうど縦に90°回転させれば、それはアナログミキサーそのもの。各チャンネルごとにEQやPANが備わっており、まさにオーディオミキサースタイルの発端です。
そのスタイルは各ch毎にアウトボードのようなエフェクトを備えた現行のデジタルミキサーであっても踏襲されています。
しかしギター片手にサウンドクリエイトを行っているミュージシャンが扱うには、このスタイルは複雑ではないか、クリエイティブではないのではないか、というのがM20dが生まれる発想の根本でした。
ミュージシャンに最適なユーザーインターフェースは何か、これが昨日の左脳と右脳の話につながるわけですね。
Line6はこのコンセプトに大きなチャレンジを行ったのです。
●革新的ユーザーインターフェースとマーケットのクロスポイントはどこか
スタジオに入り、vocalがミキサーにマイクケーブルを差した時、アナログ、デジタルコンソールであれば、全て設定のない状態からスタートが基本でした。FaderもGain、EQも0からのスタート。例えばボーカルが『サウンドをもう少しクリアにしたい』と言ったら、これまではエンジニアが翻訳してサウンドをEQ等で調整していました。
その翻訳をゼロエンジニアで実現出来るのがM20Dのコンセプトの一つ。
NAMMレポートでもお見せした通り、XLR入力ならマイク、Phone入力ならラインレベルと自動判定してくれます。(現在Vocalタイプ等の選択ができますが、将来的には接続されたマイクタイプの選択にも対応したいとのこと。)
トップ画面にある楽器モデルも汎用性の高いものが表示されているだけで、実は200以上のプリセットがありオリジナルも作成可能。その後は昨日お伝えした通り、その後は『Tweak』モードに表示されたサウンドイメージをタッチパッドでなぞるだけで、望みのサウンドへと追い込んで行きます。
しかし、各モードやパラメーター名称はエンジニアリングのイメージが無いミュージシャンが違和感無く使えるかと言うとまだ改善の余地を感じるところ。
●さらなる発展のために!!
直感的な操作を実現するためにも、言語の感覚を日本人に合わせたローカライズを是非お願いしたいですね。(ここはSimonにも発売までに間に合わせもらえるよう強く訴えておきました)
接続認識から自動調整やキャラクターバンクまで出来ているなら、是非インタラクティブに質問に答えるだけで理想のサウンドを導ける対話型MIXであれば素晴らしい!
オンラインヘルプも是非ローカライズして、取扱説明書レスで、誰でもどこでも使えるミキサーへと導いてほしいものです。
その他にもコンパクトデザインのためにレベルを比較出来るフェーダー表示を排除してコンパクトなタッチスクリーンとノブに納めたことで、エンジニアリング脳のユーザーからは逆に壁となってしまうかもしれません。
ミキサーとしての性能はハイエンド(画像のようなDSP Typeの変更まで可能)なのですから、ここはiPadエディターなどを改良して両方のユーザーにとって魅力的な選択肢に仕上げてほしいところです。
●Line 6 の新たなる挑戦、M20dの挑戦が切り開く未来
過去多くのミュージシャン/クリエイターにとって、自らのイメージを具現化してくれるツールは待ち望んだ進化の形と言えます。
そしてインターフェースの革新が、Simon氏が語る思想の上にM20dが誕生した事には深く感銘を受けます。
ローカライズはもちろん、昨日お伝えしたL6 Linkの展開も忘れてはいけません。オーディオだけでなく双方向コントロール情報もケーブル1本で可能にするL6 Linkにはアップデートや31band GEQの設定、POD HDシリーズなど様々な機器との連携など今後の同社製品に新たな可能性を提示してくれます。
その筆頭であるM20d、今後強力なDSPを活かしたファームウェアアップデートにより、本日希望として書いたようなユーザーフレンドリーな進化を果たすのが待ち遠しいですね!
Line 6 M20dの国内発売は9月末を予定。まずは製品発売後Rock oN Company店頭でそのインターフェースに触れてみて下さい。Line6の新たなる挑戦がミュージシャンの創造力に訴えかけます!
先日のM20d発表会レポートはコチラ!!


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