Inter BEE 2012:コンパクトな筐体から溢れる可能性! タブレット、フィジカルコントローラー、REACの拡張性、全てが融合した最新V-MIXER『M-200i』登場!!


オーディオ、ビデオともに注目の新製品を携えたRolandブース、初日InterBEE会場は大いに盛り上がっていました!! 中でもRoland技術と最新iOSが融合したオールインワンコンソール『M-200i』は価格、機能、操作性、拡張性、全てがベストマッチした会場イチオシの新製品!!
通常コンパクトな筐体に機能を詰め込めばオペレーションは煩雑に、拡張性には限度が出てしまうものだがM-200iはその予想を良い意味で裏切る存在だ!

まずは早速注目の会場プレゼンテーション、そしてオーディオ開発部 鷲澤氏による製品解説を2本続けてムービーで!

・タッチ&ターン! ハードウェアと連動も可能なハイブリッドサーフェースを体感せよ!

無線接続されたiPadからの遠隔操作は現代SRコンソールの一つのステータスと言えるが、M-200iはコンパクトな筐体を活かしたスタイルを選ばない操作方法を実現している。

まずiPadと本体をネットワーク接続する際に本体への有線/無線/Ad-Hocといった3系統のiPadワイヤレス接続方法に加え、LIVE会場の電波状況の影響を受けずに使用出来る専用のDOCK CABLE端子を搭載。専用ならではの安定した接続性、そして有線でのデータ通信によって、安定した動作が保証される。さらにiPadへの電源供給にも対応しているので、バッテリー残量を心配する必要もないのだ。

さらに接続性だけでなく、操作性こそM-200iの大きな特徴の一つ。iPadのみ、本体のみでも同様の操作性を確保するだけでなく、他機種には無い本体×iPad連動操作を想定したハイブリッドサーフェースに仕上げている。iPadで選択したパラメーターを本体専用のクイックエンコーダーでEDITしたり、モーターフェーダーでフィジカルに調整したりと遠隔操作やiPadディスプレイに終わらない連動性を実現している。動画に登場したiPad画面をいっぱいに活用したフルフェーダーモードなども備える等単体での操作性も見逃せない。


・豊富な入出力、そして筐体サイズをさらに超えた多チャンネルハンドリングを可能にするREACポート

32ch入力+メイン/8AUX/4マトリクス出力、サイズを考慮すれば十二分な入出力と言える。さらに32chの入力には、内蔵の24chアナログ入力をはじめ、REACポートからの40chの入力、内蔵エフェクトの出力、USBメモリー・レコーダーの出力などを自由にアサイン可能と、そのハンドリングはまさに自由自在だ。

中でもこのサイズでREACポートを搭載する事で、競合他機種には無い拡張性を確保している点こそM-200iの大きなアドバンテージだ。入出力を拡張したいならDigital Snakeを、ミキシングキャパシティを拡張したいならV-MIXERを、LIVEレコーディングなら、MADI接続なら、といったようにM-200iを取り巻く世界は閉じる事無く広がっている。コンパクトさとは裏腹な無限の可能性、これこそM-200i最大の特徴だ。

・最新ディスクリート設計のヘッドアンプ、懐かしのビンテージエフェクト、妥協無き機能性

16ch分のヘッドアンプ回路は全てディスクリート設計。入力ゲインをはじめ、ファンタム電源のオン/オフなど全てがiPad及び本体からコントロール出来る。さらに32chすべてのインプット・チャンネルに、ゲート/エクスパンダー、コンプレッサー、4バンド・パラメトリックEQを搭載。メイン/8AUX/4マトリクスの出力バスには、コンプレッサー、4バンド・パラメトリックEQ、リミッター、シグナル・ディレイを搭載しており、サウンドメイクには事欠かない。

さらに各チャンネルの調整だけでなく、アウトボードを活用したようなミキシングもこのコンパクトな筐体1台で実現してしまう。自由にアサインできる4基のマルチ・エフェクトでは15種類のプロセッサーに加え、世界中のエンジニアから賞賛された“ローランド・ビンテージ・エフェクト”『SBF-325(ステレオ・フランジャー)』『SPH-323(フェイズ・シフター)』『SDD-320(ディメンジョンD)』も搭載。このあたりは名前を聞いただけで触手が動いてしまう方もいるのではないだろうか。

もちろん細かい音響補正に欠かせない31バンド・グラフィックEQも当然のように4基装備している。先述のマルチ・エフェクトでグラフィックEQを選択すれば、最大で8基使用することも可能など活用方法次第で様々な現場に適応してくれる。この対応力と懐の太さが、従来のV-MIXERシリーズよりコンパクトなM-200iに収まっている事は驚きと言えるだろう。

・サイズと反比例した魅力。M-200iは激戦区の小型SRコンソール市場においても特筆すべき製品だ

ライブ・ミキシングの全てを『贅沢かつコンパクトに』。謳い文句通りの性能とサイズ。それでいて操作性は向上、拡張性も向上させる離れ業をやってのけたM-200i。iPadとの豊富な接続方法や本体/iPad/PC双方からのコントロール性は小中規模のLIVEミキシングはもちろん、REACを活用することで大規模なSRシステムに組み込む事も十分に可能だ。同社SONAR PRODUCERの起動したCAT-5eケーブルでパソコンに接続すれば40チャンネルのPCレコーディングも対応。(※REACドライバキットS-RDKが必要)

もし今後SONAR以外のDAWでのREACレコーディング、MADI機器との容易な連携が可能になれば活用範囲が大幅に広がるだけに、この部分は今後の改善に大いに期待したい。インターフェース使用時のバッファなどもOCTA-CAPTUREなどと同等まで追い込めれば、妥協の無いハードウェア性能を活かしてLIVEだけでなく制作の中核としてもM-200i はより活躍出来るはずだ。
最新V-MIXER『M-200i』、サイズと反比例した操作性、機能性、拡張性。20万円台という価格設定は激戦区の小型SRコンソール市場においても特筆すべき魅力を放っている。先進のハイブリッドミキサーの操作フィールに是非皆さんも一度触れてみてほしい。

Roland M-200iのお問合せはこちちから!

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その他ビデオ関連製品も新製品ラッシュが続く。同社RSG営業部吉田氏のプレゼンテーション動画をまずは見てほしい。

真のマルチフォーマットスイッチャー『V-40HD』

各入力にそれぞれ、「HDMI」「RGB/コンポーネント」「コンポジット」の3種の入力端子を備えており、最大で12台の映像機器を接続可能。フォーマットの差を感じることなくスイッチングや合成ができることこそ最大の特徴だろう。上位機種ゆずりの緻密かつ滑らかな階調と色表現を実現する「4:4:4/10bit処理」、HDCPで暗号化された出力信号のスイッチング、合成を可能にするHDCPモードなど、特徴的な部分をしっかり引き継いでいる。

DSKやTバーなどなど本格的なエフェクトも本体に備えているため、例えばPCレスでHD画質ライブ配信を行えるCEREVO社のLive Shell.PROなどと組み合わせる事でシンプルかつ安定した配信システムを組み上げる事も可能だ。Live Shell.PROはPCやスマートフォンから簡単タッチ操作が可能など、フレキシブルな配信システム構築を検討されている方には是非合わせてお勧めしたい。

音質面も妥協の無いロスレス変換ミニコンバーター『VC-1シリーズ』

1080iを超える画質の映像信号入出力が可能なだけでなく、減衰をカバーするリクロッカー機能などをはじめ画質へのこだわりを感じさせるコンバーターのVC-1シリーズ。コンパクトな筐体ももちろんだが、業務用オーディオ機器メーカーらしく金メッキのコネクターを採用するあたりの音へのこだわりも見逃せない。『SDI to HDMI』『HDMI to SDI』のコンバーター2機種に加えフレームシンクロナイザーの『FS Delay』ではHDMI/DSIの双方向変換に加え、本体ディップスイッチによる0.5フレーム単位での調整も可能だ。もちろんPCソフトウェアからのEDITも出来る。

多様化するワークフローへの回答! IBC発表の『R-88』が遂に発売へ秒読み!

192kHz対応の8+2=10chスタンドアローンレコーダーにミキサー機能とオーディオインターフェースが融合した期待のR-88もスタンバイ。多様化する現代のワークフローとニーズに対応する様々な機能(レコーダー/ミキサー/オーディオインターフェース)を統合した本製品も見逃せない。詳しくはR-88開発担当でありレコーダー開発室のプロデューサー空閑(くが)氏 (写真)のIBC2012インタビュー動画を是非見てほしい。

本体タッチディスプレイのチャンネルフェーダーコントロールや、IBCでは開発中だったオプションキャリングバックも配線の取り回しなどが装着したまま行えるよう随所に新たな改良が図られている。さらにI/F使用時のバッファ設定がリアルタイムモニタリングに耐えうる仕様であれば出先も自宅もコレ一台での環境が構築出来るだけに更なる改良も強く期待したい。ミキサー、I/F、レコーダー、業務レベルで3役をこなして ¥210,000という脅威の価格設定だけに発売が待ち遠しい。


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